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株式会社ワークマンの業績推移を見る

ワークマンは国内最大のワーキングウェア&用品専門小売店チェーン

001株式会社ワークマンは、ワーキングウエア・用品(作業服・安全靴・軍手・加工手袋等)を取り扱う専門店をフランチャイズ店+直営店で展開。2011年3月期末の店舗数は665店舗(直営店+FC店)。

ディリーファッションストアのファッションセンターしまむら、パシオス、あかのれん、サミットコルモ等と、ストアコンセプトも品揃えも、取り扱い商品も大分、異なりますが、小型量販衣料品店という業態に組み入れてもそれほど違和感はないような気もします。

ちなみに、ワークマンの商品分類と分類別売上高構成比(2011年3月期)は以下のとおり。

(a)ファミリー衣料---売上構成比9.98%(肌着・靴下・帽子・タオル・エプロン等

(b)カジュアルウェア-売上構成比9.69%(ポロシャツ・Tシャツ・ハイネックシャツ・ブルゾン等

(c)ワーキングウェア-売上構成比28.45%(作業ジャンパー・作業ズボン・つなき服・鳶衣料等

(d)履物--売上構成比20.8%(安全靴・安全スニーカー・地下足袋・厨房シューズ等

(e)作業用品--売上構成比27.53%(軍手・革手袋・加工手袋・合羽・ヘルメット・マスク等

(f)その他--売上構成比3.56%(食品白衣・医療白衣・オフィスユニフォーム・不織布作業服等

(図-1)は、株式会社ワークマンのチェーン全店売上高(直営店+加盟店)の推移(2004/3~2011/3)をグラフ化したものです。2011年3月期のチェーン全店売上高は約519億円、ワーキングウェア・用品では国内最大の専門店チェーンで、断然トップ、敵なしの独走態勢。

004(図-2)は、ワークマンの、直営店売上高(直営店売上高+加盟店向け商品供給売上高)比売上総利益率、営業総収入(加盟店からの収入+その他の営業収入+直営店売上高+加盟店向け商品供給売上高)比営業総利益率、営業総収入比販管費率の推移をグラフ化したものです(2004/3~2011/3)。これを見ると次のことが分かります。

直営店売上高比売上総利益率の数字は、量販衣料品チェーン店、GMSの衣料品の粗利益率にとても近い数字。営業総収入比営業総利益率の数字にも同じことが言える。小型量販衣料品店と言ってもいいような数字です。

営業総収入比販管費率の推移を見ると、数字が、年々、低下しており、ローコスト経営が進んでいる。先に挙げた大手ディリーファッションストア4社も、ローコスト経営に取り組んでいるが、この数字には勝てない。

009_2(図-3)は、ワークマンの、営業総収入比経常利益率、営業総収入比営業利益率、営業総収入比当期純利益率の推移()2004/3-2011/3)をグラフ化したものです。これを見ると次のことが言えます。

経常利益率は多くの量販小売店チェーンの経常利益率と比べて、かなり高い数字を確保している。

当期純利益率の数字も、多くの量販小売店チェーンの数字と比べても、かなり高い数字。優れた経営力を持った優良小売店チェーン。

ワーキングウェア・用品という、華やかさもなく、地味で、あまり目立たない商品分野を取り扱っている専門店チェーンですが、その業績、各種経営利益率等の数字は『優良小売店』と言える実績数値です。ワーキングウェア・用品マーケットは、ワークマン以外に、これといって目立つ大手小売店も無く、見方によっては「無競争市場」、「真空マーケット」と言えなくもありません。品揃え面でホームセンター等とバッティングする部分もありますが、ワークマンの「向かうところ敵なしの状況が続く」と考えられますので、ワークマンの躍進は、これから先も続くものと思われます。

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チェーンストア-『衣料品年間販売額』の推移

011(図-1)は、日本チェーンストア協会が発表している「販売統計」のデータをもとに作成した『チェーンストアの衣料品の年間販売額の推移』をグラフ化したものです。これを見て次のことが言えます。

