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大手GMS2社の衣料部門の粗利益率の推移

イトーヨーカ堂とイオンの衣料部門の粗利益率の推移

GMSの衣料部門の粗利益率は、約35%~約39%。食品部門や、住関連部門の粗利益率と比べれば約8ポイントから10ポイントは高い数字です。しかし、大手GMSの衣料部門の商品回転率は年4回から、せいぜい6回と低く、また、その値下げロス率は約15%~22%と極めて高い数字です。この2つ、商品回転率の低さと値下げロス率の高さがGMS衣料部門の弱点になっています。慢性在庫過剰からの脱却と、高速回転、これができないかぎりGMS衣料部門の復活は極めて難しいと言えると思います。

009(表-3)は、イトーヨーカ堂とイオンの衣料部門の粗利益率の推移です。(残念ながら、イトーヨーカ堂の数字は4年分しか把握できませんでした)。

イトーヨーカ堂の衣料部門の粗利益率は、2005年度には約39.6%あったものが、2011年度には約35.0%と、この7年間で2.7ポイントも下落しています。かつては「衣料のイトーヨーカ堂」と言われたものですが、そのパワーは失われてしまったのでしょうか・・・・・。

イオンの衣料部門の粗利益率は、2007年度から2009年度の間、約37%超の数字でした。2010年度には約35.9%と下落しましたが、2011年度には再び約37.5%と上昇、イトーヨーカ堂の衣料部門の粗利益率・約35.0%を2.5ポイントも上回りました。この流れは、これから先も続くような気がします。

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GMS イトーヨーカ堂&イオンの衣料部門の業績推移

イトーヨーカ堂&イオンの衣料部門の売上高の推移

GMSの衣料部門の売上高は長年にわたり減少が続いています。イトーヨーカ堂、イオン、ともにその前身は総合衣料品店です。したがって、かつての両社の衣料部門は、売上高、売上構成比ともに高く、また、粗利益率も高かったので儲け頭でありました。しかし、いま、衣料部門に昔のような「勢い」ありません。衣料部門の弱体化は経営的にも大きな問題になっていますが、イトーヨーカ堂、イオンの両社は、再び、衣料部門を復活させるため、弱体化した衣料部門の活性化と強化への取り組みをはじめ、積極的な改革策を打ち始めています。その結果、ほんのわずかではありますが、衣料部門「復活の兆し」が見えてきたように思います。

002(表-1)は、イトーヨーカ堂とイオンの衣料部門の、2005年~2011年、過去7年間における売上高の推移です。見ての通り、衣料部門の売上高は減少し続けています。

イトーヨーカ堂の衣料部門の売上高は、2005年度・約3146億円ありましたが、2011年度では約2550億円と、この7年間で約596億円も減少しています。しかし、2011年度に、衣料部門の売上高が前年を超え、売上減少に歯止めがかかり「復活の兆し」が見られます。

イオンの衣料部門の売上高は、2005年度・約3538億円あったものが、2011年度は約2918億円となり、こ7年間で約620億円も減っています。いま、衣料部門の再構築と強化改革に取り組んでいるとの話を聞きますが、数年内には、衣料部門「復活の兆し」が見られることになるかもしれません。

005(表-2)は、イトーヨーカ堂とイオンの全部門合計売上高に占める衣料部門の売上高構成比の推移です。

両社ともに、2005年度から2010年度の6年間は、衣料部門の売上高構成比が落ち続けています。しかし、2011年度には、衣料部門の売上高構成比が「上向き」になっています。両社の衣料部門活性化への取り組み、テコ入れが効いた結果でしょうか。大手GMSである、イトーヨーカ堂とイオンの「衣料部門の復活」を期待したいものです。

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