11月のチラシ

2013年11月のチラシ

2013年11月のチラシ 

12月は冬物衣料実売期のピークで、なおかつ、「「クリスマス」、「歳末」、「中旬以降に冬物処分」等があります。また、1月も、「新年・正月」、「福袋」、「冬物切り上げ・大幅値下げ最終処分」等があり、12月、1月の各店の販促セール企画は強力なものが展開されます。それに比べると、11月の販促セールチラシは、冬物衣料の実売期ではありますが、12月、1月と比べると、比較的オーソドックスなタイプのものが多く見られます。

012ファッションセンターしまむらの「2013 WINTER SALE」チラシ。「お楽しみセット商品」を組み入れていますが 、超目玉低価格訴求型のチラシではなく、どちらかと言えば、オーソドックスな表現構成の販促セールチラシ。

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サミット・コルモ-衣料館コルモピアの「冬の衝撃プライス」。サミット・コルモが展開するこのタイプの販促セールチラシは、チラシ構成、レイアウト、低価格訴求の表現の仕方等が定型化されています。品目限定の50%off、そして、低価格訴求の100円、300円、500円の価格設定等の表現・構成、打ち出し方は、サミット・コルモの販促セールチラシに「よく見られタイプ」です。

(株)001 パーティハウス-株式会社オークワ (和歌山県) の関連子会社、店舗数31店舗-カジュアルファッション衣料品店チェーン「パーティハウス」の新店オープンセールチラシ。パーティハウスが展開する販促セールチラシは、4色フルカラー、写真&モデル使用構成の販促セールチラシは比較的少なく、新店オープンセールチラシでも、4色フルカラーではなく、3色使いのセールチラシを展開することが多いように思います。これは推測ですが、セールチラシのコスト抑制を強く意識している結果なのかもしれません。

2012年11月のチラシ

2012年11月のチラシ

00111月は冬物実売期ですが、衣料品の月別売上指数は「やや落ち込む」店が多くみられます。冬物実売期ではありますが「やや盛り上がりに欠ける月」で、新規開店セールや、創業祭等のビッグイベントを持っている店は別にして、多くの衣料品店の11月の販促セールチラシは今一つパンチ力に欠けるような気がします。

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サミットコルモ・衣料館コルモピアの、定型化・定番化された「エキサイティングセール」のチラシ。サミットコルも得意の「日替わり、アイテム限定、レジにて50%OFF」を組み入れた低価格訴求型チラシ。このタイプのセールチラシは乱発すると効き目が弱くなるので、チラシを打つタイミングと回数をよく考える必要がありそうです。

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パーティハウスの「創業33周年記念」セールチラシ。「感謝の気持ちを価格でお返し」のコピーで、お買い得感を打ち出しています。「50%OFF」の大きな文字が目立ちます。50%OFFの対象品目数が多いのも集客力を高めているかもしれません。

010ファッション市場サンキグループのニューサンキ(千葉県柏市)の「あったか防寒特集」セールチラシ。婦人骨盤シェイプスパッツ・トレンカ各種99円、100円、婦人ふわふわソックス50円、婦人モコモコ腹巻、婦人クルー丈ソックス50円、婦人1分丈パンツ50円、キッズマフラー99円等、超低価格目玉品を組み入れたサンキ得意の「超目玉品、安さ満載、お買い得訴求型セールチラシ」。

11月下旬の販促セールチラシ ピックアップ

11_003ファッションセンターしまむらが11月23日~27日に展開した販促セールチラシ。オーソドックスなサイズB3の総花型セールチラシ。しまむらは前年同月、2010年11月下旬の23日~28日に、B3サイズで「冬一番 超得スペシャル 均一スペシャル」を打ち込んでいる。ALL500円、ALL700円均一コーナーを組み入れ低価格訴求。冬物実売初期段階に展開される販促セール企画チラシ。

11_006_3ユニー・アピタが2011年11月下旬に展開した「暖+節電」をテーマにした販促セールチラシ企画。新機能素材、発熱ダウン、ユニーPB商品「ヒートオン」、吸湿発熱素材の寝具・インタリア等を一堂に集めてB3サイズで展開。今年はこのタイプの販促セール企画が各社で展開されると考えられる。

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冬物実売時期の入口で展開されたイトーヨーカ堂の「冬の肌着まつり」。冬場に、1~2回は打ち込んでおきたい販促セール企画。これはB4サイズチラシの裏面、表面には、イトーヨーカ堂の開発PB商品-新素材「BODY HEATER」を使った商品のセール企画。裏表・両面で冬物「暖か肌着・インナー」セールを展開。

