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衣料品の販売動向の推移を見る

チェーンストアの衣料品販売動向の推移

日本チェーンストア協会(会員企業数60社・店舗数9297店 平成26年10月時点)が発表している「チェーンストア販売統計」をもとに、平成24年1月~平成26年10月の期間におけるチェーンストアの衣料品の月別販売動向・月別販売額前年比・衣料品及び食品売上構成比等の推移を見てみました。

004(図-1)は、平成26年1月~平成26年10月における「月別衣料品販売額の推移をグラフ化したものです。これを見ると以下のことが分かります。

●衣料品販売額は、年々、減少していますが、これから先も、下降が続きそうです。

年間月別衣料品販売額のピークは12月ですが、平成24年12月の衣料品販売額は約1391億円→平成25年の12月の衣料品販売額約1292億円と、1年間で約99億円も減少しています。

また、もう一つの山である1月の衣料品販売額も、平成24年1月・約1374億円→平成25年1月・約1223億円→平成26年1月・約1188億円と、約186億円も減少。

衣料品と食品の月別販売額(売上)構成比の推移

008(図-2)は、月別販売額総合計に占める、衣料品及び食品の構成比(販売額・売上構成比)の推移をグラフ化したものです。これを見ると次のことが分かります。

●食品の月別売上構成比は約60%から約65%の間で推移。

衣料品の月別売上構成比は約10%±2%の間で推移。

この数字は、日本チェーンストア協会の会員企業は、ほとんど、食品スーパーマーケットで、それプラス、「食品スーパーマーケット化しつつあるチェーンストア企業」で構成されているように思われます。

月別衣料品販売額の「前年割れ」が目立つ

009(表-1)は、平成24年1月から平成26年10月、この期間における「チェーンストア-月別衣料品販売額、月別販売額前年比、月別衣料品及び食品販売額構成比」等をまためたものです。これを見ると次のことが言えます。

●先述しましたが、「衣料品の月別販売額・前年比」は、圧倒的に「前年割れ」の月が多いことが分かります(赤・数字)。32ヶ月間で、「前年超」の月は8ヶ月しかありません。衣料品販売額がどこまで減少するのか、下降し続けたその先に「こごが底」というところはあるのか、まったく見えてきません。衣料品の低迷に歯止めはかけられるのでしょうか?

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(提言5)流通小売業経営コンサルタント会社に勤める

流通小売業経営コンサルタント会社に入り、そこで、コンサルタントとして働き、経験を積み、実力を磨く

小売店経営コンサルタントをやっている人のキャリアを見ますと、私見ですが、大きく次の3つのタイプにわけられるのではないかと思います。

(A)小売企業(小売店)で10年以上の現場経実務験を積んでから小売店経営コンサルタントとして独立した人

(B)小売企業(小売店)で10年以上の現場実務経験を積んだ後、有力な流通小売業経営コンサルタント会社に入り、そこでも10年以上、経営コンサルタントとしての経験を積み、そして、経営コンサルタントとして独立した人

(C)小売企業(小売店)で働いたことは無く、最初から流通小売業経営コンサルタント会社に入り、経験を積み、そこで、小売店経営コンサルタントとなっている人

以上のように、小売店経営コンサルタントのキャリアは、(A)、(B)、(C)、3つのタイプに分けられますが、小売店経営コンサルタントになるには、このうち、どの道、どのタイプがベストだというものはありません。それは、個人個人の能力差、そして、向き不向きによって、どの道を進むのが、その人にとってベターなのか簡単には言えないからです。(私の個人的な意見を言えば、(B)の道がベターだと考えています)。

ところで、流通小売業経営コンサルタント会社といっても、いろいろあります。極めて個人的な分け方を言いますと、以下のようなタイプに分けられると思います。

流通小売業経営コンサルタント業界ではトップコンサルタントと評価の高い人が経営トップ(社長)で、多数の実力ある経営コンサルタントをか抱えている大手、業界ではナンバーワンという規模のコンサルタント会社

