7月のチラシ

2013年6月~7月のチラシ② ファッションセンターしまむらの「夏物バーゲンセール」ストーリー

しまむらの「夏物バーゲンセール」ストーリー

ファッションセンターしまむらの2013年夏における「夏物バーゲンセール」のストーリーをセールチラシで見ると以下のようになります。

67_0076月25日スタート、夏物バーゲンセール・第1ステージに打った夏物バーゲンセール第1弾。

セールタイトル-「夏★バーゲンスタート!! 開夏宣言!」

67_010夏物バーゲンセール・第2ステージ。夏物バーゲンセール第2弾。
セールタイトル-「しまむら ビッグセール  夏全開 バーゲン開催中」

67_016夏物バーゲンセール・第3ステージ。夏物バーゲンセール第3弾。セール期間・7月20日~24日。

セールタイトル-「期間限定・7月20日、21日2日間限り日替わり目玉」+「まだまだ レジにて値下! 3割引」

67_017夏物バーゲンセール・第4ステージ。夏物バーゲンセール第4弾。

期間-7月27日~30日。

セールタイトル-「夏物SALEクリアランス」

以上が、ファッションセンターしまむらが2013年の夏、6月末日から7月末日にかけて展開した「夏物バーゲンセール」のストーリーです。起承転結があります。



2013年6月~7月のチラシ-夏物バーゲンセール①

6月の夏物バーゲンセールチラシ

6月の大きなイベントは「父の日セール」があります。同時に、盛夏物実売期でもあり、この時期に「夏物衣料」を初期(当初)設定売価から値下げしたり、割引きして低価格訴求型の夏物バーゲンセール打つ店はそんなにない。しかし、競争相手の店に先駆けて、6月に早々と低価格訴求型の夏物バーゲンセールを店もある。以下に、その事例として2枚の夏物バーゲンセールチラシを上げておきます。

67_0026月上旬に早くも打ち込まれた「夏物先行 売りつくし」セールチラシ。黒一色の奇抜なセールチラシですが「効き目のほど」はどうだったのでしょう? 大いに興味のあるところです。

67_005これも6月に打たれた夏物バーゲンセールチラシです。6月21日スタートで、セールタイトルも「夏物最速スタート バザール!」となっていますが、顧客動員数は上がったでしょうか?早めの夏物バーゲンセールの集客効果を知りたいものです。

2012年7月のチラシ②

2012年7月のチラシ②

1207_012ファッションセンターしまむらの夏物バーゲンセールチラシ。このバザールタイプのセールチラシは定型化・定番化されている。700円、970円、1470円等、掲載商品の売価に数字の7使いが多くみられる。大分前の話になりますが、ファッションセンターしまむらの強敵である「ファッション市場サンキ」が、しまむらより10円安いと訴えるために、売価表示に数字の7を使い、1980円→1970円、980円→970円と表示したという話がある。

1207_014ファッションセンターしまむらが15年~20年前に、このタイプのセールチラシを良く打ち込んでいた記憶がある。チラシサイズはB3、グランド地は黄色、文字は黒で、かなり強烈な表現で低価格訴求。「通常価格580円をレジにて390円」、「レジにて30%OFF、40%OFF」の打ち出しは迫力がある。

1207_0167月20日~22日に打ち込んだ「しまむらバザール レジにて値下げ 緊急企画3日間限り」セールチラシの第二弾。「土日特報 今すぐ使えてお買得! 夏物値下げしました」セールチラシ。グランド地は、かなり強烈な黄色で、黒色の文字。しまむら流「安さの訴求」だがインパクトはある。

1207_018_2イトーヨーカ堂の「真夏の大肌着まつり」セールチラシ。涼感素材・IYのPBブランド-BODY COOLERと、流行のオシャレステテコを組み合わせ、10%OFF、20%OFFをかませた低価格訴求、お買い得訴求セールチラシ。7月22日からの展開というタイミングも面白い。

