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ファッションセンターしまむら 2011年3月の既存店月別売上高前年比

ファッションセンターしまむら 2011年3月の既存店月別売上高前年比は東北関東大地震の被害により「大幅、前年割れ」の85.0%

ファッションセンターしまむらの2011年3月度の既存店月別売上高前年比は85.0%と「大きく前年割れ」しています。「大幅、前年割れ」の背景には、3月11日に発生した東北関東大地震の影響があることは間違いないでしょう。株式会社しまむらが発表した東北関東大地震による被災状況報告を時系列で見ると以下の通りです。

(1)平成23年3月16日→「東北地方太平洋沖地震」に関するお知らせによる被害状況

 (1)店舗の状況について

   ①被災した店舗数-----365店舗(全業態国内1647店舗の内)

   ②建物損傷等で営業を停止している店舗---合計109店舗

     ファッションセンターしまむら77店舗、アベイル15店舗、その他17店舗

(2)3月23日現在の営業休止中店舗

    ファッションセンターしまむら合計33店舗(県別内訳は下記)

   岩手県--3店舗 宮城県--15店舗 福島県--11店舗 

     茨城県--3店舗 埼玉県--1店舗

(3)3月24日現在の営業休止中店舗

     ファッションセンターしまむら合計24店舗

     岩手県--3店舗 宮城県--9店舗 福島県--10店舗

     茨城県--1店舗 埼玉県--1店舗

以上のように、ファッションセンターしまむらの東北関東大地震で被災した店舗で営業休止中店舗の数は、平成23年3月16日・77店舗→3月23日・33店舗→3月24日・24店舗と大きく減少しています。もちろん、被災した店舗の建物設備・売場等が完全に補修され前の姿に100%戻ったとは考えられませんが、ともかく、営業再開しているわけです。ここに上げた東北各県及び埼玉県・茨城県に展開しているファッションセンターしまむらの店舗が全て壊滅的大打撃を受けたわけではないことが分かります。ファッションセンターしまむらにとって、東北関東大地震で受けた被害は決して小さなものではないでしょう。しかし、それで、「しまむら」の企業経営全体の土台が崩壊してしまうというようなことは全く考えられません。

ファッションセンターしまむらの過去6ヶ月の既存店月別売上高前年比

注①本年各月・2011年→2010年10月~2011年3月

注②前年同月→2009年10月~2010年3月

月 名  本年・2011年  前 年 同 月

      売上高前年比  売上高前年比

10月---94.0%----99.1%

11月-103.2%----94.5%

12月--93.7%---102.6%

01月-102.5%----99.4%

02月-103.1%----98.3%

03月--85.0%---101.9%

ファッションセンターしまむらの過去6ヶ月間における既存店月別売上高前年比の推移は以上の通りです。大きな傾向としては、①前年同月が「前年割れ」している月の、本年同月の売上は「前年比100超」(11月、1月、2月等)、②前年同月が「前年比100%超」している月の、本年同月の売上は「前年割れ」という形が目立ちます。しかし、2011年3月は前年比85%と大きく「前年割れ」しています。東北関東大地震によって3月11日~3月20日の間の売上高が大きく減少したものと考えられます(しまむらは20日〆)。わずか10日間のこととはいえ、そこで「失った売上高」は決して小さなものではないと思われます。ファッションセンターしまむら全体合計から見れば、年間で数%の売上ダウンにしかすぎないと思われますが、心配なのはそれがいつまで続くかです。ファッションセンターしまむらの全力をあげた取り組みで、必ずや、早期回復するものと期待しています。

  

     

  

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ファッションセンターしまむら 東北関東大地震の影響は?

東北関東大地震後、株式会社しまむらの株価がかなり下落しました。大地震前、3月1日の株価(終値)は8070円でしたが、大地震後の3月18日の株価(終値)6640円と1430円も下落しました。大幅な下落ですが、マーケットの見方は「やや悲観的すぎる」よう思われます。

ファッションセンターしまむらの店舗がある東北地区の各県で、東北関東大地震で大きな被害を受けた県は、青森県の一部の店舗、岩手県の一部の店舗、宮城県の一部の店舗、福島県の一部の店舗、茨城県の一部の店舗と考えられます。しかし、ここにあげた各県にあるファッションセンターしまむらの店舗が東北関東大地震で全て営業不能になったわけではありません。太平洋岸の海岸線から近いエリアにあった店舗では大打撃を受けたところもあるかもしれませんが、各県の全店舗が壊滅的打撃を被ったという状況ではないと考えています。したがって、マーケットの「あまりに悲観的な見方」は過剰反応しすぎと言える部分があるかもしれません。

ファッションセンターしまむらの「東北地方太平洋沖地震に関するお知らせ」によれば、①被災した店舗数365店舗(全業態国内1647店舗のうち)、②建物損傷等で営業を停止している店舗109店舗(ファッションセンターしまむら77店舗、アベイル15店舗、その他17店舗)、③応急修理により安全が確認できた店舗より順次営業を再開となっています。

