ファッション市場サンキ羽村店 2010年3月16日開店

ファッション市場サンキ羽村店を見に行く

003 2010年3月16日、ファッション市場サンキ羽村店が開店。①所在地--東京都羽村市神明台2-3-13(コピオ羽村SCの2階)、②売場坪数概算・約750坪。これで、東京都におけるサンキの店舗数は5店舗に。(多摩ニュータウン店・売場坪数1010坪、浅草店140坪、田端店59坪、府中分倍河原店535坪、羽村店・約750坪の5店舗)。また、サンキは3月度に、綾瀬店、田村店、羽村店、五泉店を開店、出店意欲旺盛。コピオ羽村SCは店舗面積5391㎡≒1630坪で、スーパーアルプス羽村店とサンキ羽村店が核店舗のNSC。

001 ファッション市場サンキ羽村店の売場坪数は約750坪。初年度売上高は、①サンキの全店平均売場坪当り年間売上高の実力は80万円前後と考えられますが、これをベースに計算すれば、初年度年間売上高は、売場坪数750坪×売場坪当り年間売上高80万円≒6億円。次に、②羽村市の人口57702人、世帯数24750世帯(H22.4)をベースに考えると、羽村市の衣料品及び衣料関連品の年間需要額推計は、24750世帯×1世帯当り年間衣料及び衣料関連消費支出額・約20万円≒49億5000万円。このマーケットでフアッション市場サンキ羽村店が奪取するであろう売上シェアを15%とみると、初年度売上高推計は、マーケットの年間需要額推計49億5000万円×サンキ羽村店の売上シェア15%≒7億4250万円。この売上の場合、売場坪当り年間売上高は、74250万円÷売場坪数750坪≒99万円。

①と②の計算で、ファッション市場サンキ羽村店の初年度年間売上高を、6億円~7億4250万円と推計しましたが、下値の初年度売上高・6億円、サンキの実力ならこの数字は確実に確保するのではないかと思われます。サンキの実力を、もうちょっとヒイキ目でみますと、売場坪数1000坪タイプの店(千葉ニュータウン店、多摩ニュータウン店)でも売場坪当り年間売上高100万円を確保していると言われていますので、売場坪数750坪なら年間売上高7億5000万円から8億円はやるかもしれません。

この可能性も高いと思われますが、その理由は、①周辺にサンキにとって強力な競争相手が存在しないこと(かなり距離を広げてみれば、しまむら野上店、青梅新町店などがあるが、距離から考えると直接的競争関係にはない)、②コピオ羽村SCの核店舗、食品スーパーマーケット・スーパーアルプス羽村店の集客力と競争力の高さ、この二点。はたして、開店・初年度の売上高はいくらになることでしよう。とても興味があります。

コピオCopio羽村SCの店舗構成とフロア構成概要

 屋上---駐車場

 3階---駐車場(駐車場収容台数は、これらに地上平面駐車場も加え約300台)

 2階---ファッション市場サンキ羽村店、美容室イレブンカット

 1階---スーパーアルプス羽村店、スギドラッグ羽村店等

これは余談になりますが、スーパーアルプスが直営衣料品部門をやめてから、その抜けた衣料品売場あとには「サミットコルモ・衣料館コルモピア」が入っていました。スーパーアルプスと食品スーパー・サミツトはAJSグループの主要企業という関係もあり親しい関係にあるといわれています。その関係で、サミットの子会社であるサミットコルモもスーパーアルプスとは仲良しと見られていますが、羽村ではなぜ出店しなかったのか、その理由を知りたいものです。これは勝手な想像ですが、(a)サミットコルモは標準店舗規模を300坪とし、それより広い店は出さない、(b)羽村市はサミットコルモが考えている店舗展開ドミナントエリアから離れすぎている、この2つがコピオ羽村SCに出店しなかった理由ではなかったかと考えています。マーケットとしては「おいしそう」に見えるのですが・・・・・・・。

ファッション市場サンキ羽村店   (完)

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業界動向:「あかのれん焼津本町店」を見て考えたこと

あかのれん焼津本町店(静岡県焼津市焼津本町5-5-5)は「地域一番店」

ディリーファッションストア大手・第4位の「あかのれん」は、焼津市に店を2店舗出しています。1店はこの「焼津本町店」、もう1店舗が「焼津南店」(売場面積約1354㎡)。競争相手はファッションセンターしまむらですが、ここも、焼津市に2店舗(焼津小川店、焼津ファッションモール店)出しています。しかし、ディリーファッションストアとしての両者の競争関係は、その店舗の位置関係、そして店間距離を考えますと、それほど厳しくありません。

002_2  あかのれん焼津本町店は、写真、地元の食品ディスカウントスーパー・もちづき焼津店(店舗面積6665㎡)の2階にあり売場面積は推計約450坪。

「あかのれん」の出店政策の基本的考え方は、(a)標準店舗規模は約1200㎡~1500㎡、(b)対象商圏人口・約5万人、世帯数・約15000世帯。したがって、この、焼津本町店もその標準店舗の一つ。「あかのれん」にとって、最も得意とする売場面積規模の店と言ってもいいでしょう。

003_2  「あかのれん」がここ数年で出した店の売場面積規模を見ると次のようになっています。

①有玉店-1203㎡(浜松市)

②熱田店-1000㎡(名古屋)

③瑞浪中央1332㎡(瑞浪市)

④芥見店-1287㎡(岐阜市)

⑤藤枝店-1322㎡(藤枝市)