流通小売業経営コンサルタント業界では中堅だが、その実力を高く評価されている経営コンサルタントが経営トップで、10名~20名の経営コンサルタントを抱えているコンサルタント会社

分野を限れば、その分野では「凄腕と評価の高い経営コンサルタント」を柱に、5名~10名前後のスタッフでやっているコンサルタント会社

実力で勝負の一匹狼型・実務派小売店経営コンサルタントが、スタッフ2~3名でやっている経営コンサルタント事務所

ほかにも、もっと「いい分け方」があるとは思いますが、経験的に言えば、流通小売業経営コンサルタント会社、小売店経営コンサルタント事務所には、この4つのタイプがあると考えています。さて、①~④のタイプの流通小売業経営コンサルタント会社、小売店経営コンサルタント事務所があるとして、どこに入って、コンサルタントとして実力をつけ、仕事の腕を磨けばばよいのかですが、これも、どの会社がベストと断定することはできません。私見としては、次のような考えを持っています。

自分の能力と才能に、「私は誰にも負けないという自信のある方」なら①のタイプの会社へ、

経験と実力をつけるため、じっくり経営コンサルタントとしての経験を積み、勉強した後、独立したいという人なら②のタイプの会社をおすすめします。

①の経営コンサルタント会社には、優秀なコンサルタントが多数いることが考えられます。したがって、入社当初から、それらの人たちと競争しても負けないだけの実力を持っていないと、下働きのまま、そこで埋没してしまうリスクがあります。いつまでたっても、アシスタントスタッフの仕事しかまわしてもらえないかもしれません。ハッキリ言えば、「日の目を見ない」ということです。

②の経営コンサルタント会社では、経営トップと身近に接することができ、手取り足取り、いろいろ教えてもらうことができます。小売店経営コンサルタントとしての経験の場を、駆け出しのうちから、与えてもらえるチャンスもあります。そこで、小売店経営コンサルタントとしての修業と経験を10年くらい積んでから、独り立ちしようと考えている人には、最もベターな選択肢ではないかと思います。

③、④の経営小売店コンサルタント会社、事務所では、入社して、即、稼ぎ手、即戦力としてやっていけるだけの実力がなければ、そこに居づらくなる可能性が高いでしょう。「稼ぎの無い者は去れ」という厳しい世界で生きていかねばならないかもしれません。「だから、よしなさい」というわけではありませんが、相当の実力と根性、ガッツ、タフさが求められることになるでしょう。

小売店経営コンサルタントとして独立し、事務所を立ち上げる、そこまでは、「いゃー、これは大変だ。とても耐えられない」というような苦労はあまりないでしょう。簡単なことです。問題は、そのあとです。クライアント、すなわち、お客がいるかどうか、仕事がとれるかどうか、これです。「私は小売店経営コンサルタントです。実力もあります。なんでもできます。使ってください。損はさせません」と大声で叫べば、お客ができるということは絶対にありません。クライアントが、「先生、是非、わが店の経営指導をお願いします」と寄ってくることも、まずありません。その辛さに耐えられず、挫折する人も少なくありません。

先に、小売店経営コンサルタント会社に入って、そこで実力を磨き、経験を積んでから独立するのがベターだと言いました。なぜ、そんなことを言うかといいますと、自分が小売店経営コンサルタントとして独立した時、事務所を立ち上げたとき、応援してくれる人、お客さんになってくれる人、仕事を出してくれるクライアント、そういう人たちと「深いつながり」をつくることができるからです。その「深いつながり」、「縁」を、大事に大事にして、深めておけば、小売店経営コンサルタントとして独立した時、必ず応援してもらえます。小売店経営コンサルタントとして独立しても、肝心かなめの、「お客がいない」、「これじゃ食っていけない」と、最初からジタバタすることもなく、安全なスタートをきることができます。これは、先輩のベテランコンサルタントから、繰り返し教えられた、「小売店経営コンサルタント・独立への道、成功法則」です。小売店経営コンサルタントを目指す人は、このことを忘れないでいておいてほしいと思っています。

