« 2015年4月 | トップページ | 2015年6月 »

大手食品スーパー:ライフコーポレーション&ヨークベニマルの衣料品売上高の推移

大手食品スーパーの衣料品売上高の推移

(図-1)は、大手食品スーパー、「ライフコーポレーション」と「ヨークベニマル」における衣料品売上高の推移グラフ(期間・2006年2月期~2015年20月期)です。

004(図-1)を見ると次のことが分かります。

大手食品スーパーチェーン「ライフコーポレーション(以下、ライフと略)と「ヨークベニマル」2社の、2006年2月期~2015年2月期における衣料品売上高の推移は、ともに、年々、減り続けている。2012年2月期以降は、2社の衣料品売上高は、ともに、「微増、横ばい」状態ですが、これから先も「厳しい(下落に歯止めがかからない)」と考えられます。

前述の期間、10年間で、ライフの衣料品売上高は、2006年20月期・約339億3400万円が2015年2月期には約288億3500万円と、約51億円減少。ヨークベニマルの衣料品売上高も、同期間で、2006年2月期・衣料品売上高・約198億7200万円→2015年2月期・約166億1400万円となり、約33億円減。

前述、2社における衣料品売上高の推移を見ると、「食品スーパーにおける衣料品売上高は゛ますます先細り゛する」と思われます。

005(図-2)は、ライフとヨークベニマルの、2006年2月期から2015年2月期における「衣料品売上構成比(全商品計売上高=100)」の推移グラフです。これを見ると以下のことが分かります。

ライフ、ヨークベニマル、2社における衣料品売上構成比は、「年々、減り続けている」。傾向を見ると、「さらに、減少する」ように思われます。

ライフの衣料品売上構成比-2006年2月期8.7%→2015年2月期5.1%。10年間で3.6ポイントも下落。同様、ヨークベニマルの衣料品売上構成比も、同期間で、約3.3ポイント下落。「食品スーパーにおける衣料品売上構成比は、゛いずれ、4%以下に゛なっていく」ことも考えられそうです。

■日本チェーンストア協会(平成26年3月末時点-会員企業数60社、店舗数9390店)が発表している年度別・「チェーンストア販売統計-四半期別集計表」によれば、会員企業チェーンストア計の「チェーンストア・衣料品売上構成比の推移」は以下のとおり。

平成23年3月期-10.4%

平成24年3月期-10.8%

平成25年3月期-10.7%

平成26年3月期- 9.9%

平成27年3月期- 9.2%

食品スーパーにおける衣料品売上構成比の減り方に比べれば、チェーンストアのそれは「ややゆるやか」ですが、やはり「減少が続いている」数字になっています。

012(表-1)は、ライフ、ヨークベニマルの、「決算説明参考資料」等をもとに、2社の衣料品売上動向に関するデータをまとめたものです。

|

百貨店の衣料品売上高及び前年比の推移を見る

百貨店の売上高及び前年比の推移

(図-1)は、百貨店の「商品総合計売上高(衣料品+雑貨+家庭用品+食料品+その他商品の売上高合計)」、及び、「百貨店の衣料品売上高(紳士服・洋品+婦人服・洋品+子供服・洋品+その他の衣料品の売上高合計)」の前年比の推移グラフです。

001これを見ると次のことが分かります。

消費税が5%から8%に上がった2014年4月以降、百貨店の「商品総合計売上高前年比」、及び「衣料品合計の売上高」の月別前年比は「前年割れ」が続いている。

②2014年4月から2015年3月の期間の「商品総合計売上高」、及び「衣料品売上高合計」が、「前年割れがいつまで続くのか」、そして、この低迷から脱出し回復し、「前年超」になるかの期待値は低い。

日本百貨店協会の「全国百貨店-売上高速報-2015年4月」によれば、百貨店の「全国及び東京地区の衣料品売上高・前年比」は、全国→9.9%、東京→12.6%(数字は店舗数調整後のもの)と回復期待がもてる数字が出ている。これが「百貨店の売上高」回復の兆しであれば良いのですが・・。

「全国及び東京地区」百貨店の衣料品売上高の推移

005(図-2)は、2013年3月~2015年3月における「全国及び東京地区」百貨店の衣料品合計の売上高の推移をまとめたものです。

(※日本百貨店協会-「全国百貨店 売上高速報-地区別商品別売上高」をもとに作成)

これを見ると次のことが分かります。

東京地区・百貨店の衣料品合計売上高は、消費税が5%から8%に上がった2014年4月以降、400億円を割る月数が、2014年4月から2015年3月の期間で5、前年の3から2増。苦戦が続いている。

(図-1)・「百貨店の商品総合計売上高・月別前年比」、及び、「百貨店の衣料品合計売上高・月別前年比」の推移」-と同様、これから先の数字(百貨店の衣料品月別売上高及び前年比)がどうなるか大いに注目するところです。回復力(売上高、売上前年比が前年超になる)の期待値は低く、かなり厳しいと思うのですが・・・・・。