⑥四日市店1230㎡(四日市市)

004「あかのれん」は婦人衣料が強い店ですが、焼津本町店の周辺にはこれといった競争相手の店もありませんので、想定商圏エリア内の売上シェアはかなり高いのではないでしょうか。婦人衣料部門にかなり大きな売場面積規模をとってといますが、「あかのれん」の品揃え力、MD力の強さを考えますと、この部門の売上シェアが最も高いものと思われます。

「あかのれん」の、2005年~2009年の年度別売上高、店舗数、総売場面積、年間坪当り売上高の概要は以下の通り(あかのれん・ホームページなどから作成)

年   度   売上高(億円) 店舗数  総売場面積 年坪売(万円)

2005年-----約147億円---34店----50000㎡----97万円

2006年-----約152億円---36店----50000㎡---100万円

2007年-----約166億円---38店----56000㎡----98万円

2008年-----約172億円---43店----63000㎡----90万円

2009年-----約180億円---53店----73000㎡----80万円

上記、年度別営業数値をもとに計算した「あかのれんの全店平均売場坪当り年間売上高」を見ていきますと、この5年間では、80万円~100万円というバラつきはありますが、この高いほうの数字、約100万円が「あかのれんの今の実力」ではないかと考えられます。仮に、この推測値が当っているとしますと、あかのれん焼津本町店の年間売上高推計は、売場面積約450坪×売場坪当り年間売上高100万円≒4億5000万円。このあたりとみても、「当らずといえども遠からず」という数字ではないかと思われます。

また、標準店舗のベースとする対象商圏人口15000世帯から、対象商圏エリア内年間需要額を推計しますと→15000世帯×ディリーファッションストアが対象にできる1世帯当たり年間消費支出20万円≒年間需要額推計30億円→となり、焼津本町店の売上シェアは、年間売上高推計4億5000万円÷想定商圏エリア内年間需要額推計30億円≒15%となります。「あかのれん」の実力をもってすれば、おそらく、これくらいの売上シェアは確実に獲っていると思うのですが、はたして、この推測は当っているでしょうか・・・・・。

「あかのれん焼津本町店」を見て考えたこと   = 完 =

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資料室:「ファッション市場サンキ猿島店」 09年11月27日開店

ファッション市場サンキ猿島店の概要

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①所在地-茨城県猿島郡境町937-1、②開店年月-2009年11月27日、③売場面積-約600坪。

出店場所は、閉鎖・移転した食品スーパーチェーン・カスミ境店の跡地。対象商圏人口推計は、車で10分、約5㎞圏で8400世帯。ディリーファッションストアとしてのサンキ猿島店が対象にできる衣料及び衣料関連品の年間需要額推計は、(1世帯当たり衣料及び衣料関連品年間消費支出額・約20万円×8400世帯)

001≒16億8000万円。5㎞圏内には、量販衣料品売場を持つ、ショッピングモールフィズ、T-PLACE・SCなどがあるが、それらの店の衣料品部門は、ディリーファッションストア・サンキ猿島店と商品ポジショニング、プライスポジショニングも異なるので、サンキ猿島店にとってそれほど脅威となる競争相手ではない。したがって、このマーケットでサンキ猿島店は、先に概算した対象商圏エリア内年間需要額推計・約16億8000万円の30%~35%の売上シェアを奪取するかもしれない。年商約5億円 ~6億円を

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目標としているものと考えられる。サンキの全店平均売場坪当り年間売上高は80万円前後と推計されるが、この数字が当っていれば、サンキ猿島店の売場坪数は約600坪であるので、80万円×600坪=4億8000万円、これを年商の下限値と考えても大きな違いと思われる。サンキの大型店舗、サンキ千葉ニュータウン店・売場坪数約1000坪の年間売上高推計・約15億円~16億円、サンキ玉ニュータウン店・売場坪数・約1000坪の年間売上高推計・約9億円~10億円、と言われているが、この売場効率を考えれば、サンキ猿島店の年間売上高はもう少し上、5億4000万円~6億円の達成も視野に入っているかもしれない。

平成21年2月期のサンキ全店合計売上高は約526億8200万円であり、ディリーファッションストアとして、また、量販フルライン総合衣料品店としても有力大手小企業である。その強力な商品力と競争力を考えると、サンキ猿島店は、このマーケットで、短期間で高い売上シェア、すなわち、先述した売上シェア30%~35%を奪取するであろうと考えた次第である。

果たして、開店1年後の売上高がいくらになっているか、残念ながら、その結果を知るすべはありませんが、とても興味のあるところです。

 ファッション市場サンキ猿島店-2009年11月27日開店  完

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新店舗情報:「ファッションセンターしまむら三軒茶屋店」 2009年12月10日開店

しまむらは、12月10日、売場面積500㎡(約150坪)の店を三軒茶屋に出店

ファッションセンターしまむらは、東京都及び東京都心部への出店に積極的な取り組みを見せています。現在(2009年8月時点)、しまむら業態の店は東京都に21店舗ありますが、JR山手線内を都心部とすれば、高田馬場店わずか1店舗だけです。したがって、12月10日に開店した「三軒茶屋店」は、都心部2号店と言ってもいいと思います。この2つの都心部店、高田馬場店の売場面積は約180坪、三軒茶屋店は約150坪です。