大地震の影響がどのくらいあるかを数値的に見ると以下のようになります。

(その1)

第57期 決算概要(平成21.2.21-平成22.2.20)

県  名  57期売上高  売 上 57期末店数 店 数

        (百万円)  構成比   店     構成比     

青森県---6333--1.8%---23----2.0%

岩手県---5451--1.5%---18----1.5%

宮城県---8747--2.4%---33----2.8%

福島県--10475--2.9%--37----3.2%

茨城県--14349--4.0%--53----4.6%

各県小計--45355---12.6%--164----14.1%

全店合計-360690---100%---1162---100%

東北関東大地震で被害をうけたと考えられるファッションセンターしまむらの店がある東北各県の①年間売上高、②ファッションセンターしまむら全店合計売上高(360690百万円)に占める東北各県の売上構成比、③店舗数、④全店1162店舗に占める各県店数構成比は以上のとおりです。

計算結果では、売上高構成比は12.6%、店数構成比は14.1%ということなります。先述しましたが、この数字が、東北関東大地震によって全てゼロになることは考えられません。したがって、ここにあげた、ファッションセンターしまむらの店がある東北各県の「しまむら全店計売上高に占める売上構成比12.6%」の全てではなく、数字は計算はできませんが、その何%~何割かということりなります。これはまったくの推測ですが、高くとも30%以内という数字、すなわち、12.6×0.3≒3.78%、あっても約4%くらいの売上高構成比減という数字ではないかと思われます。これを前期全店合計売上高で計算しますと、(前期全店合計売上高360690百万円×4%)≒144億円の減となります。この場合、先にあげた東北各県合計の全店合計売上高に占める割合は、(前期の東北各県合計売上高453億55百万円-144億円≒)309億55百万円÷3606億90百万円=8.58%となります。

(その2)

第58期 第2四半期決算概要 平成22.2.21-平成22.8.20)

東北各県の全店合計に占める売上高構成比

県  名   売上構成比  店数構成比

青森県---1.7%----2.0%

岩手県---1.5%----1.5%

宮城県---2.4%----2.8%

福島県---1.3%----3.2%

茨城県---2.9%----4.5%

各県小計---9.8%---14.0%

第58期・第2四半期・決算概要の数字をもとに計算すると、第57期・決算概要の年間の数字よりも、全店売上高合計に占める「ファッションセンターしまむら」の店がある東北各県の売上高構成比は、年間12.6%に比べて→第2四半期9.8%と小さくなります。第59期の営業実績数字がどうなるかは、今の時点では推測計算できませんが、いずれにしても、ここにあげた、東北関東大地震の影響を受ける「ファッションセンターしまむら」の店がある東北各県の売上構成比減は4%を超えることはないのではないか考えられます。推測される年間売上高減は、最大でも、先に推測計算した数字、約150億円以内ではないかと思われます。

ファッションセンターしまむらは、今、戦略的重点課題として、大都市・東京都への出店攻勢、14大都市、政令都市、そして神奈川県等への出店攻勢を積極的に進めています。このことを考えますと、ファッションセンターしまむらは、既存店ベースの売上高前年比が、「多少、前年割れ」という数字になり、なおかつ、この、東北各県店舗合計・約150億円の売上減という数字的負担を背負ったとしても、そのかなりの部分を大地震から被災を免れた店舗のパワーアップと新規店舗の出店でカバーしてくるのではないかと思います。ファッションセンターしまむらが東北関東大地震で被った被害は決して小さなものではないにしても、それに過剰反応し、「あまりにも悲観的な見方」をするのは、しまむらの力を過小評価しすぎではないかと考えています。ファッションセンターしまむらの来期の営業実績数値がどうなるかは、今の時点では予測するのが極めて難しい状況ですが、ファッションセンターしまむらの実力、底力は相当なものですから、その「立ち直り」も早いのではないかと私的には確信し、また期待もしているのですが・・・・。

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ファッションセンターしまむら 売場面積規模1500㎡の大型店舗の出店に取り組む

ファッションセンターしまむら-新規出店店舗の売場面積規模を多様化

ファッションセンターしまむらはそのホームページで、「ディリーファッションストアの店舗としての売場の広さを1000㎡と1300㎡が最適規模と考えている」としています。また、2012年2月期以降には、標準店舗の大型化を進め、1200㎡規模の店舗の出店を進めていくとの報道もあります。一方、東京都など大都市部への出店では、物件に合わせて柔軟な対応をとっており、500㎡級の小規模小型店も出店、店舗規模を多様化させています。

大都市部では1500㎡の大型店舗の出店にも取り組む

ファッションセンターしまむらは、売場面積規模1500㎡の「しまむら最大店舗」を2010年10月7日、大型商業施設「港北 TOKYU S.C」専門店街3F(神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央5-1)に出店。

