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株式会社チュチュアンナの業績推移を見る

株式会社チュチュアンナ

株式会社チュチュアンナは、靴下(婦人ソックス)、婦人インナー、ホームウエアの企画・製造、卸、小売をおこなうSPA(製造小売業)で、全国にFC店舗を展開、卸売先は全国1200店舗。フランチャイズチェーンの店舗の売場面積規模は、取り扱う商品によって売場面積は異なりますが、15坪~80坪の店舗パターンがあるようです。また、フランチャイズ店とは別の店舗形態でインショップ化ができる「フレンドリーショップ・ピエタピエ」を50店舗展開。ショッピングセンター、ファッションビル等における有力テナント専門店の一つで、その急速成長ぶりが注目されているカテゴリーキラー的専門店です。

2012年7月期における、①売上高・約205億7400万円、②店舗数-日本国内202店舗、中国14店舗。

003(図-1)は、株式会社チュチュアンナの2006年7月期から2012年7月期、この7年間におる売上高と売上高伸率(前年比)の推移をグラフ化したものです。これを見ると次のことが分かります。

売上高伸率(前年比)は、2007年7月期の132.6%をピークに、以降、下降傾向にありますが、それでも、2011年7月期-108.9%、2012年7月期109.8%と、依然として高い伸びを維持しています。売上高は2012年7月期・約205億7400万円で、この7年間で2006年7月期・約83億9100万円の約2.45倍に。

005(図-2)は、株式会社チュチュアンナの経常利益率と当期純利益率の推移比較蔵です。これを見ると次のことが言えます。

経常利益率、当期純利益率、ともに2008年7月期をピークに下降傾向にあります。しかし、落ちてきたとはいっても2010年7月期の経常利益率17.4%、当期純利益率8.2%を確保しています。これは、株式会社チュチュアンナがSPA(製造小売業)ということもありますが、経常利益率10%以下、当期純利益率5%以下という数字の一般小売企業と比較すれば、かなり高い数字です。(2011年以降の経常利益率、当期純利益率は公表されていないため不明)

009_2(図-3)は、株式会社チュチュアンナのインショップ展開ができる「フレンドリーショップ」の、売場面積規模と年間売上高の対称図です。これを見ると次のことが言えます。

フレンドリーショップの売場面積規模は、5坪~30坪まであり、標準化されて、ある売場面積規模に集中しているというところはなく、かなりばらついています。売場面積規模10坪~15坪、年間売上高1500万円~2500万円のゾーンの店舗数が多いとはいえますが、しかし、店舗規模の標準化は見られません。

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(図-4)は、株式会社チュチュアンナが展開しているインショップ型の「フレンドリーショップ」の、売場面積規模別・売場坪当たり年間売上高の分布図です。これを見ると次のことが言えます。

「店舗の売場面積規模の標準化は見られない」と、前述しましたが、フレンドリーショップの売場面積規模別・売場坪当たり年間売上高にも、標準化は見られません。売場坪当たり年間売上高100万円~250万円のゾーンの店舗数が多いとはいえ、バラバラに分布しており、これを標準化と言うにはいささか抵抗があります。株式会社チュチュアンナは、もしかしたら、店舗規模や、売場効率、商品効率等の標準化には、それほどこだわっていないのかもしれません。

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株式会社しまむらの年度別・設備投資額の推移②

株式会社しまむらの年度別・設備投資額の推移とについては、以前にも、このブログで(2010年12月26日付け)でレポートしています。今回のブログはその「続編」。

しまむらの年度別・設備投資額&前年比(伸率)

001(図-1)は、株式会社しまむらの年度別・設備投資額とその年度別前年比(伸率)の推移をグラフ化したものです。これを見ると次のことが分かります。

しまむらは、毎年二桁、30~50店舗の出店を行っている。したがって、年度別の設備投資額は100億円超の大きな数字が続く。2001年2月期~2012年2月期における年度設備投資額の推移を見る2007年2月期がピークで194億9800万円。2010年2月期以降、年度別・設備投資額は減少傾向にあり、年100億円を切った数字になっているが、それでも、年、約82億円~約89億円の設備投資をしている。2008年2月期~2010年2月期においては年度別・設備投資額の前年比(伸率)が「大きく前年割れ」している。出店意欲は旺盛で積極的に出店を進める気はあるが、もしかしたら、「これはという好立地、好条件の出店物件」を探すのに苦労しているのかもしれない。

006(図-2)は、株式会社しまむらの年度別・設備投資総額の中から土地投資額をピックアップしてその推移をグラフ化したものです。

しまむらの基本的な設備投資パターンは、「土地は賃借、店舗建物設備も賃借」(⇒差し入れ保証金+土地賃借・地代+店舗建物設備賃借料・家賃)というものです。しかし、2005年以降は、この設備投資の基本パターンにこだわらず、長期的設備投資採算計算をした結果、「土地を借りるよりは買い取った(取得)方が得な(有利)場合は、土地を取得する」という考えをとり、土地(取得)投資を行っています。

2005年2月期の土地投資額は約25億4700万円で前年・2004年2月期の約2倍、さらに、2006年2月期には約32億8200万円の土地を取得。2007年以降も、2007年・約16億5800万円、2008年・約16億8800万円、2009年・約28億1400万円と、かなりの額の土地取得を行っている。しかし、2010年2月期以降、土地投資額はガクンと落ち、2011年・約6600万円、2012年・約5億円と激減している。もしかしたら、「地価と地代を考えて、土地を借りるより取得した方が有利なら土地を買い取る」という考えを捨て、前述した、従来の設備投資パターン(土地も、店舗建物設備とも賃借⇒差し入れ保証金+支払地代+支払賃借料)を堅持しょうという考えに戻ったというか、原点回帰したのかもしれない。

009(図-3)は、株式会社しまむらの連結・貸借対照表からとった「土地勘定の年度別推移」をグラフ化したものです。2001年2月期から2012年2月期まで、この12年間の土地勘定の年度別・前年比(伸率)推移を見ると、2011年2月期の前年比99.8%という「前年割れの数字」を除き、あとの11年は凸凹はありますが、全て、前年比100%超の数字です。

2012年の連結・貸借対照表を見ると、①土地勘定は約339億8700万円、②差し入れ保証金が約356億5000万円、③建物及び構築物・約643億9300万円。土地勘定と差し入れ保証金の額が「かなり接近した数字」になっている。今後、このふたつの数字がどう動いていくのか大変興味があるところ。しまむらは、「地価が地代に対して割安なら土地を取得するという考え」を捨てたのか、それとも消極的になったのかどうか、そこに大いに関心を持っています。

010(表-1)は、株式会社しまむらの各年度別・決算短信、連結貸借対照表、決算概要をもとに作成した、①設備投資額及び土地投資額、②貸借対照表・土地勘定、③総資産経常利益率の推移の一覧表です。

2006年以降、総資産経常利益率が16%~17%前後と高い数字になっているところを注目。

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