008 ファッションセンターしまむらが最近、出店している標準店舗の売場面積規模は約1100㎡から1300㎡ですから、高田馬場店、三軒茶屋店は、おおよそ、その半分の売場面積規模となります。ファッションセンターしまむらは、チェーンストアとして「標準化」をあらゆる面において徹底していますが、それからみると、この2店舗の店舗面積規模はイレギュラーになります。しかし、都心部への出店に関しては、好立地、好条件で、儲かる店になる見込みがある物件には、かなり柔軟な対応をしているようです。

001ファッションセンターしまむらには、出店ルール=「賃借料・家賃は売上比5%以内とする」という 厳しい出店基準があると言われています。しかし、東京都心部への出店では、この出店ルールに当てはまるような物件は、そう簡単には見つけられないことが考えられます。したがって、どんなに好物件であろうと、「賃借料・売上比5%ルール」は、妥協せず絶対的に守る、破らないということではなく、5%超でも出店することも考えているということです。都心部での出店に際しては、賃借料・家賃売上比7%程度までは

002飲み込む覚悟をしているとも言われています。業界通によれば、高田馬場店の坪当り月間家賃は9000円らしいという話を聞いたことがあります。それが本当の話かどうか裏付けはとっていませんが、仮に、坪当り月9000円としますと、1年間では、9000円×12ヶ月=108000円となります。そして、これを売上比5%としますと、しまむらは高田馬場店で、少なくとも、年間坪当り売上高(108000円÷5%の計算で)216万円を見込んでいたと言うことができます。または、216万円以

005上の売場坪当り年間売上高は確実に稼ぎ出せると考えていたことになります。噂では、高田馬場店の売場坪当り年間売上高は250万円以上、もしかしたら300万円を超えているのではないかということです。高田馬場店がそのような高効率をあげているとすれば、坪当り月間支払い家賃9000円は、それほど恐れる数字ではなくなります。これは当方の推測ですが、おそらく、しまむらは都心部なら売場坪当り年間売上高250万円は間違いなく確保できる、そして、300万円超も、それほど難しいことではないと考えているものと思われます。(ちなみに、2009年2月期の、東京都におけるファッションセンターしまむら20店舗の平均売場坪当り年間売上高は約170.5万円、2010年2月期は当方の推測値ですが約190万円です)

三軒茶屋店への出店を決めた背景には、高田馬場店での成功体験といいますか、そこで得た「確たる自信」というものがあったのではないかと考えられます。三軒茶屋地区は、人口密集地であり、商業集積度も高いところです。同時に、ファッションセンターしまむら業態の競争相手の店も多数あるところです。主なところでは、マルカワ、無印良品、ドン・キホーテ・ピカソ、西友三軒茶屋店、衣料ディスカウンター・三恵などがあります。しかし、「低価格+良質+ファッション性+トレンド商品+ヤング~ミセスがメインターゲット」という品揃え・商品戦略のファッションセンターしまむらに打ち勝つことができる店は、いまのところ無いと考えていいと思います。したがって、ファッションセンターしまむら三軒茶屋店は、売場坪数約150坪の店ですが、おそらく、売場坪当り年間売上高250万円以上、もしかしたら300万円超を獲得することも考えられます。ファッションセンターしまむらは、年間売上高約3億7500万円は確実、そして、4億5000万円も決して絵に描いた餅ではないと思っているかもしれません。その自信を持っての出店であったようにも見えます。

都心部店には、商品納品・物流面の問題、そして、店舗運営オペレーション上の問題が多々あると言われています。加えて、「高い家賃・賃借料」という問題もあります。これらの問題があっても、それを乗り越え、「投資回収の安全性」があり、かつ、確実に「儲かる店」にすることができるという自信があっての「三軒茶屋店」出店だったのではないでしょうか。おそらく、ファッションセンターしまむらは、高田馬場店、そして、三軒茶屋店でも成功を重ね、東京都心部への出店をより加速させるものと考えられます。しまむらの、今後の東京都心部攻略がどうなるか、注視していく必要があると思っています。

  「ファッションセンターしまむら三軒茶屋店」-12月10日開店 完

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新店舗情報:「サミット衣料館コルモピア深大寺店」-2009年12月16日開店

サミットコルモの39号店・衣料館コルモピア深大寺店、12月16日開店

009サミット衣料館コルモピア深大寺店(所在地・東京都調布市深大寺東町2-10 )は、売場面積約1000㎡、初年度年商目標3億円、店舗建物・平屋1層、共有駐車場106台でサミットコルモの39号店。店舗立地から考えられる、その対象商圏エリア及び商圏人口を、当方なりに大雑把ですが推計してみますと、第一次商圏・対象商圏人口約5700世帯、広域最大商圏・対象商圏人口約9700世帯となります。この数字を基に対象商圏エリア別ディリーファッションストア衣料館コルモピア深大寺

001店の衣料及び衣料関連品の年間需要額概算しますと以下のとおり。ディリーファッションストアが対象にできる衣料及び衣料品関連の1世帯当年間支出額は約20万円ですので第一次商圏の年間需要額推計は、対象商圏人口約5700世帯×1世帯当り年間支出額約20万円≒11億4000万円、同じ計算式で、広域最大商圏の年間需要額推計は19億4000万円。衣料館コルモピア深大寺店の初年度売上目標は3億円ですから、第一次商圏内・売上シェアは、3億円÷11億4000

