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アパレル専門店チェーンの総店舗数と標準店舗数③

アパレル専門店チェーンの総店舗数と標準店舗

(図-3)は、アパレル専門店チェーン、①ポイント、②ファイブフォックス、③タツミヤ、3社の総店舗数及びブランド別店舗数をまとめたものです。これをみると以下のことが言えます。

008_2ポイントの2012年2月期末における店舗数は、国内が766店舗、海外55店舗で、合計総店舗数は821店舗。ブランド別店舗数は(図ー1)のとおりですが、店舗数が多いブランドは、グローバルワーク173店舗、ローリーズファーム148店舗、レプシィム・ローリーズファーム112店舗、の3ブランドです。しかし、各ブランド別店舗の標準店舗の売場面積規模は不明です。ただ、次の単純計算式(2012年2月期末売場面積154,182㎡÷期末総店舗数821店舗≒1店平均売場面積規模188㎡≒57坪)で、1店平均売場面積は57坪前後という数字は求められます(単純計算の平均値なので”単なる一つの目安”の数字です)。

ファイブフォックスは、コムサ・デ・モード、アルチザン、コムサイズム等、数多くのブランドとブランドショップを展開している大手SPA(製造小売業)ですが、株式非上場ですので、その企業業績に関するデータ・情報(決算短信、財務指標、データブック等)を公表していません。したがって、分かる数字といえば、最新のホームページに書かれている、2012年8月時点の総店舗数962店舗、売上高993億1600万円、これくらいです。ブランド別店舗の標準店舗数及び標準売場面積規模をつかむには全店舗を実地調査する以外に手はありません。とりあえず、集めることができたファィブフォックスの業績、出店等に関する断片的な情報・データを記しておきます。

ファイブフォックスの売上高の推移(推定)

2002/10-1799億2000万円→2004/10-1676億円→2007/10-1756億5100万円→2008/10-1559億2500万円→2010/10-1129億円→2011/8-1054億400万円→2012/8-993億1600万円。

売上高は年々、減少し、2012年の売上高は、2002年の55%にまで落ち込んでいます。

ファイブフォックスのブランド別店舗の店舗売場面積規模

コムサ・スタイル→100坪~150坪、アルチザン→60坪前後、コムサステージ120坪前後

タツミヤのホームページによれば、2011年2月期末における総店舗数は416店舗、売上高は151億1449万円。展開しているブランド数は、①シーナ、②ラスコリナス、③セントエリーネ、④タツミヤ、⑤ジャカランダ、⑥ルーシーハウス、⑦エリーネ、この7つ。また、HPにある店舗リストで調べた結果、各ブランド別の店舗数は次のとおり。

①シーナ97店舗、②ラスコリナス99店舗、③セントエリーネ38店舗、④タツミヤ159店舗、⑤ジャカランダ1店舗、⑥ルーシーハウス3店舗、⑦エリーネ13店舗。

タツミヤの店舗数が159店舗と最大になっているところをみると、これが標準店舗なのかもしれません。しかし、その標準店舗とする店の標準売場面積規模は不明です。しかし、単純計算で大雑把な数字ですが、計算式①-(売上高151億1449万円÷総店舗数416店舗≒1店平均年商3633万円)、計算式②-(1店平均年商3633÷売場坪当たり年間売上高推計150万円~200万円)で、1店平均売場面積規模は24坪~18坪という計算値は求められます(一つの”単なる目安となる数字”でしかありませんが・・・・・)。

