新聞折込チラシの調査分析

2011年・夏場(7月~9月)のセールチラシ折込日

今年の夏場(7月~9月)のセールチラシ折込日について

2011年の夏場の電力供給不足懸念に対して日本自動車工業会(自工会)は、5月19日、加盟各社の工場の休日を7月~9月は木曜日と金曜日とし、土曜日と日曜日は操業すると発表しました。これに、日本自動車部品工業会部(工業会)も歩調を合わせることを決定しています。そうなると、自動車及び自動車関連産業が集積する地域にある多くの小売店にも大きな影響が出ることは不可避です。というのも、すそ野が極めて広い自動車関連産業界で働く多数の従業員及びその家族の生活と消費にも大きな変化を及ぼすと考えられるからです。

小売店は、店舗の曜日別要員シフト、曜日別商品投入計画、物流シフト等について柔軟に対応することが必要になると思われます。自動車産業界の休日日変更に対して、小売店は、曜日別売上を大きく左右する販促セールチラシの折込日設定についても、今年の夏場(7月~9月)は既定路線にこだわらず、再考する必要があるかもしれません。

002 (表-1)は、「首都圏折込チラシ出稿統計:2009年度-曜日別・業種別」(orikomi-アット折込.com)です。このデータをで、以下のことが分かります。

(1)折込チラシ本数が最も多いのは「土曜日」。

(2)第2位が金曜日、第3位は水曜日。

百貨店、GMS、専門店チェーンのセールチラシ折込日も、この集計データ同様、水曜日、金曜日、土曜日が多い(食品スーパーは別)。

今年の夏場(7月~9月)における自動車産業界の工場休日変更に対する小売店のセールチラシ折込日設定「考」

自動車産業が集積する地域にある小売店のセール折込チラシの投入日設定には、以下の3つの対応が考えられます。

セールチラシ折込日は既定設定路線どおり展開、変更はしない。

セールチラシ折込日は、セール開始日の前日とする。

セールチラシ折込日は、セール開始当日とする。

①の場合の、折込セールチラシを散布する曜日は既定設定どおり進む考えですので変更はありません。しかし、②と③の場合は折込セールチラシを打つ曜日を変更することが必要になります。それは、以下の2つです。

(A) ②のセールチラシ折込日を「セール開始日の前日」とすれば、休日が木曜日と金曜日ですから、折込日は水曜日となります。このケースの場合は、自動車産業界で働いている以外の人々(土曜日・日曜日が休日の消費者)がいることも考えれば、金曜日か土曜日にも折込セールチラシを打つことができると考えられます。その場合、セール期間設定は、「水曜日~木曜日」、「水曜日~金曜日」と、「金曜日~日曜日」、「土曜日~日曜日」の4つが考えられます。

(B) ③のセールチラシ折込日を「セール開始当日」とすれば、折込日は木曜日です。このケースの場合、セール期間設定は、「木曜日~金曜日」、「木曜日~日曜日」、「金曜日~日曜日」、「土曜日~日曜日」の4つが考えられます。

自動車産業の集積する地域(例えば、東海地方)にある多くの小売店が、今年の夏場のセールチラシ折込日設定に対してどのような対応を考えているのか、残念ながら当方は、現時点でそれが分かる手立を持っていません。したがって、7月に入ってみないと、小売店のセールチラシ折込日が変化するかどうかは分かりません。とはいえ、おそらく、セールチラシ折込日にも変化が起きるのではないかと考えています。今年の夏場、7月~8月の小売店のセールチラシ折込日をきちんと記録し、変化したかどうかを追跡するつもりです。

文字だけ(商品写真無し)の販促セールチラシ

折込広告の注目する点--何を見るか

「マスメディアや、広告・購買行動に関する調査REPORT-新聞折込広告等に関する調査2009年」(新潟日報販売株式会社)に、「折込チラシ広告を見るとき、どんな点に特に注目しているか」といアンケート調査データが掲載されています。以下は、そのアンケート調査データの一部、「折込広告の注目する点--何を見るか」から抜粋したものです。

「折込チラシ広告を見て、特に注目する点」の優先順位(複数回答)

(1)商品価格・値引き額-------------67.0%

(2)売出し期間・広告有効期間-------51.3%

(3)商品そのものの写真(形、色等)---46.5%

(4)目玉商品の有無や内容----------41.0%

(5)商品のメーカー名・ブランド名------33.8%

(6)商品の説明文(機能、サイズ等)---22.3%

(7)広告を出した会社名・所在地------16.8%

アンケート調査結果データを見ると、折込チラシづくりの押さえどころは、上記、(1)、(2)、(3)であることが分かります。、その3点をどう表現し、どう訴求するかが、折込チラシづくりの重要なポイントであることも分かります。また、どの点を強調・重点訴求するかによって、チラシのデザイン、レイアウト、訴求点等、表現の仕方を変化させ、いろいろのセールチラシ・パターンを作り出せるのではないかと思います。例えば、その一つが、「文字だけ(商品写真無し)のセールチラシ」です。

「文字だけ(写真無し)の販促セールチラシ」

003販促セールチラシは、前述した「折込チラシ広告を見て、特に注目する点の優先順位」にある、(1)~(7 )に強弱をつけ、バランスよく表現されているセールチラシがベターであることとは言うまでもありません。しかし、それとは別に、訴求点・強調点を絞った、極めて「割り切った表現」のセールチラシづくりも考えられると思います。例えば、「文字だけ(商品写真無し)のセールチラシ」です。

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「文字だけ(商品写真無し)のセールチラシ」は、商品写真撮影料金、モデル料金等がかかりませんので、コスト面から言うと経費節減ができます。どんな言葉を、どんな文字表現するか、チラシのデザイン、レイアウト、色使いをどうするか等、これらの表現技術が巧みであれば、「4色、モデル・商品写真掲載」のセールチラシに負けない集客力、インパクトのあるセールチラシをつくることができるはずです。その一例を、いくつかあげておきたいと思います。

001 ここにあげたセールチラシは、イトーヨーカ堂、パシオス、あかのれん、パーティハウス、オンセンド等、セールチラシづくり巧者がつくった「文字だけ(商品写真無し)のチラシ」です。

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「文字だけ(商品写真無し)のチラシ」でも、こんなにもインパクトのあるセールチラシが作れるということを言いたいわけですが、ご納得いただけるでしょうか・・・・・・。

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販促セールチラシは「B3サイズ、4色カラー、モデルと商品写真掲載」がベストだと考えている人が多いことでしょう。しかし、販促セールチラシの効き目は、消費者から見て、そのセール企画内容、中身に、どれだけ魅力があるか、価値(お値打ち)があるかで決まります。多色刷りで、綺麗なモデル、商品写真が載っていれば、効き目が大きいというわけではありません。「文字だけ(商品写真無し)のチラシ」でも、表現の仕方次第で、強力なセールチラシ、集客力のあるチラシが作れることを覚えておいてほしいものです。