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≒26.3%、広域最大商圏内・売上シェアは、3億円÷19.4億円≒15.5%となります。この、初年度売上目標から計算した対象商圏エリア別の売上シェアの奪取は、衣料館コルモピア深大寺店の半径約1㎞以内に同業・競争相手の店が全く無い「無競争地帯」(約1.5㎞以内にも競争相手の店は無い)ことを考えると、それほど難しいことではないように思われます。また、初年度売上高目標3億円を達成するためには、売場1坪当り年間売上高(3億円÷売場坪数約300坪≒)100万円の確保が必要になります。

007 しかし、サミットコルモの全店平均売場坪当り売上高は100万円を超えていますので、これもさほど達成が難しい数字ではないでしょう。結論的に言えば、サミット衣料館コルモピア深大寺店の初年度売上高3億円はほぼ間違いなく達成されるだろうと考えています。さらに、調布市の年齢別・男女別人口構成特性をみますと、最も多いのが、35歳~39歳の層、次いで、30歳~34歳、40歳~44歳、25歳~29歳と若く、これは、サミットコルモのメインターゲットとドンぴしゃり一致します。

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これも初年度売上目標3億円確保を背景で支えることになるものと思います。品揃えを、先に述べた年齢ターゲット層に焦点を合わせ、婦人衣料部門を柱とした展開をはかれば初年度売上目標3億円達成の可能性はさらに高まることでしょう。サミットコルモにとって、店舗建物平屋、売場面積約300坪、駐車場106台という店舗は、手なれた「標準店舗規模」です。先述したような好条件立地、なによりも、競争相手がいない無店舗地帯(とりわけ、サミットコルモのモデル店で、また、最強の

010_2競争相手でもあるファッションセンターしまむらの店も想定商圏エリア内には無い)こと等、サミット衣料館コルモピア深大寺店を取り囲む諸々の条件を考えますと、この店は「期待できる店」の一つになるのではないかと思われます。ともかく、「いい立地に店を出した」と言えそうです。12月16日という、年の暮れも押し迫った出店でしたが、来年、これから先、年間売上高をいくら確保するのかとても興味のあるところです。果たして、開店1年後の数字はどうなっているでしょう・・・。

 サミット衣料館コルモピア深大寺店-12月16日開店   完

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新店舗情報:「ファッションセンターしまむら我孫子寿店(千葉県)」-09年10月29日開店

2009年10月29日、「ファッションセンターしまむら我孫子寿店」開店

ファッションセンターしまむら我孫子寿店(千葉県我孫子寿2-25-41)は、同月、10月23日に開店した食品スーパー「フードスクエア・カスミ我孫子寿店」の2階に出店。

003ファッションセンターしまむらは、我孫子市には、もう1店舗、「東我孫子店」を出していますから、この「我孫子寿店」は我孫子市で2店舗目の店になります。東我孫子店と我孫子寿店の店間距離は約3㎞ですので、両店の商圏エリアで重複する部分がかなりあり、自社・自店競合が起きていると思われます。しかし、ファッションセンターしまむらは、自社・自店競合で生ずるマイナスよりも、この2店体制で、「我孫子市商圏マーケットでの売上シェアが上がる」ことの方をより優先して考えていると考えられます。

007というのも、彼らは、「ディリーファッションストアでは、ひとつの商圏内で自社・自店競合が起きても、その地域に先に出した店(既存店)と後に出した店(新店舗)の店間距離が約3㎞くらいあれば、既存店の売上減は思ったより少なく、逆に、2店舗体制がもたらす、その商圏・マーケットにおける売上シェア増の方が戦略的価値が高い」という経験を多く持っているからではないかと思います。食品スーパー・カスミによれば、ファッションセンターしまむらが出店した「フードスクエアカスミ我孫子寿店」の商圏人口を、1次商圏(車・5分圏-7442世帯、19917人

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2次商圏(車10分圏-17126世帯、44235人)、1次、2次商圏人口合計24568世帯、と考えています。この数字をベースにして、ディリーファッションストアが対象にできる衣料品及び衣料関連品の年間需要額を推計しますと以下のようになります。(1世帯当り年間消費支出のうち、ディリーファッションストアが対象にできる衣料品及び衣料関連品の金額は約20万円とします)。まず、1次商圏では、7442世帯×20万円≒14億8840万円。1次商圏+2次商圏では、24568世帯×20

010万円≒49億1360万円、となります。ファッションセンターしまむら我孫子寿店の1次商圏人口は、食品スーパー・カスミがフードスクエアカスミ我孫子寿店で見込んでいる1次商圏人口と「ほぼ同じ」と考えていいでしよう。その考えに立って、1次商圏内における「ファッションセンターしまむら我孫子寿店」の初年度売上高を推計しますと、しまむらの力なら、1次商圏内・売上シェア 20%~25%は奪取することができると思われますので、下限値で、1次商圏内年間需要額推計14億8840万円×20%≒2億9770万円、同じ計算式で、上限値で約3億7000万円くらいになるのではないかと思われます。また、フードスクエアカスミ我孫子寿店の初年度売上高見込みは約21億円と発表されていますが、当方の経験則から言いますと、衣料品店は食品

006スーパー店の年間売上高の約15%くらいの売上高をあげることができますので、21億円×15%≒3億1500万円、すなわち、初年度で約3億円の売上高確保は難しくないと思われます。というわけで、ファッションセンターしまむら我孫子寿店の初年度売上高は、約3億円~約3億7000万円、このへんではないかと推計した次第です。ファッションセンターしまむら我孫子寿店が初年度に約3億円~3億7000万円を売上ても、この店から約3㎞のところにある既存店、「しまむら東我孫