2012年7月のチラシ①

2012年7月のチラシ

1207_002ファッションセンターしまむらの「夏のSALE」・第一弾チラシ。チラシサイズはB3。「夏のSALE」チラシは定型化・定番化されていますが、いまひとつ迫力に欠けると思われます。掲載されている商品とその売価は「安さ」を感じるのですが・・・・・。

1207_004_2「夏のSALE」第二弾チラシ。チラシサイズはB3。セール展開月日設定は「夏のSALE・第一弾」の追い込みチラシで7月7日立ち上げ「2日間・日替わりセール」。第一弾より、低価格訴求の打ち出しが強く、分かりやすいセールチラシデザインとレイアウトになっている。

1207_005ファッションセンターしまむらの「津田沼パルコ店」開店セール第一弾チラシ。ファッションセンターしまむらの新店舗開店セールチラシは基本的に、デザイン、レイアウト等は定型化されており、これといった目新しさは無い。

ファッションセンター「津田沼パルコ店」概要

①2012年7月4日開店。②津田沼パルコB館2階。③売場面積660㎡。④パルコ初出店。⑤ジュニア~ヤングに焦点を合わせ、トレンド商品の品揃えと売場づくりに注力。レディスアパレル専門店により近づいた品揃えと店づくり。

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「パーティハウス」の夏物値下げセールチラシ。値下げと50%OFFの文字使いと配置が効果的な低価格訴求型セールチラシ。

1207_010_2サミットコルモ・衣料館コルモピアの「エキサイテイングセール」。サミットコルモは、このタイプのデザイン、レイアウト、カラー使いのセールチラシをかなり頻繁に打ち込んでいるが、50%OFFの大文字使いで低価格訴求のインパクトはかなり強そう。

サミットコルモ・コルモピア 2011年7月のチラシ

017サミットコルモ・衣料館コルモピアの2011年7月のセールチラシ本数は、前年同月の7本より1本少ない6本でした。

セールチラシの企画内容とタイトル打ち出しは、前年同月とやや異なったものになってはいますが、コルモピアがよく展開するタイプのセールチラシのものが殆どでした。例えば、この「衣料品全品 お買上げ金額より1割引 ご返金セール」もその一つです。

019「お待たせしました! 一斉に値下げ 夏物レジにて50%~20%引」のセールチラシは、かなり強烈な表現のものですが、いままでになかったタイプです。しかし、よく見ると、あかのれんとパシオスのセールチラシのデザイン、文字使い、レイアウト、色使い等をよく研究して、コルモピア風にまとめたセールチラシのようにも思われます。とはいえ、インパクトがかなりありそうなセールチラシに出来上がっています。

021_2パーティハウス(和歌山県・ディリーファッションストア)の夏物処分セールチラシです。パーティハウスのセールチラシは、このような、写真無し、文字だけセールチラシが多く見られます。チラシ製作コストは、写真が無く、色使いも少ない分、多少、安くなることは間違いありません。しかし、ディリーファッションストアのセールチラシは、今では、カラー4色使い、写真・モデル使いのものが主流になっていることを考えますと、一考を要するかもしれません。「安さだけの打ち出し」でなく、ファッショナブルでセンスのいいセールチラシが求められている時代だと思うからです。

あかのれん 2011年7月のセールチラシ

011あかのれんの2011年7月の販促セールチラシ本数は4本でした(ただし、7月上旬に、6/29-7/3・B3「あかのれん祭 第二弾が入っていますので、実質、5本と言えるかもしれません)

セールチラシの内容と展開は、基本的に「前年踏襲型」で、あかのれんが夏場に展開する恒例のセールチラシでした。

その一つが、「あかのれん祭」です。低価格訴求型のセールチラシですが、このチラシの表面は「婦人衣料を主とした低価格訴求型の打ち出し」になっています。

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二本目は「夏市」です。この型のセールチラシは、それぞれ、「冬市」、「春市」のタイトル打ち出しで、各季節ごとに打っている、あかのれん名物をうたった恒例のセールチラシ企画です。