11_012パーティハウスの、冬物・オールシーズン商品完全売りつくしセール企画。日替わりで、お買い得-「半額」商品を訴求。「半額」商品アイテムの選択を誤ると不発に終わるケースもあるので、商品選定には十分、気を配らねばならない。

サミットコルモ 2010年11月のチラシ

2010_034 サミットコルモ(衣料館コルモピア)、2010年11月の販促セールチラシ本数は6本で、前年同月より1本減。(前年同月、2009年11月の販促セールチラシ本数は5本)

11.3-7・コルモピア祭最終弾(前年同月も11月4日立ち上げで「コルモピア祭・20周年記念」セールチラシを打っていますから、本年も、その裏番組として同じタイプのセールチラシを入れたものと思われます)。

2010_03511.6-8・「コルモピア祭アンコール・衣料品全品 半額+ポイント10倍セール」(前年同月には、11月11日立ち上げの「コルモピア祭・20周年記念-レジにて半額」のセールチラシを打っています)

前年に「当ったセールチラシ」、「よく売れたセールチラシ」があると、多くの店は、翌年も、必ず、それと同じタイプのセールチラシを打ちます。前年に負けない売上高を確保するには、前年に使った「売れた実績つきのセールチラシ」を入れたほうがいいという考えでしょう。なんとなく一種の安心感があるからかもしれません。(3年目も同じタイプのセールチラシを、また打つのでしょうか?)

2010_03711.10-14・「40店舗達成祭・第1弾」

11.17-21・「40店舗達成祭・第2弾」

11.20-23・「40店舗達成祭・第3弾 レジにて30%off」

40店舗達成祭のセールタイトルで続けて3回、第3弾まで打っています。このセールタイトルにそれほどインパクトは無いように思うのですが、はたして、効き目はあったのでしょうか。

2010_04011.24-28・「八王子並木町店-OPEN協賛セール+ポイント10倍セール」

サミットコルモ衣料館コルモピアにとって、久しぶりの新店舗出店でしたので、大分力が入っているセールチラシのように思います。「衣料品全品ポイント10倍+日限定・アイテム限定-半額」という強力な組み合わせで構成されたインパクトのあるセールチラシだと思います。

あかのれん 2010年11月のチラシ

2010_026 あかのれん、2010年11月の販促セールチラシ本数は4本で、前年同月より1本減。(前年同月、2009年11月の販促セールチラシ本数は5本)

11.3-7・「冬一番+グンゼセール+ブランド&キャラクターフェア」(前年同月の11月4日立ち上げで、これとほとんど同じタイプのセールチラシ・「冬の得々バザール+ブランド&キャラクターフェア+グンゼセール」を打っています)。グンゼセールとブランド&キャラクターフェア(割引セール)、この2つの企画の組み合わせは効き目がありそうです。

2010_028 季節にあった商品アイテムとファッショントレンドを組み合わせたつくるセールチラシです。このタイプのセールチラシを、ディリーファッションストア各社も、月に1本くらいは打ち込みますが、はたして、効き目のほどはどうなのでしょう。低価格訴求を前面に押し出したセールチラシと比べれば、きれいで上品なチラシではありますが、ちょっとインパクトに欠ける気がしないでもありません。

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「あかのれん祭」は、前年同月にも、2009年11月の18日立ち上げで第一弾、次いで、25日から第二弾を打っています。あかのれんが月の下旬に打ち込む定型・定番型のセールチラシです。ちょっといじわるな言い方ですが、「これといったインパクトのあるセールタイトルが考えつかなかった時、つなぎ的に入れる総花型セールチラシ」のようにも見えるのですが、きっと、効き目あるから、連続、二段打ちをしているのかもしれません。

2010_031「 あかのれん祭」のセールチラシには、ほぼ必ずといっていいほど、チラシ片面は、超目玉価格品を強く打ち出した紙面構成です。表面の「総部門参加、総出演の総花型紙面」よりも、こちらのほうがインパクトも集客力もあるだろうと思われます。「超目玉価格品+限割40%off」の組み合わせという強力な低価格訴求型セールチラシ。

パシオス 2010年11月のチラシ

2010_016 パシオス(田原屋)の2010年11月の販促セールチラシ本数は7本で(前年同月・2009年11月のセールチラシ本数は8本)、前年より1本減。

11.3-7・B2・「冬もの大感謝祭」(前年同月には、2009年11月4日立ち上げで、B2サイズで「冬の大感謝祭」を打っています)。

11.6-7・B4・「HEATな週末」

11.10-11・B4・11、12日限りレジにて5割引+期間限定 値下げ!!」(前年同月、2009年11月11日立ち上げでB3サイズ「限割 5~3割引」を打っています。)