 

|

通販大手・(株)ベルーナが急速出店展開している「アパレル店舗事業-(婦人衣料専門店)」の動向に関するメモ

通販大手・株式会社ベルーナの業績概要

■通販大手・株式会社ベルーナの平成26年3月期の決算(連結)概要

             H26/3        H25/3    前年比%

売上高(百万円)    125412   117884  106.4

売上総利益率(%)   54.80    55.75      98.3

営業利益(百万円)    7798    7080    110.1

営業利益率(%)     6.21    6.00    103.5

経常利益(百万円)    10431   8910    117.1

経常利益率(%)      8.32    7.56    110.1

当期純利益(百万円)   7013    5870    119.5

当期純利益率(%)     5.59    4.98    112.2

「アパレル店舗」事業展開概況

■株式会社ベルーナ(以下、ベルーナと略)の「2014年3月期・決算説明資料-決算ハイライト」に掲載されている「セグメント別売上高と営業利益」によれば、

ベルーナの店舗販売事業の売上高は約61.2億円、営業利益・約2.5億円

店舗事業の2015年3月期予想は、売上高・約83.7億円 営業利益・約3.9億円

店舗事業は、「和装店舗」と「アパレル店舗」の二つを展開している。

和装店舗

2014年3月期-売上高・約49.0億円(2015年3月期予想・約57.7億円)、営業利益・約6.1億円(2015年3月期予想・約7.8億円) 、店舗数48店舗(2015/3予想55店舗)

アパレル店舗

2014年3月期の売上高・約12.2億円(2015年3月期予想・約26.0億円)、営業利益・約▲3.6億円(2015年3月期予想・約▲3.9億円)、店舗数・2014年3月末時点17店舗(2015年3月末予定40店舗→2014年3月期中に24店舗出店し、2015年3月末予定40店舗体制へ)

「アパレル店舗」は、40代~50代を対象とした婦人衣料専門店で、カタログ通販の商品と同じ商品を販売。出店は当面、ショッピングセンター等の大型商業施設に出店する。売場面積は100坪前後を標準店舗とする。(「流通ニュース」記事より)

「アパレル店舗」の1店舗の売上高目標は1億円(「通販新聞」記事より)

株式会社ベルーナユナイテッドが、ベルーナ直営店にて衣料品・服飾雑貨などを販売する。2015年2月時点-店舗数25店舗(ホームページより)

2015年4月時点の都道府県別店舗数(ベルーナ・ホームページより)

北海道1、宮城県1、秋田県1、東京都3(うち・メンズ店1)、神奈川県6、埼玉県4(うち・メンズ店1)、千葉県5、茨城県4、栃木県1、岐阜県2、静岡県1、三重県1、兵庫県2、京都府1、滋賀県1、鳥取県1、香川県1

|

衣料スーパーストア (株)三喜・サンキ&(株)サミット・コルモの業績推移を見る

衣料スーパーストア(量販総合衣料品店チェーン)の現況

002衣料スーパーストア(量販総合衣料品店チェーン)の数は、婦人衣料・紳士衣料専門店チェーンの数と比べれば、極めて少ないものです。この表は、衣料スーパーストア大手5社の規模・売上高・店舗数等の概要をまとめたものですが、年商規模が100億円以上の衣料スーパーストアはこの5社くらいでしょう。大手GMSの、イトーヨーカ堂、ユニー、イオン(ジャスコ)等の前身は量販総合衣料品店であり(衣料品屋あがり)、かつて、量販総合衣料品店の黄金時代があったことも、今では、昔話になってしまったように思います。ここにあげた、衣料スーパーストア5社は、数少ない衣料スーパーストア(量販総合衣料品店)の「生き残り組」と言えないこともありません。5社の中から、三喜(サンキ)とサミット・コルモ、この2社を取り上げて、その業績推移を見てみました。

三喜(サンキ)とサミット・コルモの業績推移を見る

衣料スーパーストア5社のなかから、三喜(サンキ)とサミット・コルモの2社をとりあげたわけは、三喜が「長い歴史を持った根っからの衣料品屋」であり、一方の、、サミット・コルモは、前記、衣料スーパーストア5社のなかで、食品スーパーチェーンの衣料品部門が別法人として分離独立した衣料スーパーストアであるという「違い」があるからです。そのような観点から両社の業績推移を比較してみると、また、興味ある見方ができるのではないかと思っています。

024(表-1)は、三喜(以下、サンキと略)と、サミット・コルモの、2005年~2014年の間における経常利益率の推移をグラフ化したものです。大手GMSの直営衣料部門、そして、食品スーパーの直営衣料部門の多くは「赤字である」と言われていますが、この(図ー1)の、サンキとサミット・コルモの経常利益率推移比較グラフを見ると、「なんとなく両社の出身・歴史・生き方の違い」が見えてくるような気がしないでもありません。

017
(図-2)は、サンキとサミット・コルモの純利益率の推移比較グラフです。これを見ると、「衣料品商売を知り尽くしている、商売上手と言われているサンキ」の純利益率が、大雑把な言い方ですが、サミット・コルモの3,4倍の数字であることが分かります。この差は、①当初値入率の違い、②値下げロス率の違い、③荒利益率の違い、④経費率(売上比)の違い、⑤店舗経営コストの違い、⑥商売の「腕」の違い、等々によるものと考えられますが、衣料商売を熟知している「衣料品屋・サンキの実力」が見えるような気がします。

027(表-1)は、「東洋経済新報社-東洋経済別冊・『会社四季報・未上場会社版』、各年度版」をもとに作成したものです。(図-1,2)、(衣料スーパーストア5社概要まとめ表)は、この表の数字を基にて作図・作表しました。

|

« 2015年4月 | トップページ | 2015年6月 »