      「小売店経営コンサルタントを目指す人へ」 ( 了 )

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(提言4)計数分析力・把握力をつける

小売業の仕事における成果・結果は全て数字で表される。小売店経営コンサルタントを目指す人は「計数分析力・把握力」を、しっかりつけておかねばならない。

仕事の成果・結果は、すべて数字で表されます。これは、すべてのビジネスにおいて言えることですが、小売業で働く人々にも、「数字に強いこと」、「数字読み取り能力があること」、「数字分析力・把握力」が求められます。したがって、財務諸表(損益計算書、貸借対照表、資金繰り表、キャッシュフロー表など)や、商品計数管理諸表(売上・在庫管理日報など)を読んで、それらの分析から、問題点をあぶり出し、その改善策を具体的に示すことができる、そういう力(=数字読み取り能力と計数分析力・把握力)を、しっかりつけておかねばなりません。小売店経営コンサルタントとして「いい仕事」をするための絶対必要条件の一つと言えます。

ところで、小売業界で働いている人のなかで、商品管理実務計数だけでなく、財務諸表まで読める力を持っている人は意外に少ないものです。体験的に言えば、商品管理日報等で、商品実務計数、例えば、日々の売上高、在庫高、仕入高、値入率、値下率、ロス率、荒利益率、詩用品回転日数などについては、よく理解している人は多いと思います。しかし、損益計算書、貸借対照表、資金繰り表、キャッシュフロー表などの財務諸表、さらに、出店計画投資採算表とか、店舗別損益計算書等を見て、それが理解できる力のある人、読み取り能力、分析力のある人は、ほんの少数しかいないのではないかと思われます。役員クラスでは、そんなことはないと思いますが、部長クラスには、これら経営計数にかかわる諸表の数字に「あまり強くない人」が結構いるものです。

小売業界でも、売場担当者、売場マネージャー、店長、バイヤー、本部の各専門職スタッフなど、それぞれの立場といいますか、役職、職階、職務、職位によって、知りえる数字というものが異なりますから、「分からないこと」、「知りえないこと」があるのを否定するものではありません。とはいっても、数字に強くなろう、計数分析力・把握力をつけようと思えば、いくらでも勉強できる手立てはつけられます。にも拘わらず、積極的に、自分の計数分析力・把握力、数字読み取り能力を、しっかりつけておこうと、一生懸命努力している人は、それはそれは少ないというのが実感です。「数字は物語る」とか、「数字には裏がある」とか言われますが、数字読み取り能力、計数分析力・把握力が無い人には、各種経営計数管理諸表、商品管理日報等をみても、そこにある数字がなにを語っているのか、まったく分からないのではないかと思います。当然のことながら、問題点も、改善点も提案するとこはできないでしょう。

前置きが、ちょっと長くなりましたが、数字に弱い小売店経営コンサルタントではダメだと言いたいわけです。流通小売業経営コンサルタント会社で、足掛け10年間、コンサルタントとして働いたことがありますが(その後、独立しました)、その会社の社長でもあり、業界きってのトップコンサルタントでもある人から、常々、言われていたことは、「数字に強くなれ」、「財務諸表を読める力をつけろ」、「数字を覚えろ(財務諸表、商品管理諸表の数字を記憶しておけ)」、これでした。小売店の現場実務経験も約10年間近くしていたので、その言うところがよく理解できました。私、個人の話で恐縮ですが、トップコンサルタントから言われたとうり、自分の計数分析力・把握力の強化に真剣に取り組みました。後年、小売店経営コンサルタントとして独立し、仕事をしながら、「あの時、トップコンサルタントから、くどく言われたことを、苦痛もあったが、なんとか我慢して、しっかり勉強しておいて本当によかったな」と実感したものです。