002子店」の売上減は、1年目で、大目に見て約10%~15%、2年目以降の売上減は軽微に終わるのではないかと思われます。我孫子市における既存店「しまむら東我孫子店」(1989年開店、千葉県我孫子市岡発戸932、売場面積約252坪)の年間売上高推計は約3億5000万円前後ですが、これに新店舗「しまむら我孫子寿店」の初年度年間売上高推計約3億円を足した約6億5000万円、これは、店間距離約3㎞にある「しまむら」2店舗の対象商圏エリアにおいて、約13%~約15%の売上シェアになるものと思われます。この数字は決して高すぎるということはないように思います。

ファッションセンターしまむらは、有力食品スーパーマーケットの店舗に「ビルイン型」で出店した売場規模330坪~350坪の標準店舗では、初年度年間売場坪当り売上高を100万円は確保していると思われますので、当方の見方、ファッションセンターしまむら我孫子寿店の初年度売上高推計・下限値約3億円は、「どちらかと言えば、低め」の数字になるかもしれません。

フードスクエアカスミ我孫子寿店(売場面積2128㎡≒643坪、年商見込み約21億円、敷地面積8416㎡、駐車場収容台数147台)の出店で、この店から約1㎞以内にあった食品スーパー・ライフコーポレーション我孫子店(売場坪数約623坪、我孫子市で約21年間営業)が閉店しました。この店の2階にはライフ直営の衣料品売場約200坪がありましたが、これも閉店により無くなりましたので、ファッションセンターしまむらの競合店・競争相手の店は存在しない状況です。我孫子市には、このほかに、GMS・イトーヨーカ堂我孫子店、そして、同じグループの「エスパ我孫子店」がありますが、ディリーファッションストア・しまむらの競争相手ではありません。おそらく、この無店舗地帯、我孫子市において、ファッションセンターしまむらは、「東我孫子店」と「我孫子寿店」、この2店舗体制で独占的売上シェアを長期にわたって確保し続けるものと思われます。

「ファッションセンターしまむら我孫子寿店」-09年10月23日開店  完

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新店舗情報:「ファッションセンターしまむら白山店(茨城県取手市)」-09年10月15日開店

「ファッションセンターしまむら白山店(茨城県取手市)」の概要

ファッションセンターしまむら白山店が2009年10月15日・開店。茨城県における「ファッションセンターしまむら」の店舗数は白山店で53店舗目(2009年8月末時点・52店)。取手市には、すでに「取手東店」がありますから、「白山店」は取手市に2店舗目。

所在地--茨城県取手市白山3-9-27、売場面積1107㎡≒335坪、駐車場収容台数40台、建物--平屋1層。

004 ■「しまむら」ならではの店舗立地選定 ---「白山店」は、しまむらの最新標準店で単独路面店。店舗立地は国道294号線沿いですが、1000店舗以上の出店経験を持っている「しまむら」ならではの場所と言えるところです。同業他社、ディリーファッションストアの多くは、「ここに、たった一人(単独)で店を出して、はたして、どのくらい客を集めることができるだろう、売上はどうだろうと」と考え込むかもしれません。というのも、白山店の近間には、まったく、他の商業施設が無く、しまむらの店舗だけという環境だからです。

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別な見方をすれば、無店舗・無競合地帯でもあります。しかし、しまむらが、その想定商圏内・足元一次商圏で、少なくともこれだけは必要という商圏人口-5000世帯が見込まれる場所ではあるでしょうが、現場に立つと、当方には、「そうは言っても、ちよっと不安、自信が持てない」と思える場所です。しまむらが「白山店」で想定した商圏、商圏人口、そして、初年度売上高、一体、どのような数字的見込みなのか、とても興味のあるところです。したがって、「しまむらならではの店舗立地選定」だと言ってもいいのではないかと考えた次第です。

006■①歩きやすい、②見やすい、③買いやすい、④快適な買場環境(天井高、床、照明、対面レジ、ゆったり感のあるサービスカウンター、店舗前面を視野の広いガラス面等)を重視した店づくり、売場づくり

しまむらは「ゆったりと買物ができる店づくり、売場環境づくり」を目指すと発表していますが、最新店舗では、その考えが、相当程度、実現されているのではないでしょうか。例えば、そのう

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ちの一つ、「婦人衣料売場に、サブ通路を増やし、歩きやすく、見やすい売場づくり」は、うまくできているように思います。この「サブ通路を入れる」ことで、商品を置く「実売場」が減り、同時に商品も5%前後、減ったという話もありますが、結果は、一石二鳥といいますか、成功だったのではないでしょうか。1店舗で5%の在庫減、ということは、ファッションセンターしまむら全体では、その1000倍以上(しまむらの店舗数は1000店舗以上あるので)の在庫減ができることになります。

仮に、しまむらの標準店舗を、売場面積を330坪、売場坪当り平均売価在庫高を12万円、1店舗の平均売価在庫高→330坪×12万円=3960万円、と設定します。この場合、売場づくりの手直しで1店当り5%売価在庫減というのは、(1店舗平均売価在庫高3960万円×5%)=198万円の売価在庫減ということになります。ファッションセンターしまむらの店舗数を1000店舗としますと、全店計の売価在庫減は(198万円×1000店舗≒19億8000万円)、という大きな在庫減になります。これは経営的見地から見ても、また、資金繰りの面から考えても、とてもおおきな意味のある数字です。