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アパレル専門店チェーンの総店舗数と標準店舗数②

アパレル専門店チェーンの総店舗数と標準店舗数②

006(図-2)は、アパレル専門店チェーン4社、西松屋チェーン、ハニーズ、青山商事、ゼビオの総店舗数をまとめたものです。これを見ると次のことが言えます。

西松屋チェーンの2012年2月期末の総店舗数は803店舗。西松屋チェーンは「1業態1ストアパターン」というチェーンストアの原理原則に則った店舗戦略、店舗展開をしています。総店舗数803店舗の取り扱い商品は全店同一、「ベビー・子供衣料品及び関連品」。店舗売場面積規模も、時代によって多少の上下はあるものの、全店舗、この業態の適正規模に沿った同一売場面積規模で、それを標準店舗として展開。このことを前提に考えますと、西松屋チェーンの標準店舗規模は(平成24年2月期末の総売売場面積562,235㎡÷期末店舗数803店舗)≒700㎡≒212坪。売場面積規模210坪~220坪の店を標準店舗として、ブレることなく店舗展開している、最もチェーンストアらしいアパレル専門店チェーンの一つと言えそうです。

ハニーズの2012年5月期末の総店舗数は1195店舗。内訳は、日本国内・期末店舗数834店舗、中国で展開している期末店舗数361店舗。取り扱い商品は、ティーンズ~ヤング対象の衣料品及び関連商品ですが、ハニーズが持っている複数のブランド別の店舗展開をしています。したがって、どのブランドのどの店舗が標準店舗なのかは簡単に言うことができません。しかし、単純計算ですが、標準店舗規模のアバウトは分かります。まず、①2012年2月期末における日本国内のハニーズ店舗数は834店舗、そして、②その売場面積合計は188,675㎡ですので、計算式 ②売場面積合計188,675÷①店舗数834店舗≒226㎡≒68坪、すなわち、ハニーズの国内における標準店舗の売場面積規模は68坪~70坪であろうと推測できます。同じ計算で、ハニーズが中国で展開している店舗の平均売場面積規模は、期末売場面積43,054㎡÷361店舗≒119㎡≒36坪となります。これは日本国内で展開している平均売場面積規模の約半分の規模です。

青山商事の2012年3月期末の総店舗数は790店舗。内訳は、①洋服の青山・749店舗、②ザ・スーツカンパニー・41店舗。店舗展開数から考えて、青山商事の標準店舗は「洋服の青山」の749店舗であろうと思われます。しかし、①、②別の期末総売場面積が分かりませんので、(①洋服の青山+②ザ・スーツカンパニー合計の期末売場面積509,704㎡÷①、②合計店舗数790店舗)で計算してみると、1店平均売場面積規模は約645㎡≒195坪となります。推定ですが、おそらく、青山商事の標準店舗の売場面積規模は195坪~200坪、このあたりではないかと思われます。

ゼビオの2012年3月期末における総店舗数は444店舗。ゼビオが展開しているのは(図-2)に記載した9業態、ストアタイプも9タイプ持っているので、どの業態の、どのストアタイプを標準店舗としているのかよく分かりません。9業態のなかで、展開店舗数の多い業態店は、①スーパースポーツ・ゼビオ店舗数125店舗、②ヴイクトリアGolf店舗数122店舗、③Golf Partner店舗数100店舗。このなかで「ゼビオ」を店名に掲げているスーパースポーツ・ゼビオの店舗が「ゼビオの考えている標準店舗」であろうと推測していますので、以下に、ゼビオのHPに掲載されているスーパースポーツ・ゼビオの展開立地形態別の店舗売場面積規模を記しておきます。

スーパースポーツ・ゼビオ→(a)単独店、(b)インテナント(SC、大規模複合商業施設、ファッションビル等へのテナント出店)、(c)複合店の場合の売場面積規模は700坪~1500坪。

ドーム(札幌月寒店、つくば学園大通り店)タイプの売場面積規模は700坪~2000坪。

スーパースポーツゼビオの標準店舗の売場面積規模は1000坪、1店平均年商12億円という話もききます。売場面積規模が国内最大の店・「スーパースポーツ・ゼビオドーム札幌月寒店」で売場面積規模・約2500坪の超大型店舗も出していますが、これは、おそらく、シンボル店、旗艦店でしょうから、スーパースポーツゼビオが引き続き数多く展開していくであろう店は売場面積規模1000坪の標準店舗ではないかと思われます。