店舗と売場、商品と品揃え、マーチャンダイジングとマーケティング、これらの現場実務指導力に強いだけでなく、商品実務計数に強いコンサルタント、小売店経営実務計数にも詳しいコンサルタントにならねばなりません。小売店経営を多面的に見ることができる力をつけておくことが必要です。ちょっと理想的すぎるかもしれませんが、ゼネラリスト、オールラウンドマンであり、一方で、スペシャリストして強い専門分野を持っている、そういう、幅広い優れた実務指導力のある小売店経営コンサルタントを目指すことです。

    (提言5)に続く

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(提言3)自己投資と理論武装

現場実務経験+実務指導力+理論武装+自己投資

小売店経営コンサルタントを目指す人に、これだけは言っておいたおいた方がいいと考えているとても大事なことがあります。それは、大先輩のベテラン経営コンサルタントから教えられたこと、①小売店の現場実務経験をしっかりしておくこと、②現場実務指導力をつけること、③小売業理論(経営戦略・政策、組織、財務、マーチャンダイジング、物流システム等)をよく勉強して、理論武装すること、この3点です。このうち、①と②は短時間では出来ません。経験的に言えば、少なくとも、7年~10年という年数が必要でしょう。しかし、③の理論武装については、それほどの時間はかからないと思います(とは言っても、常に勉強、研究をするのが当たり前ですが・・・)。小売店で現場実務経験を積み、実務指導力をつけながら、同時並行で、小売業理論の勉強を進めることができるからです。

理論武装するための知識と情報を得るには時間とお金が必要です。勉強に費やする時間の方は、なんとかやりくりできます。睡眠時間を1~2時間つめればいいことです。しかし、理論武装のためには、小売業経営理論、戦略・政策論等が書かれた書籍の購入、勉強会・研究会、セミナーなどへの参加費用等々、なにかとお金がかかります。こういったお金を用意するといいますか、工面しなければなりませんが、それは、自分の能力アップ、実力アップのために必要な自己投資です。それほど大きな金額にはなりませんので、この自己投資をケチってはダメです。自分の能力アップ、実力アップのためにお金は使わない、自己投資ゼロというのは考えものです。多少、経済的に苦しくとも我慢、なんとかやりくりして自己投資をやらねばなりません。

理論武装のために、手に入れたい書籍、そして、情報源、勉強会、研究会、セミナーは、数え上げればキリがないほど沢山あります。いろいろありますが、私的には、以下のものを推薦いたします。まず、書籍では、流通小売業界ではトップコンサルタントと評価の高い渥美俊一氏、吉田繁治氏、小売企業経営者の伊藤雅俊氏(イトーヨーカ堂創業者)、中内功(ダイエー創業者)、柳井正氏(ファーストリテイリング、ユニクロ創業者)、サム・ウォルトン氏(ウォルマート創業者)、ドン・ソーダクィスト(ウォルマートストアーズ・インク 元上級副会長)、邊見敏江氏(イトーヨーカ堂・元役員)、鈴木敏文氏(セブン&アイ会長)の書かれたもの。そして、小売業界研究機関、出版社、協会では、財団法人・流通経済研究所、商業界、日本チェーンストア協会、日本リテイリングセンターなどから出版されたものを精読されることをお薦めします。次に、勉強会、研究会、セミナーですが、これもいろいろあって迷いますが、先にあげた方々が講師となっているものや、流通経済研究所、商業界、日本リテイリングセンター、IBM、NCRなどが主催するセミナー、研究会に参加されることをお薦めします。

情報を得るために、是非、定期的にとっておいた方がいいと思うものとして(どんな小売業、業種・業態かによって異なるので検討が必要ですが・・・)次のものを上げておきます。まず、新聞では、日経MJ、繊研新聞、日本食糧新聞、チェーンストアエイジ、月刊誌では、販売革新、商業界、食品商業、ファッション販売等(以上は商業界より)、「激流」、ダイヤモンドDFオンライン(インターネット)。研究機関・研究所・インターネットでは、東レ経営研究所、未来経済研究室、流通NEWS(ネット)、ダイヤモンドDFオンライン(ネット)、Yahoo流通・小売ニュース(ネット)、日本スーパーマーケット最新情報(ネット)。まだまだありますが、追加すればするほどお金がかかりますので、このあたりでストップしておきます。