①チェーンストアの衣料品年間販売額は、平成4年、約3兆9260億円であった。それが、平成22年には、約1兆3000億円まで減少。平成13年~平成22年、この10年間で見ても、チェーンストアの衣料品年間販売額は約1兆3590億円も減少。

014(図-2)は、チェーンストアの年間総販売額を100としたときに、チェーンストアの『衣料品年間販売額』が占める割合=売上高構成比の推移』をグラフ化したものです。

見てのとおり、平成4年に25.6%あった衣料品の売上高構成比は、平成22年には10.5%にまで減少。衣料品の売上高構成比は下降の一途、年々、減少が続いている。傾向値を見る限り、チェーンストアの衣料品販売額は、これから先も減少し続けそうな気配。衣料品小売店は、この厳しい経営環境に耐えられず、脱落、衰滅していく店が多数、出てくるかもしれない。

017当然のことながら、チェーンストアの総販売額を100としたときの『婦人衣料の年間売上高構成比』も減少の一途を辿り、平成4年には7.9%あった売上高構成比が、平成22年には、なんと、3.1%にまで減少(図-3)。多くの婦人衣料小売店がこの厳しい経営環境下で消えていったものと思われます。

021しかし、チェーンストアの衣料品年間販売額を100とした時の『婦人衣料の売上高構成比』は、平成4年~平成22年、この19年間で見ると、減少傾向にはあるものの、32.7%~29.6%の間で推移している(図-4)。チェーンストアの衣料品年間販売額、そして、婦人衣料の年間販売額も減少しているとはいえ、衣料品では、やはり、婦人衣料が最も重要であることは間違いない。衣料品商売は厳しい経営環境下にあるが、総合衣料品小売店は、いくら競争が激しくとも、婦人衣料のより一層の強化を図らねばならないと思われます。

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2012年 百貨店-『初売り』情報メモ

2012年-百貨店の『初売り』販売動向

都市百貨店、地方百貨店が発表した①2012年1月の『初売り』及び、②2011年12月の売上・前年比伸率実績等の「速報」を、各新聞、各テレビ局が報道しています。それら情報の中から、販売動向をウォッチしているいくつかの都市百貨店、地方百貨店の2012年1月-『初売り』に関する情報をピックアップし、簡潔にまとめて資料室に記載しました。

■三越伊勢丹

『初売り』結果--1月2日~4日-売上・前年比4%増

       三越銀座店--1月2日-売上・前年比10%増

2011年12月売上実績--前年比0.4%増

       三越銀座店---前年比7%増

■高 島 屋

『初売り』結果--1月2日~3日-売上・前年比0.9%増

       高島屋大阪店--1月2日~3日-売上・前年比6%増

2011年12月売上実績--前年比0.4%増

■大丸松坂屋・J-フロントリティリング

『初売り』結果--1月2日~4日-売上・前年比3.6%増

      大丸東京店--1月2日~3日-福袋売上・前年比11%増

      大丸心斎橋店-1月2日-売上・前年比6%増

2011年12月売上実績--4.6%増

           大丸梅田店-55%増

■そごう・西武百貨店

『初売り』結果--1月1日~4日-売上・前年比2%増

     西武池袋本店-1月2日-売上・前年比5%増

2011年12月売上実績--3.1%増

     西武池袋本店--7.1%増

■仙台市の百貨店の『初売り』

藤崎仙台店 →1月2日-売上・前年比10%増

仙台三越  →売上・13%増

さくら野百貨店仙台店 →9%増

以上、大手都市百貨店、仙台市の地方百貨店等の2012年1月『初売り』の売上は、それぞれ数字の違いはありますが、各店とも『売上・前年比超』で、いいスタートの新年であったように思われます。また、都市百貨店の2011年12月の売上実績も『前年超』でしたので、年末商戦~1月の『初売り』までは、「良い歳末、明るいスタートの新年』というかたちです。この勢いが、この後も続くことを期待したいものです。

 

 

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