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アバレル専門店チェーンの総店舗数と標準店舗数①

アパレル専門店チェーンの総店舗数と標準店舗数①

国内・有力アパレル専門店チェーの各企業別総店舗数と、その中にある標準店舗の数及び売場面積規模等を調べてみました。企業グループ合計・総店舗数は多いが、標準店舗と言っていい店舗数は意外に少なかったり、または、チェーンストアとしての「標準店舗づくり」をそれほど強く意識していない企業もあるかもしれないという興味もありましたので少し細かく調べた次第です。

002(図-1)は、「ファーストリテイリング」と「しまむら」の事業形態別、業態別総店舗数及びその内訳概要をまとめたものです。これから次のことが言えます。

ファーストリテイリングの2012年8月における総店舗数は2256店舗。その内訳は、①国内ユニクロ事業・845店舗、②海外ユニクロ・292店舗、③グローバルブランド事業・1119店舗。

事業別にみて店舗数が最も多いのは国内ユニクロ事業の845店舗ですが、その内訳は、フスートリティリングの店舗分類によれば、(a)大型店(売場面積基準500坪)が147店舗、(b)標準店(売場面積基準200坪)677店舗と、(c)小型店(エキナカ、専門店、基準50坪)店舗数?、(d)超大型店9店となっています。

この内訳を見る限りでは、現時点におけるユニクロの標準店舗は店舗数677店舗の「売場面積基準200坪」の店ということになりそうです。しかし、最近の出店店舗規模をみると売場面積基準500坪の「大型店」が多いようですので、このタイプの店を標準店舗とする時代がくるかもしれません。

しまむらの2012年2月における総店舗数は1742店舗。その内訳は、①ファッションセンターしまむら1237店舗、②アベイル260店舗、③バースディ127店舗、④シャンブル70店舗、⑤ディバロ13店舗、⑥台湾思夢楽35店舗。

最も店舗数が多いのは「ファッションセンターしまむら」の1237店舗ですが、このファッションセンターしまむらの1店平均売場面積は1014㎡・約307坪、これが「しまむらの標準店舗」と考えてよさそうです。ファーストリテイリングの国内ユニクロの売場面積規模・基準200坪とする標準店舗数は677店舗ですから、ファッションセンターしまむらの方がユニクロよりはるかに多い標準店舗を展開しています。適正店舗規模をつかまえた標準店舗づくりに迷うことなく邁進している「しまむら」の方がユニクロより、「よりチェーンストア」らしいと言ってもいいかもしれません。

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都市百貨店の衣料品売上動向

伊勢丹百貨店(全店計)の衣料&食品売上高の推移

001(図-1)は、株式会社 三越伊勢丹ホールディングスの決算資料をもとに作成した、2003年3月期~2011年3月期、この9年間における「伊勢丹百貨店-全店計・年度別・衣料品及び食料品の売上高」の推移をグラフ化したものです。これを見ると次のことが分かります。

衣料品の売上高ピークは2008年3月期で売上高は2244億3600万円。それが、2011年3月期には売上高1611億円6100万円となり、2008年3月期より632億7500万円も大幅に減少。伊勢丹百貨店・全店・全商品部門計にしめる衣料品売上高構成比も、2008年3月期には48.57%あったものが、2011年3月期には44.05%と、4.52ポイントも下落。ファッション衣料の強さを誇る伊勢丹百貨店ですが、2009年3月期以降、衣料品不振、苦戦しているのが分かります。

006_3(図-2)は、2003年3月期~2011年3月期における「伊勢丹百貨店-全店計・年度別・衣料品商品別売上高」の推移をグラフ化したものです。これを見ると次のことが分かります。