ファッションセンターしまむらの1000店舗すべてが、売場面積330坪というわけではありません。したがって、この数字そのままの売価在庫減があると言えるわけではありませんが、売場づくりを「お客様が、より快適に買える売場づくり」という考え方で進めることで実現した「見逃すことのできない大きな成果の一つ」として注目すべきでしょう。これは、ファッションセンターしまむらの売場効率、商品在庫効率を、さらに、より一層、高める結果をもたらすだろうと考えています。ここは「大いに、学ぶべき」ところだと思います。

「ファッションセンターしまむら・白山店」-09年10月15日開店」を見て感じたこと  完

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新店舗情報:衣料館コルモピア西永福駅前店 09年9月19日 開店

■サミットコルモの衣料館コルモピア西永福駅前店、2009年9月19日 開店

2009年9月19日に開店した「衣料館コルモピア西永福駅前店」は、①所在地--東京都杉並区永福3-37-7(私鉄京王線西永福駅前、サミット所有ビル1階)、②売場坪数約80坪、の小型店舗です。サミットコルモは、標準店舗売場坪数規模を300坪としていますから、西永福駅前店は売場坪数が小さすぎるイレギュラーな店舗と言うことができます。売場坪数が狭すぎることを承知で店を出した背景には、駅前の好立地という以外に、もっと他の事情もあったかもしれません。その事情について伺い知ることができませんが、標準店舗規模以下のかなり狭い小規模の店とは言え、①駅前で、②これといった競争店も無く、そして、③人口密集地という好立地にある「見逃しがたい出店物件」ということもあったのではないでしょうか。

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衣料館コルモピア西永福駅前店は売場坪数が約80坪という、おそらく、サミットコルモの店舗のなかで「最も売場坪数規模の小さな店」でしょう(サミットコルモは東京都に売場面積規模200坪以下の小規模店を数店持っていますが、100坪以下の店はこの西永福駅前店が初めて)。しかし、売場面積約80坪という小規模店舗とはいえ、駅前という好立地ですので、高効率店舗になることは間違いないように思います。はたして、初年度売上高はどのくらいになるでしょうか。とても、興味のある点ですので、当方なりに、その初年度売上高を推測してみました。

012 まず、基礎データとして、サミットコルモの東京都内における、売場坪数200坪以下の店、数店の年間売上高、坪効率などを調べてみました。(公表されているデータは極めて少ないので推測計算のために欲しい十分なデータ量を集められませんでした)。ともかく、調べて分かったのは、わずかなデータでしかありませんが、売場坪数200坪以下の店、3店舗の年間売上高などは以下のとおりです。このデータをもとに、衣料館コルモピア西永福駅前店の初年度売上高を推測計算を試みた次第です。

004_2東京都における売場坪数200坪以下の店として取り上げたのはコルモピア笹塚店、コルモピア上北沢店、コルモピア久が原店、この3店舗です。この3店舗の概要は、以下の通り。

コルモピア笹塚店

①所在地---東京都渋谷区笹塚2-12-11(私鉄京王線笹塚駅前、食品SM・サミット笹塚店2階)、②売場坪数約188坪、

③年商推計約4.5億円、④年間売場坪当売上高約239万円、

コルモピア上北沢店

①所在地---東京都世田谷区上北沢4-4-12(私鉄京王線上北沢駅前、食品SM・サミット上北沢店2階)、②売場坪数約170坪、③年商推計約3.7億円、④年間売場坪当売上高約217万円 、

コルモピア久が原店

①所在地---東京都大田区南久が原2-8-22、②売場坪数約170坪、③年商推計約4億円、④年間売場坪当売上高約235万円、

参考データ(1)サミットコルモの全店平均年間売場坪当売上高

2008年3月時点、全店合計売場面積41072㎡、年間売上高約148億6500万円、これをもとに計算すると、全店合計年間売場坪当売上高は約119万円、

参考データ(2)ファッションセンターしまむらの東京都における店舗の売上効率

2009年2月期、東京都におけるファッションセンターしまむらの店舗数は20店舗、合計年間売上高は約94億4200万円、売場面積18267㎡、したがって、東京都における店舗の全店平均年間売場坪当売上高は約170万円、

上記3店舗の売上効率・年間売場坪当売上高推計値をもとにして、サミットコルモは東京都における売場坪坪数200坪以下の店で年間売場坪当売上高200万円を確保することは間違いないと考えます。したがって、これは単純計算ですが、「コルモピア西永福駅前店」の初年度売上高は、売場坪数約80坪×年間売場坪当売上高200万円=1億6000万円、この数値の達成は、ほぼ確実でしょう。また、もう少し強気で見れば、初年度売上高は、売場坪数約80坪×年間売場坪当300万円=2億4000万円、この数値の達成も決して夢物語ではないように思います。はたして、1年後にいくらの年間売上高を達成するでしょうか。とても、興味があります。

最後に、ついでと言ってはなんですが、衣料館コルモピア西永福店の開店とほぼ同時期、2009年9月に開店したディーファッションストア2店の開店セールチラシを掲載しておきます。衣料館コルモピア西永福店の開店チラシと比較研究するのも面白いかと思います。

005ファッションセンターしまむら旭店(千葉県旭市ニ1763、2009年9月17日開店)のリニューアルオープン・第一弾チラシB3サイズ。しまむらのオープンチラシの定番型。「良質+低価格+ファッション性+トレンド商品」、これは、しまむらの商品政策の基本的考え方ですが、開店チラシにもそれがよく打ち出されているように思います。旭店は地方小都市郊外店ですので、衣料館コルモピア西永福駅前店とは、立地環境も、商圏特性もちがいますが、両者の開店チラシの比較参考資料に。