2010_01811.13-14・B4・「フォークロア特集」

11.17-21・B4・「TREND! SALE」+HEAT&WARM特集」(前年同月、11月14日には「人気のあったかアイテム」を打っています)

11.24-28・縦B3・「BIG SALE」(前年同月にも、11月25日立ち上げで「冬のBIG SALE」を打っています)

2010_01911.27-28・B4・「紳士子供ベビー ジャンパー・ジャケット各種 レジにて2割引」(前年同月には、11月18日立ち上げでB4サイズ「ジャケッ&トコートSALE」を打っています)

前年に、「とても当ったセールチラシ」、「良く売れたセールチラシ」があると、必ずといっていいくらい、翌年には、ほぼ同期間に、「前年と全く同じセールタイトルコピー、または、よく似たセールタイトルコピーの裏番組セールチラシ」が打ち込まれます。「また、売れるだろう」という期待と、効いたセールチラシだからという安心感があるからかでしょうか。

2010_024 11月24日立ち上げ、「冬のBIG SALE」は、パシオス得意の縦長B3サイズの迫力あるチラシです。(写真はその半分の部分、実際はこの倍の長さになります)

ファッションセンターしまむら、あかのれん、サミットコルモ衣料館コルモピアなどが、セールチラシで縦長B3サイズを使ったのをあまり見たことはありません。しかし、パシオスは、年に数回、縦長B3サイズのセールチラシを打ちこむことがあります。

例えば、「限割」などのセールチラシで、よく縦長Bサイズを使います。なかなか迫力のあるセールチラシです。

チラシ折込料金が高くなるという弱点はありますが、年に1~2回、縦長B3サイズのセールチラシを打ち込むのも、お客に、新鮮なインパクトを与えるかもしれません。

しまむら 2010年11月のチラシ

2010_008 ファッションセンターしまむらが2010年11月に打った販促セールチラシ本数7本の内訳は以下のとおり。

11.3-7・B3・「大創業祭」(前年同月にも11.3立ち上げでB3・「創立57周年大創業祭」を打っています)

11.6-7・B4・「大創業祭-スペシャル2days」(前年同月にも11.7立ち上げで、全く同じタイトルの「大創業祭-スペシャル2days」を打っています)

11.10-14・B4「キュートな旬がギュッ・冬スタイル」

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11.17-21・B4・ファッションに機能をプラス・FIBER HEAT

11.20-23・B4・「今すぐ欲しい品が超得」

11.23-28・B3・「冬一番・超得スペシャル・均一スペシャル」(前年同月は、この期間に、11.25立ち上げでB3・「1600店舗 感謝セール」をやっています)

11.27-28・B4・「冬一番・超得日替り2日間」

ファッションセンターしまむらの11月の販促セールチラシ展開では、しまむら得意の販促セールチラシの打ち方とも言える「追いこみチラシ」が3本あります。「追いこみチラシ」というのは、販促セールチラシの期間の後半に、セール日を重ねたセールチラシを入れるやり方です。例えば、11.3-7でB3・「大創業祭」のセールチラシを打っていますが、その後半の11.6にもB4・「大創業祭・スペシャル2days」を入れるというやり方です。案外、効き目があります。

2010_011ファッションセンター しまむらは一貫して「良質良品+低価格」を商品政策として展開していますが、販促セールチラシにもその考えを明確に打ち出しています。「超目玉価格品+お買得価格品+30%~40%割引」という組み合わせでつくられた総花型のセールチラシ紙面が多く見られます。

2010_014ディリーファッションストアの 「ファッションセンターしまむら」は量販総合フルライン衣料品店でもあります。したがって、基本的にはGMSの衣料部門と同じフルライン構成になっています。そのため、しまむらは販促セールチラシの全面を衣料品だけで埋めねばなりません。(別の言い方をすれば、セールチラシの全ての面を衣料品だけで使えるということになります)。例えば、B4サイズのチラシを両面をすべて衣料品で埋めなければなりません。そのため、どうしても、衣料品全部門を参加させた総花型チラシが多くなります。