伊勢丹百貨店-衣料品売上高(全店計)に占める婦人服の売上高構成比は、2007年3月期に60.15%でしたが、2011年3月期には55.66%と、4.49ポイントも減少。婦人服売上高はピークの2007年3月期・1349億6200万円が、2011年3月期には897億1000万円と、ピーク時の数字から約452億円も減少。婦人服の売り上げ不振が衣料品売上高の足を大きく引っ張っていることが分かります。伊勢丹百貨店にとって、この婦人服の売上不振は、なんとしても早急に改善しなければならない商品経営の重要課題になっているのではないかと考えられます。

008(表-1)は、上表は、伊勢丹百貨店-衣料品売上高(全店計)の2003年3月期~2011年3月期の間における「衣料品計」及び「商品別売上高」ピーク年の売上高と、2011年3月期の売上高の増減額、増減率を比較したものです。これを見ると次のことが分かります。

売上高ピーク年と2011年3月期の売上高比較、増減額と増減率を見ると、婦人服の売上高減少額は▲約452億円、2011年3月期対比66.5%の落ち込みが目立ちます。

下表は、2012年4月~2012年12月までの「衣料品計」及び「商品別売上高の月別前年比」です。これを見ると、2011年3月以降も、衣料品の売上不振は続いているのが分かります。傾向値をる限り、これから先も「衣料品売上の前年割れ」が続く気配が感じられますが、伊勢丹百貨店はどんな手を打ってくるのでしょうか。必死の改善策を打ってくると思われますが、大変、興味のあるところです。

011(図-3)は、日本チェーンストア協会が発表している「販売統計」をもとに作成した「チェーンストアの衣料品計売上高構成比、婦人衣料売上高構成比、食料品売上高構成比の推移比較グラフです。これを見ると、チェーンストアにおいても、衣料品売上高構成比の減少、婦人衣料の売上高構成比の減少が続いているのが分かります。先に述べた伊勢丹百貨店と同様の傾向ですが、チェーンストア、百貨店ともに、衣料品不振からの脱出はかなり難しいということでしょうか・・・・・。

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ファッションセンターしまむら-時系列でみた都道府県別・出店数

ファッションセンターしまむらの都道府県別・店舗数

005(図-1)は、ファッションセンターしまむらの2012年2月期末における都道府県別・店舗数をグラフ化したものです。これを見ると次のことが分かります。

店舗数が多い県を順にあげると、第1位・埼玉県137店舗、第2位・千葉県99店舗、第3位・北海道97店舗、第4位・茨城県82店舗、第5位・愛知県61店舗。

店舗数が50店舗以上のところは、福岡県、愛知県、新潟県、長野県、神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、福島県、宮城県、北海道。店舗数が最も少ない県は、鳥取県の10店舗。次に少ないのが、沖縄県、佐賀県、高知県、徳島県で、4県内の店舗数は12店舗。

当たり前のことですが、大都市、中都市をかかえた人口数の多い都道府県の店舗数が多い。店舗数が飛びぬけて多い埼玉県は、しまむら発祥の地。

時系列でみる年度別・都道府県別・出店数

002(表-1)は、2006年~2012年、この8年間に20店舗以上出店した都道府県における出店の流れを時系列にまとめたものです。これを見ると次のことが分かります。

しまむらは、大都市部及び大都市中心部への出店を、出店戦略の重点課題としてきました。しかし、大都市部における出店速度は遅く、なかなか進展しなかったのですが、(表-1)をみると、2011年あたりから出店速度が上がってきているのが分かります。とくに、2011年~2012年11月末まで、この約3年間における出店数をみると、東京都が20店舗、大阪府は14店舗と、大都市部への出店をスピードアップしています。「いよいよ本腰をいれてきたな」という感じです。大都市部への出店は、ファッションセンターしまむらが、今後、どこまで店舗数増ができるかの鍵を握っていると言われています。大都市部におけるファッションセンターしまむらの動き、店舗立地形態、出店店舗規模、商品戦略、商品構成、売場構成、出店開発設備投資計画、店舗運営オペレーション等を、これから先、しっかりウオッチする必要がありそうです。

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