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ディリーファッションストア大手「あかのれん」の市橋店の開店セール・第一弾チラシ。ファッションセンターしまむら、衣料館コルモピアとは、また違った味がありますが、掲載商品の売価設定、そして、超目玉品50円、90円(あかのれんはこのチラシの裏面に掲載)の投入など、共通している部分が多々あります。ぜひ、じっくり比較分析・研究されることをお薦めします。

 衣料館コルモピア西永福駅前店-09年9月19日開店  完

 

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新店舗情報:「あかのれん有玉店」-09年4月15日開店-を見る

■「あかのれん有玉店」-2009年4月15日-開店

2009年4月15日、株式会社あかのれん(名古屋市南区)は、静岡県浜松市に「あかのれん有玉店」を開店(あかのれんの50号店)。あかのれん有玉店の概要は以下のとおり。

所在地---静岡県浜松市東区有玉西町817-7、売場面積1203㎡≒364坪、店舗建物--鉄骨造平屋建

004 「あかのれん有玉店」の出店先は、食品スーパーチェーン・「バロー有玉店」を核店舗とする小商圏対応型商業施設(NSC)内。株式会社バローの発表による、このNSCの概要は次のとおり。

所在地--静岡県浜松市東区有玉西町817-7、敷地面積17021㎡≒5149坪、核店舗-食品スーパー・「バロー有玉店」・売場面積512坪、量販総合衣料品店・あかのれん有玉店・売場面積約364坪、他テナント面積約309坪、バローの出店開発設備投資額約9億1000万円、商圏人口--周辺3㎞で24841世帯、66964人。

001■SC内の店舗建物配置図。駐車場収容台数198台。バローは、半径3㎞の商圏人口世帯数を24841世帯見込んでいます。これをベースに、ディリーファッションストアとしての「あかのれん有玉店」が 対象にできる「衣料及び衣料関連品の年間需要額推計」は、経験則で言いますと、24841世帯×ディリーファッションストアが対象にできる1世帯当年間衣料及び衣料関連消費支出20万円≒49億6800万円。あかのれん有玉店の実力なら、売上シェア7%は獲得可能としますと、初年度売上高は約3億5000万円。また、別計算では、

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■「株式会社あかのれん」は、現時点で、売場坪当年間売上高100万円の確保を目標としているとの話を聞きましたが、初年度からこの数字が確保できれば、「あかのれん有玉店」の年間売上高は約3億6400万円。ちょっとシビァにみて、売場坪当年間売上高80万円とすれば初年度年間売上高は約2億9000万円。二つの計算から考えますと、初年度約3億円~3億5000万円前後ではないかと推測します。最近、あかのれんが出している店の売場面積規模は約1200㎡≒363坪~約1450㎡≒439坪。

030この、「あかのれん有玉店」の売場面積も約364坪ですから、あかのれんの標準店舗規模、すなわち、標準店舗と言っていいのかもしれません。ここ3、4年間に出したいくつかの店の売場面積規模を見ても、瑞浪中央店(売場面積1322㎡)、芥見店(1287㎡) 、有玉店(1203㎡)、BiVi藤枝店(1322㎡)、フレスポ四日市富田店(1230㎡)、となっています。この店舗規模が、現在、あかのれんが最も力を発揮できる規模なのかもしれません。あかのれんの商品力・品揃え力、店舗運営力なら、安全、投資採算も良いと考えられる規模なのでしょう。

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株式会社あかのれんの実力

あかのれんのホームページに掲載された営業実績概略を時系列に見てみますと次のようになります。

           05/2    06/2     07/2    08/2

売上高(億円)--約147億--約152億--約166億--約172億

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経常利益(億)--約2.3億---約3.2億

営業利益(億円)-(    )--(    )----約5億--約3.9億

売場面積(㎡)-約5万㎡---約5万㎡---約5.6万㎡-約6.3万㎡

年坪売(万円)-約97万円-約100万円-約98万円--約90万円

これが「あかのれんの実力」の概要です。

007 あかのれんホームページに載った営業実績概略からの推計ですが、売場坪当年間売上高は、約90万円~100万円。この数字をみますと、あかのれんが、当面の、「売場坪当年間売上高目標を100万円」としているのが納得できると思います。ファッションセンターしまむらよりは、若干、低い(4万円~7万円低い)と考えられますが、ディリーファッションストアとしては、決して、悪い数字ではありません。もちろん、もっと高いにこしたことはありませんが、まず、売場坪当年間売上高100万円、そして、粗利益率30%~31%で、損益分岐点がとれる、(または、利益が出せる店舗運営)、これがディリーファッションストア経営の絶対必要条件であると考えているからです。

   「あかのれん有玉店」-09年4月15日開店-を見る   完

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新店舗情報:2009年7月31日、「サンキ結城店」開店

■2009年7月31日、サンキ結城店(ヨークタウン結城SC内)開店

サンキ結城店は、2009年7月31日に開店した「ヨークタウン結城SC」内に出店しました。ヨークタウン結城SCの概要は次のとおり。

ヨークタウン結城SC(オープンモール)の概要

①所在地--茨城県結城市大字結城11839-1、②敷地面積43589㎡≒13186坪、③SC内・店舗面積合計8295㎡≒2509坪、④駐車場収容台数580台、⑤店舗構成・業種構成概要は以下のとおり。

核店舗及び主要テナント構成

核店舗

食品スーパーマーケット・ヨークベニマル結城四ツ京店(店舗面積684坪、初年度売上高見込み18億円)

