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ファッションセンターしまむら(単体)の「客単価・月別前年比の推移」を見る

004(図-1)は、ファッションセンターしまむら業態の、2010年3月~2015年3月(61ヶ月間)における、「客単価・月別前年比の推移」をグラフ化したものです。これを見ると、次のことが言えます。

客単価の月別・前年比が「前年割れ」した月数は、2010年3月から2015年3月の61ヶ月間で、わずか9つしかない。(グラフの黄色・表-1-A参照

客単価・月別前年比・「前年超」の数字は、前年比100%から前年比105%の間で推移していますが、大きな流れとしては「ファッションセンターしまむらの客単価は、ゆるやかながら上昇傾向にある」と推測されます。

ファッションセンターしまむらが基本とする商品戦略は「良質廉価」と言われていますが、短期間で進んだ「円安」によって商品調達コストがアップし、売価政策の変化(上限方向にアップ)を余儀なくされたことも考えられます。「低価格戦略」が大きく変化することは無いでしょうが、人々の「インフレ予想(期待)」を背景とした「ゆるやかな物価上昇」の流れに合わせて「客単価アップ」を図りつつあるのかもしれません。

ファッションセンターしまむら(単体)の業績推移

以下は、ファッションセンターしまむら(単体)の、2014年2月期と2015年2月期の利益率を比較したものですが、

 決算期          2014年2月期  2015年2月期

売上総利益率(%)      32.3      31.7

営業利益率(%)         8.5               7.3

経常利益率(%)         8.9               7.7

当期純利益率(%)       5.4        4.6

売上総利益率、営業利益率、経常利益率、当期純利益率ともに「前年割れ」しています。このことも、「客単価アップ」の背景にあるのかもしれません。

007(図-2)と(図ー3)は、このブログで、2014年4月19日に書いた「ファッションセンターしまむら 客単価と1品単価の推移」グラフに、2015年2月期の数字を追加したものです。

(図-2)からは、ファッションセンターしまむらの「客単価」が、2005年2月期から「じわじわ上昇している」ことが分かります。

2005年の客単価・2321円→2015年2月期の客単価・2578円(2005年比・約111%) (※表-1-B参照)

012(図-3)からは、1点単価が、2005年2月期・712円→2015年2月期・841円(2005年比・約118%)にアップ。前述、客単価アップの数字よりも高い数字になっていることが分かります。(※表-1-B参照)

客単価=買上点数×1品単価

客単価→買上客1人当たり平均買上金額

買上点数→買上客1人当たり平均買上点数

1品単価→買上品1品当り平均売価単価

「客単価=買上点数×1品単価」の公式と、下記、「表-1-A・B」にある、客単価・買上点数・1点単価の推移」で、ファッションセンターしまむらの客単価の推移を見ていきますと、「ファッションセンターしまむらの客単価を押し上げているのは1品単価のアップ」であることが分かります。「表-1-2」を見れば分かると思いますが、ファッションセンターしまむらの買上点数の数字は3.0点から3.3点の間で動いており、上と下の数字の差は0.3ポイント。数字的に見れば、客単価アップに与える影響度は1点単価アップの数字よりも小さいと考えられるからです。

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