私の体験からはじいた大雑把な計算ですが、自己投資として月に2万円~3万円は必要になると思います。お金の工面、やりくりに苦労するかもしれません。しかし、この自己投資は、必ず大きなリターンといいますか、小売店経営コンサルタントになるために必要な投資、「やっておいてよかった」というとても重要な自己投資になるだろうと思います。

     (提言4)に続く

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(提言2)小売店の現場・実務経験7年~10年をやってから

(提言2) 小売店の現場実務経験を7年~10年をやってから小売店経営コンサルタントを目指す 

小売業界は「広くて奥深い」ものです。コンサルタントより、はるかに豊富な知識と情報を持ち、そして十分に現場実務も踏んでいる、優れた実務能力を持った「凄腕の実務家」が沢山います。これらの「凄腕の実務家」を相手に、書物とセミナー等で得た知識と情報だけしか持っていない、しかも、小売店の現場実務経験も無く、実務能力も低いという駆け出しのコンサルタントが立ち向かっても、絶対に「勝ち目」はありません。せいぜい、「いゃー、先生もよく勉強していますねー」と、からかわれるのがオチでしょう。本で学ぶ、セミナーに出て勉強する、それも必要です。しかし、それで小売店の現場実務力がつくというわけではありません。「実戦経験の無い軍隊は、どんなに優れていると言われようと、その戦闘能力評価ができない」という話を聞いたことがあります。それと同じことが、小売店現場の実務経験がない(または、少ない)コンサルタントにも言えます。少なくとも、7年~10年の、小売店現場実務経験を積んだあとで、小売店経営コンサルタントになるべく、一生懸命、勉強し、頑張るのが賢明な道ではないかと思います。というのも、実際、小売店の現場実務経験の無いコンサルタントが、「先生、実際にやって見せてください」と言われて、おろおろしている現場を何度も見たことがあるからです。厳しい言い方をすれば、「小売店の現場実務経験の無いコンサルタントの実務指導力は極めて弱いものです。そして、小売業界は実務能力の無いコンサルタントが飯を食っていけるほど甘くはない」と言えるからです。

これもよく聞く話ですが、小売店相手のコンサルタント業界には、「入門マーケット」と言われるものがあります。例えば、小売業1年生、初心者、入門者だけを集めて、セミナーをやったり、コンサルテーション、教育をやり、それで稼ぐというか、ビジネスにするというものです。そこでは、「小売店現場実務経験の無い(または、極めて少ない)頭でっかちの若先生」が、小売業のシステム・仕組みはこうなっている、こういう戦略・政策を考えねばダメだ、これが某大手小売企業の強さだ、こうすれば必ず売れる・儲かるなどと、それはそれはびっくりするようなテーマのセミナー・講演を堂々とやっています。それで、しっかり儲けているというか、ビジネスになっているという話です。しかし、はたして、そんなやり方を、ビジネスとしていつまで続けることができるのでしょう。間違いなく、短期間で、やっていけなくなるというか、行き詰るものと思います。

何度も言いますが、小売店現場実務経験を、少なくとも、7年~10年積んだうえで、小売店経営コンサルタントを目指したほうがいいというのは、「小売業・小売店相手を相手にして、しっかり飯の食える、息の永い経営コンサルタント」になることを考えているからほかにありません。「なんでも儲かればいいんだ」、「どんなやり方でも金になればいいんだ」というような考え方で、小売店経営コンサルタントをやっていたら、間違いなく、早晩、行き詰ってしまいます。そんなことにならないよう、十分に、小売店の現場実務経験をし、現場実務力もしっかりつけて、小売業界に沢山いる「凄腕の実務家」とサシでやりあっても、決してヒケをとらない実力のある、実務派小売店経営コンサルタントとして生きていく道がベストだと思っています。