2010年11月のチラシ

2010_001 ファッションセンターしまむら2010年11月の販促セールチラシ本数は7本で、前年同月より1本増(2009年11月-6本)。

2010年11月の販促セールチラシ7本のチラシサイズ別本数は、B3-2本、B4-5本。

パシオスの2010年11月の販促セールチラシ本数は7本で、前年同月より1本減(2009年11月-8本)。2010年11月販促セールチラシ7本のチラシサイズ別本数はB2-1本、B3-1本、B4-5本。

2010_004 あかのれん(名古屋)の2010年11月の販促セールチラシ本数は4本で、前年同月より1本減(2009年11月-5本)。

サミットコルモ(衣料館コルモピア)の2010年11月の販促セールチラシ本数は6本で、前年同月より1本増(2009年11月-5本)。

4社比較では、ファッションセンターしまむらの販促セールチラシ本数7本が最多でした。

2009年11月のチラシ

200911_002 2009年11月のディリーファッションストア大手4社のセールチラシ本数は次の通りです。①しまむら-6本(B3サイズ・2本、B4・4本)、②パシオス-8本(B2・1本、B3・2本、B4・5本)、③あかのれん-5本、④サミットコルモ-5本。注目チラシは、しまむらの「創業57周年・大創業祭」、「1600店舗感謝セール」、パシオスの「冬の大感謝祭」、「緊急 秋物こんな価格になりました」、あかのれんの「冬一番+理由ありバーゲン」、「あかのれん祭・ポイント10倍セール」、コルモピアの「コルモピア祭・20周年記念」、こんなところでしょうか。11月ですので、販促セールチラシの中身は冬物バーゲンセールです。11月上旬の販促セールチラシは、創業祭とか、○○周年記念タイプの総花型セールチラシが多く見られます。11月下旬になると、冬物実売最盛期に入るということもあり、販促セールチラシもインパクトの強いものが打たれてはいます。しかし、11月という月は、各店とも、基本的には冬物をできるだけプロパー価格で売るという取り組みに重点をおくところが多く、それほど強烈な低価格訴求型の販促セールチラシは打ち出しません。冬物衣料商売は、12月上旬~12月中旬、そして、12月下旬、1月上旬の見切り時で勝負として、そこに焦点を当て強烈な販促セールチラシを打ち込もうと考えている店が多いかもしれません。

あかのれん、サミットコルモ 11月のチラシ

015 あかのれん、2009年11月度の販促セールチラシ本数は5本。①11.1-3/グンゼセール+限割・45%off、②11.4-8/冬の得々バザール+ブランド&キャラクターフェア、③11.11-15/冬一番+裏面・理由ありバーゲン、④11.18-23/あかのれん祭+ポイント10倍セール、⑤11.25-2/あかのれん祭・第二弾。あかのれんのセールチラシは「安さの訴求」がとても巧い。得々バザール、理由ありバーゲンなどのチラシにも、低価格訴求力の巧さが出ているのではないでしょうか。

017 「あかのれん祭」、これは、あかのれん恒例のセールチラシのようですが、見るからに集客力がありそうなチラシではないかと思います。また、あかのれんは、「グンゼセール」のような部門企画も上手です。衣料品商売一筋でやってきた「あかのれん」は百戦錬磨、品揃え力も、販促セール企画力、ともに優れています。GMSの衣料部門にとっては、あかのれんは、あまり相手にしたくない、嫌な競争相手ではないかと思われます。「あかのれん」は、しまむら、サンキにつぐ実力を持った、西日本きっての量販総合衣料品店チェーンだからです。

019_2 サミットコルモ・衣料館コルモピア、2009年11月度の販促セールチラシは5本。

①11.4-8/コルモピア祭・20周年記念・半額、②11.11-13/コルモピア祭・第二弾・レジにて半額、③11.18-20/20周年記念・コルモピア祭・最終弾、④11.21-23/緊急・さらにレジにて30%off、⑤11.25-29/衣料品全品・5日間限定・2割引セール。

サミットコルモの販促セールチラシは、強烈に「安さ」を訴求するものが多い。半額と割引、この2文字が踊る。

022衣料品全品・2割引セールのチラシも、かなり強烈な表現のチラシ。パシオスも、このタイプのセールチラシを打ち込みますが、サミットコルモのチラシも、また、違った味を持った迫力あるものです。とにかく、「割引」と「半額」を、これでもかと、セールチラシに書き込みますが、サミットコルモの店舗展開しているエリアに、この手の激しいチラシを入れる店は少ないと思われますので、おそらく、かなりの効き目があるものと推測されます。

あかのれん、サミットコルモ 11月のチラシ (完)

 11月のチラシ = 完 =

  注①あかのれんのチラシの月名を11月に訂正。