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GMS・ユニーの衣料品売上動向を見る

GMS・ユニーにおける衣料品売上動向

ユニーグループ・ホールディングスが出している、各期「決算参考資料」、「決算説明会資料」等をもとに、2011年2月期~2014年2月期、この4年間におけるGMS業態・ユニーの「衣料品部門」の売上高動向・推移を調べ、以下に、その概要をまとめ。

■GMS・ユニーの「衣料品売上高及び衣料品売上構成比の推移」

003(図-1)は、GMS・ユニーの、2011年2月期~2014年2月期における、「衣料品部門の売上高及び衣料品売上構成比の推移」をグラフ化したものです。

これを見ると次のことが分かります。

衣料品の売上高は減少・下降し続けている。

2011年2月期の衣料品売上高・約1196億円→2014年2月期の衣料品売上高・約1086億円、4年間で約110億円減。

衣料品の売上構成比も減少し続けている。

GMS・ユニーの、2011年2月期の衣料品売上構成比・約15.43%→2014年2月期の衣料品売上構成比・約14.84%、この4年間で約0.59ポイント減。この数字は一見、小さく見えますが、金額にすると約110億円減(前述)

■GMS・ユニーの衣料品部門の商品内訳概要

GMS・ユニーの衣料品部門の売上高及び衣料品売上構成比が、2011年2月期~2014年20月期、この4年間、減少・下降し続けていることは前述しました。(図-2)では、衣料品部門の商品別・売上高及び売上構成比の推移、とりわけ、衣料品部門の中でも売上構成比の高い「婦人衣料」と「肌着類」の売上高及び売上構成比の推移をグラフ化したものです。

005(図-2)を見ると次のことが分かります。

婦人衣料の売上構成比に、それほど大きな変化はない。27.4%~27.1%で動いている(別表「表-1」参照)。しかし、売上高は、2011年2月期・約327億円→2014年2月期・約296億円と、この4年間で約31億円減。

肌着類の売上構成比は、25.6%~25.2%の間で動いている。売上高は、2011年2月期・約305億円→2014年2月期・約274億円、この4年間で約31億円減。前述したとおり、この期間における衣料品売上高は約110億円の減ですが、婦人衣料と肌着類の売上減は2者合計で約62億円と、子供衣料、紳士衣料、洋品雑貨に比べると大きな売上高減。婦人衣料と肌着類が「衣料品部門の足を引っ張っている」のが分かります。(詳細、「表-1」参照)

■GMS・ユニーの商品部門別売上構成比が増えているのは「食料品」のみ。「GMSの食品スーパーマーケット化」が進む。

011(表-1)を見ると次のことが分かります。

GMS・ユニーの商品売上総合計を100としたときの商品部門別・売上構成比の推移は、以下の通り。

①衣料品の売上構成比、2011年2月期・約15.43%→2014年2月期・約14.84%。

②住関連の売上構成比は、2011年2月期・約16.7%→2014年2月期・約15.8%

③食料品の売上構成比は、2011年2月期・約66.3%→2014年2月期・約67.8%。GMS・ユニーの食品スーパーマーケット化が進んでいるようです。荒利益率の高い衣料品部門の売上高減・売上構成比減がGMSの利益を圧迫していることは、もう随分前から言われていますが、GMS・ユニーにも、そのことが言えそうです。GMSの食料品部門の競争相手は、食品スーパーマーケット、ドラッグストアなどですが、とりわけ、価格競争が厳しく、荒利益率の拡大、安定化には、相当、不安なところ、リスクがあります。GMSの先行きは、依然として、不透明なように思われます。

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東京地区百貨店における衣料品売上高の推移を見る(2)

婦人服・洋品の売上高増減如何が衣料品部門復活のカギ

019(図-3)は、東京地区百貨店における衣料品部門の2007年~2014年の商品別売上高の推移をグラフ化したものです。これを見ると次のことが言えます。

①衣料品部門のなかで大きな売上高を占める(最も売上構成比の高い)婦人服・洋品の売上高の落ち込みが大きい。

②婦人服・洋品の売上高は、2007年・約4435億円でしたが、2014年には約3118億円と、この8年間で約1317億円も減少(先述、「表-1」参照)。他の商品、紳士服・洋品、子供服・洋品も落ち込んではいるが、その売上高落ち込み額は婦人服・洋品に比べればかなり少ない。

022(表-3)は、2007年~2014年間における「東京地区百貨店の年度別・商品部門別・売上高」をまとめたものです。

婦人服・洋品の売上高の落ち込みは、2009年には、前年・2008年より約600億円も落ち込んでいます。2010年以降の婦人服・洋品の売上高は、「売減少→横ばい→微増」という足取りですが、増加・回復の兆しは、いまのところ無さそうです。この傾向が続く限り、東京地区百貨店の売上高が上昇することは、かなり難しく、期待できないかもしれません。衣料品売上高の増加・上昇、なかでも、婦人服・洋品の売上高の増減如何が東京地区百貨店の売上高上昇・増加のカギとなると思われます。

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東京地区百貨店における衣料品売上高の推移を見る(1)

東京地区百貨店における商品部門別・売上高の推移

日本百貨店協会が発表している「NEWS LETTER - 東京地区百貨店・売上高速報」をもとに、2007年~2014年(暦年)間における「商品部門別・売上高」、「衣料品売上高」等の推移・動向を追う。

■減少し続ける衣料品売上高

005(図-1)は、2007年~2014年間における「東京地区百貨店 商品売上高」の推移をグラフ化したものです。これを見ると、衣料品部門の売上高が最も減り続けていることが分かります。2012年以降は衣料品部門の売上高に「横ばい→微増」が見られるものの減少傾向に歯止めがかかったとは考えられず、依然として先行きは不安、上昇に転ずるとは思われません。他部門と比較しても「衣料品部門の売上高の落ち込みが最も大きい」ことが見て取れます。

001(表-1)は、東京地区百貨店の「2014年と2007年」の商品部門別売上高対比表です。これを見ると次のことが分かります。

①全商品部門のなかで最も売上構成比の高い衣料品部門の売上高が大きく減少しており、2014年の売上高は2007年の73.7%まで落ち込んでいる。

②衣料品のなかでは売上高構成比の高い主力商品である婦人服・洋品の売上高の落ち込みは2007年比70.3%と最も大きい。衣料品部門の「あしを引っ張っている」

③売上高総額も2014年の売上高は2007年比で83.2%と落ち込んでいる。しかし、食料品部門は91.2%と、全商品部門のなかでは「落ち込みが最も低い」。なかでも、生鮮食品97.6%、菓子97.9%、この2者の落ち込みは小さい。

011
(図-2)は、2007年~2014年、この8年間における、衣料品部門と食料品部門の全部門合計・売上高総額に占める売上構成比の推移をグラフ化したものです。これを見ると次のことが分かります。

①衣料品部門の売上構成比は、2007年36.4%→2014年32.3%と8年間で4.1ポイントの落ち込み。

②一方、食料品は、2007年22.4%→2014年24.6%と8年間で2.2ポイント増。

013(表-2)は、東京地区百貨店の、2007年~2014年、8年間における商品部門別売上構成比の推移をまとめたものです。売上高構成比が最も高い衣料品部門の構成比の減少がが「東京地区百貨店・売上高の足を引っ張っている」のが分かります。

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