    (提言-3)に続く

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提言(1)-どんな小売業、業種・業態で経営コンサルタント業をやるのか

「小売店経営コンサルタントを目指す人へ」は、小売店経営コンサルタントになるにはどうしたらいいか、何を学ぶべきか、どうすれば稼げるコンサルタントになれるか等、流通小売業界のトップコンサルタントから学んだこと、教えられたこと、そして、私の経験から学んだこと等をもとに書いたブログです。これから、小売店経営コンサルタントを目指す人に、少しは役に立つのではないかと考えたいくつかのことを(提言)として書きとめたものです。

(提言-1)どんな小売業、業種・業態の経営コンサルタントを目指すのかを決める 

小売店経営コンサルタントになりたいと考えている人が、私の周りにも、思ったより沢山います。また、20代の若い人々のなかにも、小売店経営コンサルタントを目指している人がかなりの数いることも聞いています。公認会計士、不動産鑑定士、税理士、中小企業診断士などは公認資格がないとできませんが、小売店経営コンサルタントには、そういった取得が難しい公認資格を持っていなくとも、なることができます。極端な言い方ですが、「私は小売店経営コンサルタントです」と言えばいいだけです。それで、仕事がとれるか、また、仕事ができる能力があるか、腕がいいか等は別問題です。

しかし、「小売店経営コンサルタント業で、飯を食っていけるようになる」のは、そう簡単なことではありません。相当、勉強をする必要がありますし、また、実務経験が無いとなかなか仕事ができないということもあります。また、「飯を食っていける」ようになるまで、経済的にも、精神的にもかなり苦労することも否定できません。それはともかく、小売店経営コンサルタントを目指す人が、まず、最初に考えねばならないことは、「どんな小売業、業種・業態の経営コンサルタントになるか」ということです。私が知っている範囲の話ですが、「あらゆる小売業、業種・業態を相手にしても、全てに対応でき、立派に仕事がやれるという経営コンサルタント」は、めったにいないからです。

小売業と一言でいっても、その世界は考えている以上に広いものです。いまでは、例えば、食品スーパーマーケット、業種別・分野別各種専門店、ディスカウントストア、都市百貨店、地方百貨店、GMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)、量販総合衣料品店、SPA(製造小売業)、カタログハウス、コンビニエンスストア、ドラッグストア、スーパーセンター、オフプライスストア、アウトレット、ホームセンター、ウェアハウスクラブ等々、ちょっとあげただけでもこんなにあります。さらに、食品スーパーマーケットの分野だけを見ても、標準的スーパーマーケット、高級食品スーパー、ディスカウント食品スーパー、業務スーパー、会員制食品スーパー、小型食品スーパーというように細分化されています。ですから、どんな小売業、業種・業態を相手にしても、それぞれに応じて、突っ込んだ専門的な仕事ができるという、全小売業、全業種・業態対応オールラウンドの力を持った経営コンサルタントは、昔の話はともかく、いまでは極めて少ないと考えた方がいいと思います。

繰り返しになりますが、小売店をクライアントとする経営コンサルタントを目指すなら、まず、最初に、どんな小売業、業種・業態のコンサルタントをやるのか、それを決めてから、その準備と勉強に取り掛かったほうが、賢明、かつ、近道ではないかと思っています。小売業界で活躍しているトップ経営コンサルタントは、やはり、それぞれ得意分野というか、キラリと光る、誰にも負けない強い専門分野というものを持っているものです。そして、その分野では、優秀、かつ、最高、最強の経営コンサルタントという評価と位置づけがされると、当然のことながら、仕事も沢山とれ、稼げるということになります。小売店経営コンサルタントを目指すなら、多少、時間はかかったとしても、そういう経営コンサルタントになるべく努力を積み重ねていくことが最も賢明な道ではないかと考えます。