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三本目は「あかのれん名物 半期に一度の バーゲンバーゲン特報 緊急大放出」のセールチラシで、夏物値下げ、売りつくしをやっています。端境期における「売りつくし処分セール チラシ」で、各季節の変わり目に打ち込んでいます。低価格訴求に徹した迫力のあるセールチラシで、集客力もかなり高そうです。

あかのれんは、ここであげた、定型化・定番型の「恒例」で打つタイプのセールチラシを何本ももっています。それらを数年間、打ち続けているところをみますと、よほど、効き目と売上実績のあるセールチラシであると思われます。

ファッションセンターしまむら 2011年7月のセールチラシ

002ファッションセンターしまむらの2011年7月の販促セールチラシ本数は7本でした。月日別内訳は以下のとおり。

①8/6-10・B3「夏 爽快 & FIBER DRY」

②8/9-10・B4「店舗限定 夏爽快 日替りSALE」

③8/13-15・B4「オシャレで お得な なっ満載」

003④8/16-19・B3「夏の特大セール」

⑤8/20-24・B4「夏の特大セール 第二弾」

⑥8/23-24・B4「店舗限定 週末特価Sale」

⑦8/27-31・B4「夏物値下げ!! 裏面-インナーコレクション」

⑧8/30-31・B4「夏の厳選品 値下げしました」

以上の8本でした。セール企画内容は、前年同月とほぼ同じ流れで、前年踏襲型に近いものでした。

2011年7月のセールチラシ

001ファッションセンターしまむら2011年7月の販促セールチラシ本数は8本(前年同月も8本)。チラシサイズ別本数は、B3・2本、B4・6本(前年同月も同じ内訳)。

パシオスの2011年7月の販促セールチラシ本数は5本(前年同月も5本)。チラシサイズ別本数は、B3・2本、B4・3本(前年同月はB3・1本、B4・4本)。

004あかのれんの2011年7月の販促セールチラシ本数は4本(前年同月も4本)。

サミットコルモの2011年7月のセールチラシ本数は6本(前年同月は7本)。

サミットコルモ 2010年7月のチラシ

2010_023 サミットコルモ・衣料館コルモピア、2010年7月の販促セールチラシ本数は7本。ファッションセンターしまむらの7月のセールチラシ本数は8本、パシオス5本、あかのれん4本でしたので、しまむらに次ぐ多い本数でした。①7/7-11/破格値 SPECIALE!!、②7/10-13/破格値・第2弾、③7/14-18/夏の売りつくし+インナーフェア、④7/17-19/土日スペシャル、⑤7/21-25/夏祭 特別な5日間!!+徹底値下、⑥7/24-25/夏祭・ポイント10倍セール、⑦7/28-8.1/コルモピア夏祭。7月のチラシの打ち込み方に見られる特徴は、いわゆる、「追いこみ型チラシ」(例えば、7/7-11/破格値スペシャル・第1弾のセール期間終了間近、7/10-13/破格値・第2弾チラシを打ちこむというように、セール期間かぶせて追い打ちするやり方)。セールチラシの効果は、初日が85%、3日目には5%しかないなどと言われていますが、この「追いこみ型チラシ」は、効き目のある打ちこみ方のひとつです。しかし、短期間で、あまり頻繁にやりすぎると、その効果も相対的に低くなりますので注意が必要。

2010_026 サミットコルモのセールチラシの特徴のひとつは、「半額」の文字が多いことです。ほとんどのセールチラシに「半額」の大きな文字が目立ちます。私的には、「半額」も、あまり頻繁に使いすぎると、その効き目も薄くなってしまうのではと考えるのですが、実際のところはどうなのか、とても興味のあるところです。