他の主要テナント

サンキ結城店(総合衣料品店、売場坪数約650坪)、西松屋チェーン(ベビー子供大型専門店)、ダイソー(100円ショップ)、サンドラッグ(薬)、東京靴流通センター

011 ヨークタウン結城SC(オープンモール)の店舗建物配置は写真参照。SC内の店舗で売場面積が600坪を超えているのは、食品スーパーマーケット・ヨークベニマル結城四ツ京店と、サンキ結城店、この2店が核店舗となっています。このSCは、現時点で、結城市最大の複合型商業施設となります。結城市には他にも複数の大型店がありますが、いずれも、ヨークタウン結城SCより店舗面積規模、商業集積力、ともに劣り、その力関係を比較すれば、このSCに脅威となるような競争相手の店は存在しません。

001 さらに、ヨークタウン結城SCの業種別構成とそのテナント企業は、前述の通り、いずれも、有力な専門店チェーンばかりです。したがって、商業集積力の大きさだけでなく、その集客力、競争力も結城市では最強のショッピングゾーンと言えます。そこへ、サンキ結城店は、売場坪数・約650という、ディリーファッションストアとしてはかなり大きな店を出店したわけです。サンキ、1店でも、かなり強力な集客力を持っていますが、さらに、このSCが持つ集客力もプラスされますから、サンキ結城店は、総合量販衣料品店としても、まちがいなく、結城市、最大、最強の一番店になるものと思われます。

007サンキ結城店は鉄骨造・平屋建の店舗。外装、ファッサード、店看板サインなどは、サンキの標準仕様。赤色を用いた大きな店看板・サインは、SC内でひときわ目立ちます。SC内の店舗位置も、先の写真にあるとおり、核店舗であるヨークベンマル結城四ツ京店と向かい合わせになっており、サンキにかなり有利な位置づけになっています。結城市におけるサンキ結城店の競争相手としては、サンキから約1.3㎞のところに「ファッションセンターしまむら結城店」がありますが、サンキ出店によって、結城市におけるディリーファッションストアの勢力図も大きく変わるものと考えられます。

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ファッションセンターしまむら結城店は1995年11月開店で、①売場坪数約303坪、②年商推計約3億4000万円、③売場坪当年間売上高約112万円。店舗年齢から考えると、おそらく、収益黒字店舗であろうと思いますが、サンキ結城店の出店によって、その収益構造に大きな打撃を受けることはまちがいないでしょう。しまむらの実力と底力を甘く見てはいけませんが、結城市における「サンキ対しまむら」の戦いは一時も気を抜けない激戦になるものと思われます。

014■サンキ結城店、開店第一弾のチラシ。最近のサンキの開店チラシはほとんどがB4サイズ。チラシ販促費はかなり絞られているようです。しかし、開店チラシとしては、サイズは小さいですが、かなり強烈、強力なものです。超目玉品としては、二桁円--39円、50円、99円が打ち込まれており、また、掲載されている個々の商品の売価単価はすべて三桁、1000円以下です。小さいチラシといえども、強烈なインパクトがあり、その集客力は相当なものです。

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■サンキ結城店の初年度売上高は?

平成21年7月時点の結城市の人口は、世帯数17957世帯、人口総数52374人。これを前提にして、ディリーファッションストアが対象にできる年間衣料及び衣料関連・年間需要額推計は、ディリーファッションストアが対象にできる1世帯当年間衣料及び衣料関連を20万円としますと、

(1)17957世帯×20万円≒衣料及び衣料関連の年間需要額35億9000万円

また、サンキ結城店より半径2㎞における衣料及び衣料関連の年間需要額は、ヨークベニマルが見込んでいる半径2㎞以内の商圏人口--約8300(人口約24000人)をもとに計算しますと、

(2)8300世帯×20万円≒16億6000万円、

これら(1)、(2)を基礎データとしてサンキ結城店の初年度売上高について簡単な予測計算をしますと、次のようなことが考えられます。

まず、サンキ結城店は、サンキの実力から考えて、初年度で、低くとも売場坪当年間売上高70万円は確保するでしょうから、

(3)売場坪数・約650坪×坪当年間売上高70万円≒初年度売上高4億5500万円、

また、年間坪当売上高80万円を見込めば(この数字も、サンキにとって、それほど高いとは思わないが)、

(4)売場坪数・約650×坪当年間売上高80万円≒5億2000万円、

以上、(3)、(4)から考えますと、サンキ結城店の初年度売上高は約5億円ぐらいと考えてもいいのではないかと思われます。(サンキの1000坪タイプの大型店舗、千葉ニュータウン店、多摩ニュータウン店、そして、600坪前後の大型店舗、野田七光台ロックタウンSC内店、小山店などの年間売上高実績から考えますと、この5億円という数字はかなり低めにみた数字だと思っています)。

以上、短絡的結論ですが、サンキ結城店の初年度売上高予測を約5億円としますと、その対象マーケット内、売上シェアは、

先に計算した(1)で、売上シェア・約13.9%、店より半径2㎞の(2)では、30.1%となります。サンキ結城店出店前の時点で、ファッションセンターしまむら結城店が、(1)で9.47%の売上シェアを確保していただろうことを考えますと、ここで予測計算した、サンキ結城店の初年度売上高と売上シェアは、それほど達成困難な数字ではないと思うのですが・・・・・・。

  「2009年7月31日 サンキ結城店、開店」  完

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