私も小売店経営コンサルタントを長年やってきましたが、流通小売業界トップコンサルタントから言われた「誰にも負けない得意分野、専門分野を持て」という教えが、いかに大事なことかを本当に身に染みて分かったのは、恥ずかしながら、コンサルタント業をはじめてから、随分、時間が経ってのことでした。そんなわけで、これから小売店経営コンサルタントを目指す人は、是非、仕事をやる専門分野を先に決めてから、コンサルタントになるための勉強と前準備に取り組まれることを、老婆心ながら、もう一度、言っておきたいと思います。

     (提言-2)に続く

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株式会社しまむら-平成27年2月期・業績予想を見る

「しまむら」-平成27年2月期・業績予

株式会社「しまむら」は平成26年9月29日に「平成27年2月期・第2四半期(H26.2.21~H26.8.20)累計期間業績予想との差異及び通期業績予想の修正に関するお知らせ」を発表しました。以下は、その「お知らせ」をもとにして作成したものです。

002(表-1)は、「株式会社しまむら」の平成27年2月期・第2四半期累計期間業績実績と前年同期比(平成26年2月期第2四半期)をまとめたものです。これを見ると以下のことが分かります。

●「連結」、「個別」業績実績は、ともに、項目・「売上高」以外は「全て、前年割れ」になっています。営業利益率、経常利益率、当期純利益率、ともに「前年比90%以下」です。しまむらの平成27年2月期・第2四半期は「かなり苦戦」したことが分かります。

●しまむらの平成27年2月期・第2四半期の「前年割れ」・業績低迷の要因として、とくに、①悪天候→4月~5月の異常低温、7月~8月の集中豪雨・異常気象)、②新しいファッショントレンドが無かった、③急激な為替変動→円安、この3つを上げているようです。これらに加えて消費税増税もの影響も無視できません。いずれにせよ、しまむらの平成27年2月期・第2四半期は「苦戦」。

006(表-2)は、先述した「しまむらのお知らせ」で発表している「平成27年2月期・通期業績予想(H26.2.21-H27.2.20)」をもとに作成した「前年同期比」比較表です。これを見ると以下のことが分かります。

●平成27年2月期・第2四半期(上半期)の業績実績は前述のとおり「前年割れ、苦戦」でしたが、通期業績予想を見ると、売上高、営業利益・率、経常利益・率、当期純利益・率、ともに「前年比増」の数字を予想。通期の予想は上半期の「前年割れ」を払拭し、通期の数字は「強気」のようです。

●「しまむら」の平成27年2月期・通期業績予想が「強気」といいますか、自信を持っている背景には、「ファッションセンターしまむら-2014年度月次売上速報」の実績数字があるように思えます。ファッションセンターしまむらの、「2014年度月次売上速報-3月度~11月度(平成27年度2月期・第3四半期)」までの「既存店売上高前年比」、「全店売上高前年比」は以下のとおりですが、第2四半期(2014年度6月~8月)は「前年割れ」でしたが、第1四半期(3月~5月)、第3四半期(9月~11月)は、それぞれ前年比102%~103%という実績。

期   間 売上高・既存店  売上高・全店 客数前年比 客単価前年比 

3月~5月  103.0%    105.0%   101.9%  103.1%

6月~8月   95.6%     97.3%    96.0%  101.4%

9月~11月 102.1%    103.6%   102.2%  101.3%

(表-3)は、株式会社しまむら-しまむらグループの、①売上高、②売上総利益率、③営業利益率、④経常利益率、⑤当期純利益率の、2006年2月期~2015年2月期までの実績推移をまとめたものです(注:2015年2月期の数字は、しまむらの予想値) 

014(表-3)を見れば、売上総利益率、営業利益率、経常利益率、当期純利益率等の数字は「横ばい又は、微増」となっています。平成27年度2月期・第2四半期の業績が、「しまむら」としては、「かなりの、前年割れの実績数字」となりましたが、過去10カ年を通期で見てみますと、「相変わらず、優良、かつ、安定した業績数字」をあげていることが分かります。これは私見ですが、「しまむらの経営基盤は盤石」と言ってもいいかもしれません。

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