2010_028 「土日月・スペシャル」は、定型化・定番化されているセールチラシで、年に何回も、このタイプのセールチラシが打ちこまれています。「土・日曜日には、チラシを打ちこまなくても、その曜日の持つパワーで集客があり、売上も上がる」という考え方があります。しかし、セールチラシの立ち上がりを水曜日としますと、その効き目は土・日曜日まで続かないということも言われています。そこで、もう一度、売上の「山づくり」をしようと、土・日曜日にむけて、追いこみのセールチラシを打ち込むわけですが、このやり方も効き目のある打ちこみ方です。しかし、頻繁にやるとなると、チラシの費用対効果を厳しくチェックする必要があります。「経費倒れ」に終わってしまうことが決して少なくないからです。「売上は増えたが、利益は無かった」という結果になることも考えられるからです。

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「コルモピア/夏祭・衣料品全品10倍セール」のチラシも定型化・定番化されています。コルモピアは、このタイプのセールチラシを年に数回打ちこんでいます。「ポイント10倍」の集客効果は、まだまだ大きいということでしょう。しかし、全品となりますと、売れれば売れるほど「経費も増える」わけですので、セール終了後の費用対効果、セール期間中の獲得粗利益率などを厳密に計算しておく必要がありそうです。「売上は増えたが、何も(利益は )残らなかった」というケース、「経費倒れ」に終わってしまうことも無いではないからです。コルモピアは、その多くの店舗を東京都エリアに展開していますが、セールチラシは、徹底して低価格訴求型、かなり強烈なタイプのものが多く、それもあってか、「激安・衣料品店」と言われています。私的な見方ですが、サミットコルモは、おそらく、今後も、セールチラシの打ちだし方、表現の仕方を変えることはないのではないかと思っているのですが・・・・・・。

あかのれん 2010年7月のチラシ

2010_016 あかのれん、2010年7月のセールチラシ本数は4本。この7月の本数、4本は、ディリーファッションストア大手、7月の販促セールチラシ本数、ファッションセンターしまむらの8本、サミットコルモの7本に比べ、3~4本も少ない本数。パシオスの7月のチラシ本数5本よりもまだ少ない本数です。7月の夏物商戦は、盛夏物販売と夏物処分の2本立てになりますので、セールチラシ本数が平月より増えるケースが多いのですが、あかのれんの考え方は、それらと違う考え方なのかもしれません。

2010_018 あかのれんが7月に打ち込んだセールチラシは次のとおり。①7/7-11/あかのれん名物「夏市」、②7/14-19/特報・夏物緊急大処分、③7/21-25/夏物衣料徹底値下げ・最大7割引~5割引、④7/28-8.1/夏得(なっとく)バザール。4本のセールチラシのデザイン、レイアウト、セールタイトル名の文字表現などは、ここ数年、何度も使われており、いずれも定型化、定番化されたセールチラシです。飽きずに、何度も同じ表現のセールチラシを使うのは、おそらく、これらのセールチラシに大きな効き目があるからだろうと推測されます。というのも、私的には、「効き目があるセールチラシは、それを使う回数とタイミングさえ間違えなければ、やはり効く」という経験則があるからです。

2010_020 あかのれんのセールチラシを見ると、チラシ作りの上手さ、表現の巧みさを感じますが、「夏物衣料・徹底値下げ・最大7割引~5割引」のセールチラシにも、その巧みさが出ているように思います。低価格訴求型のセールチラシですが、何を訴えたいかが一目で分かる、とてもインパクトのあるチラシ、集客力も高いチラシではないでしょうか。

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「バーゲン・バーゲン、夏物徹底売りつくし・最大7割引・5割引」と「限割・40%引き」を組み合わせた、強力なセールチラシ。あかのれん得意の形のセールチラシとも言えますが、売上アップ力もありそうです。何度も言っていることですが、あかのれんのセールチラシを見ていると、量販総合衣料品店チェーンとしての長い歴史、豊富な経験、しっかりした技術力、それらが背景にあることを強く感じさせられます。あかのれんのセールチラシを徹底的に分析・研究されることを、再度、お薦めしたいものです。