また、売場面積1450㎡の西日本最大店舗を、2011年3月24日、博多駅直結の「博多バスターミナル」4F(福岡県福岡市博多区博多駅中央街2番1号)に出店することを発表。

東京都、神奈川県、大阪府の新規出店店舗の売場面積規模の推移

東京都と神奈川県における過去5ヶ年、2006年2月期~2010年2月期の新規出店店舗の売場面積規模を計算しますと、以下のような推移をしています。

東京都

 年度   期 中  新店1店平均  期 末  全店1店平均

       出店数  売場面積㎡  店 数    売場面積㎡

2006/2--1店---880㎡----14 店----919㎡

2007/2--2店-1162㎡-----16店---949㎡

2008/2--2店--649㎡-----18店----916㎡

2009/2--2店--894㎡-----20店----913㎡

2010/2--3店--832㎡-----23店----903㎡

東京都における年度別・新規出店店舗の1店平均売場面積は約900㎡前後。

神奈川県

 年度   期 中  新店1店平均  期 末  全店1店平均

       店 数  売場面積㎡   店 数  売場面積㎡

2006/2--4店---1162㎡----23店---1051㎡

2007/2--2店---1291㎡----25店---1070㎡

2008/2--4店---1000㎡----29店---1060㎡

2009/2--6店---1064㎡----35店---1061㎡

2010/2--1店---1518㎡----36店---1074㎡

神奈川県における年度別・新規出店店舗の1店平均売場面積規模は約1100㎡前後。

注①年度別・新店1店平均売場面積は、(年度別・増加売場面積÷年度別・新店舗数=年度別・新規出店店舗の1店平均売場面積)で計算しました。

注②年度別・全店1店平均売場面積は、(年度別・期末売場面積÷年度別・期末店数=全店1店平均売場面積)で計算しました。

以上、東京都と神奈川県における過去5ヶ年の年度別・新規出店店舗の1店平均売場面積、及び、全店1店平均売場面積の推移を見ていきますと、ファッションセンターしまむらは、基本的には、売場面積規模1000㎡~1200㎡の店を標準店舗とし、それらの店を中心とした出店を押し進めていくものと考えられます。一方、1500㎡の大型店舗、500㎡級の小規模・小型店の出店数は少数にとどまるのではないかと思われます。というのも、標準店舗の売場面積規模を、Aパターン、Bパターン、Cパターン、Dパターンと、いくつもつくること、多様化することは、チェーンストア経営に決してプラスにはなりません。言うまでもなく、ファッションセンターしまむらは、そのことを熟知しているはずだからです。

   (完)

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アパレル小売企業-2011年2月の既存店売上高前年比

注目しているアパレル小売企業の2011年2月の既存店売上高前年比

注目しているアパレル小売企業の2011年2月の既存店売上高前年比は以下の通り。

           注①カッコ( )の数字は前年同月・2010年2月の前年比実績

                   2011/2   

①ユニクロ(国内・単体)------95.0%(101.8%)

②株式会社しまむら(単体)--103.1%(98.3%)

③株式会社良品計画(直営)-102.7%(96.0%)

④西松屋チェーン-----------95.7%(94.9%)

⑤(株)ユナイテッドアローズ-107.0%(92.6%)

⑥(株)ライトオン----------103.4%(84.0%)

⑦株式会社ポイント---------98.1%(101.7%)

⑧(株)ハニーズ------------92.3%(99.3%)

(株)ハニーズの既存店売上高前年比は、2010年10月~2011年2月の5ヶ月間にわたって「前年割れ」が続いています。前年の同期間も既存店売上高は「前年割れ」でした。今年も、苦戦しているようです。

西松屋チェーンの既存店売上高前年比が、2010年10月~2011年2月の5ヶ月間で、前年を超えた月は2010年11月の101.8%、1ヶ月だけ。あとの4ヶ月の既存店売上高はすべて「前年割れ」でした。少子化、子供人口の減少→対象マーケットの縮小がとまらず苦戦を余儀なくされています。既存店売上高の「前年割れ」から脱出するのはとても難しい状況下にあり、「前年割れ」の基調が固定化してしまいそうな気配です。

(株)ユナイテッドアローズの既存店売上高前年比は、2010年10月~2011年2月の5ヶ月間、全て「前年比100超」でした。前年の同期間の既存店売上高前年比は、5ヶ月間、全て「前年割れ」であったことも背景にあるとは思いますが、今年は、頑張っています。

衣料品商売は、季節の変化、天候の変化、気温の変化に大きな影響を受けますが、3月に入って、安定した「春らしい気候」になれば、既存店売上高前年比も回復し「前年100%超」となると思うのですが、はたして、今年の春~初夏はどんな気候になるのか気になります。

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