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ファッションセンターしまむらの「東京都攻略作戦」の進展状況を見る

しまむらの出店戦略の重点課題は「東京都への出店加速」

ファッションセンターしまむらは、大都市・都心部への出店を出店戦略の重点課題として取り組んでいる。巨大な人口を有した人口密集地、そして、大消費地である東京都、大阪府、名古屋市及びその都心部への出店を加速させています。なかでも、日本最大の巨大都市である東京都への出店を最優先課題とし「東京都攻略作戦」を積極的に進めている姿が見える。

002(表-1)は、ファッションセンターしまむらの2005年2月期~2011年2月期、この7年間の「東京都における出店・店舗展開の推移」をまとめ、その一部をグラフ化したものです。これを見ると次のことが分かります。

ファッションセンターしまむらの東京都における店舗数は、2005年2月期はわずか13店舗でしたが、平成2011年2月期には31店舗となり、この7年間で2.38倍になった。

また、東京都におけるファッションセンターしまむらの年間売上高は、2005年2月期の約60億6400万円が、2011年2月期には約122億4800万円となり、この7年間で約2倍に拡大した。

ファッションセンターしまむらの東京都における売場効率-売場坪当たり年間売上高は約170万円~約180万円で、他の地方都市・町村の店舗の約1.7倍~2倍の売場坪効率をあげている。

注)2011年2月期の売場坪当たり年間売上高が約144万円と過去6年間と比べ急激に落ち込んでいるが、これは、2011年2月期に出した新店舗の多くが稼働月数1年未満と短いためである。ちなみに、ファッションセンターしまむらの2011年2月期における東京都への出店数は、2005年2月期~2011年2月期の間で見ると過去最大の9店出店。内訳は以下のとおり。

2011/3.31茗荷谷店出店、4.21豊田南店出店、6.16仙川店出店、9.15天神店出店、10.6大森駅前店出店、11.17アクアシティお台場店出店、11.17昭島店出店、12.1下北沢店出店、12.15浮間店出店。また、これに加え、期間限定店舗として「お台場合衆国店」を開店している。

以上のように、ファッションセンターしまむらの東京都における展開店舗数、年間売上高は確実に増加してはいる。しかし、東京都におけるファッションセンターしまむらの売上シェアは、それでも、わずか1.3%にしかすぎない。ファッションセンターしまむら独自の計算によれば、しまむらが対象にできる東京都の衣料品購買額推計は約9420億円で、2011年2月期のファッションセンターしまむらの年間売上高は約122億4800万円、すなわち、売上シェア約1.3%という計算である。

ファッションセンターしまむらは、都道府県別の目標売上シェアを10%にしているとの話を聞いたことがあるが、これを、東京都にも当てはめると、東京都の衣料品購買額推計・約9420億円×10%≒942億円となる。2011年2月期の売上高が約122億4800万円だから、売上シェア10%には、942億円-122億4800万円≒約819億円の不足。これを埋めるには少なくともあと200店舗は必要と思われる。2011年2月期末の店舗数が31店舗であることを前提に考えると、その達成は極めて難しいと思われる。

しかし、東京都における売上シェア目標を5%とすると、9420億円×0.05-122億円≒349億円を埋めれば達成できる数字となる。これは、あと、約100店舗から110店舗を出せば確保が可能であろうと考えられる。単純計算ではあるが、ファッションセンターしまむらは、あと10年~12年後には東京都における売上シェア5%を獲得しているかもしれない。

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サミットコルモ・衣料館コルモピア横浜岡野店-2011年11月30日開店

サミットコルモ・衣料館コルモピア横浜岡野店の概要

サミットコルモは、2011年11月30日、「衣料館コルモピア横浜岡野店」を出店。2010年11月13日に「衣料館コルモピア八王子並木店」を出店以来、実に1年ぶりの出店となります。サミットコルモの年間出店数は極めて少なく、2009年は2店舗、2010年は1店舗。

011衣料館コルモピア横浜岡野店の概要は次のとおり(サミットコルモ及び食品スーパー・サミットのホームページより抜粋)

所在地--神奈川県横浜市西区岡野2-5-18(食品スーパー・サミット横浜岡野店の1階)

売場面積--242坪

初年度年商目標--2.6億円

想定商圏人口(半径1㎞)--30795世帯

駐車場--356台(共用)

※サミットストア横浜岡野店の概要は、売場面積・715坪、初年度年商目標・33.8億円。

014衣料館コルモピア横浜岡野店が出店したサミットストア横浜岡野店の建物及び店舗配置概略は以下の通り。

1階・2階--(図-2)参照。3階-駐車場

発表された衣料館コルモピア横浜岡野店の概要から次のことが言えます。

(a)売場坪当たり年間売上高は、初年度年商目標2.6億円÷売場坪数242坪≒107.4万円。この数字を見ると、かなり慎重というか、かなり手堅い見方をしているようです。ファッションセンターしまむらの2011年2月期における神奈川県の店舗計の平均売場坪当たり年間売上高は約116.7万円ですが、その約90%掛けという数字です。

017_2(b)初年度年商目標-約2.6億円、半径1㎞における想定商圏人口-30795世帯。この数字をベースにして、ディリーファッションストア・衣料館コルモピア横浜岡野店が対象にできる半径約1㎞の年間需要額を次の計算式で求めると、

(ディリーファッションストアが対象にできる「衣料及び衣料関連品の1世帯当たり年間消費支出額20万円)×(想定商圏人口30795世帯)≒61億5900万円。

(c)衣料館コルモピア横浜岡野店の初年度年商目標は2.6億円ですから、想定商圏における売上シェアは、(初年度年商目標2.6億円÷想定商圏エリア内・年間需要額61.59億円)≒売上シェア4.22%。

以上、(a)(b)(c)の計算ができますが、その数字を見て次のような点を感じました。

恐縮ですが、私なりの拙い経験則から考えますと、

●強力な食品スーパーと併設されているディリーファッションストアの場合、その年商は、その食品スーパーの年商の10%は確保できるケースが多い。すなわち、33.8億円×10%≒3.38億円となります。

●想定商圏エリア内で確保目標とする初年度売上シェアは下限値で5%。できれば7%を目標としたい。すなわち、衣料館コルモピア横浜岡野店の場合、想定商圏エリア内・年間需要額推計61.59億円×下限値・売上シェア5%≒3億795万円。

●以上のことから、初年度年商目標2.6億円は、かなり手堅い見方とは言えますが、見方を変えると、消極的な初年度目標設定のような気がしないでもありません。手前勝手な見方で恐縮ですが、おそらく、初年度年商は3.38億円~3.1億円の間の数字を確保できるのではないかと思っています。開店1年後の年間売上高がいくらになったか知りたいものです・・・。

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