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ファッション市場サンキ鹿沼店 2010年10月13日オープン

株式会社三喜は、2010年10月13日、「ファッション市場サンキ鹿沼店」をオープン。店舗概要は以下の通り。①出店場所-栃木県鹿沼市千渡字南原1754、②売場面積1955㎡≒592坪、③サンキ、栃木県で14店舗目の店。株式会社三喜・企業概要、①売上高・533億7200万円(2010.2.20時点)、②店舗数・185店舗(2010.2.20時点、子会社含む)。

006_2 (図-1)は、ファッション市場サンキ鹿沼店を中心とする半径約2㎞の概略図。競合店は、店から半径約1.6㎞のところに「ファッションセンターしまむら鹿沼店」があります。ファッションセンターしまむら鹿沼店は、1997年に開店した店舗年齢16年という旧い店です。売場坪数約294坪、年間売上高推計・約3億7000万円前後、売場坪当り年間売上高・約126万円という店ですが、しまむらの中堅店舗とも言える店です。ファッション市場サンキ鹿沼店との店間距離、約1.6㎞という近さを考えますと、売上減は避けられないだろうと思います。

006_3 前述しましたが、ファッション市場サンキ鹿沼店は、売場坪数約592坪で、ファッションセンターしまむら鹿沼店(売場坪数・約294坪)のほぼ2倍の広さです。サンキは、「しまむらと至近距離で競争する場合は、しまむらの店の売場面積の2倍~3倍で攻める」ことを戦略としているのではないかと思われますが、ここでは「しまむらの店の2倍の売場面積で攻める」戦略をとっています。「多品種・多アイテム・低価格+500坪~1000坪の大きな売場面積の店づくり」を基本戦略とするサンキとの戦いは、ファッションセンターしまむらも、厳しい戦いを強いられることでしょう。

007 ここ数年のサンキの出店傾向をよく見ていきますと、ファッション市場サンキの標準店舗規模を売場面積550~600坪としているように思われます。ファッションセンターしまむらの標準店舗規模は、売場面積・約330坪~390坪ですから、しまむらの店の近くにサンキが出店してくることは、しまむらにとっては脅威になることは間違いありません。生き方は違いますが、商品力、品揃え力、価格訴求力、ともに強い力を持っている「しまむらとサンキ」ですが、この2社の戦いは、競争とはどんなものかを教えてくれます。とても勉強になる点が多々あります。必見の競争です。

008大雑把な推計で恐縮ですが、 ファッション市場サンキの「売場坪当り平均年間売上高」は、80万円~100万円の間と考えられます。もちろん、この数字以上の坪効率の店、そして、この数字以下の坪効率の店もありますが、売場坪当り平均年間売上高の見当値としては、当らずも遠からずという数字ではないかと思います。それを前提として、ファッション市場サンキ鹿沼店の初年度売上高を推計しますと、(a)売場坪数592坪×売場坪当り年間売上高80万円≒4億7400万円、(b)592坪×100万円≒5億9200万円、この二つが考えられます。

010ファッション市場サンキ鹿沼店の初年度売上高は、おそらく、この、(a)、(b)の間の数字になるのではないかと思っていますが、はたして、開店1年後の年間売上高はいくらになることでしょうか。ファッション市場サンキには、売場坪数600坪前後の店で、売場坪当り年間売上高130万とか、180万円という高効率を上げている店もあるそうですから(小山店とか、牛久店らしい?)、うまくいけば、ファッション市場サンキ鹿沼店の初年度売上高は、(b)を上回る数字になることも頭に入れておく必要があるかもしれません。ともかく、開店1年後の売上高がいくらになったかを知りたいものです。大いに興味をもっています。

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しまむら 2010年10月7日 港北東急SC店をオープン

ファッションセンターしまむらは、2010年10月7日、港北東急SC店を出店しました。しまむらのホームページには、ファッションセンターしまむら港北東急SC店は売場面積は約1500㎡、しまむら最大の広さ、最大店舗と書かれています。これまでに、しまむらが出店した多くの店舗の売場面積は約1100㎡~1300㎡まででしたから、港北東急SC店が、しまむら最大店舗になるということです。しまむら・港北東急SC店の概要は次の通り。

開店日-2010年10月7日、所在地-神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央5-1(港北東急SC・専門店街3F)、売場面積約1500㎡≒455坪。

注:港北東急(Tokyu)SCは、1998年4月開店、店舗面積47760㎡≒14472坪、の複合型大規模商業施設。「港北東急+SC専門店街」で構成されている。最近、テナント専門店撤退・閉鎖が何店舗があり、そのため、テナント専門店の入れ替え、新しいテナント専門店の導入、そして、それらテナント専門店群の配置(フロアレイアウト)見直しを行った。

006 2010年10月7日にオープンした「ファッションセンターしまむら・港北東急SC店」は、港北東急SCの、専門店街3F(ディリーファッション&インポート)のフロアに出店しています。しまむらは、現在、出店戦略の最重点地区、最優先地区を、①東京都、②神奈川県、③大阪、④名古屋としていると言われていますが、この、しまむら港北東急SC店の出店もその流れの中にある出店と考えられます。しまむらには、出店の判断可否判断基準のひとつとして、「支払い家賃は売上比5%内」という、掟にちかいとも言える厳しい基本原則がありますが、この、港北東急SC店の売上比家賃費率は何%だったのでしょう。東京都都心部や、横浜市など大都市への出店に際しては、「売上比支払い家賃費率を7%~8%」まで飲み込むという話も聞きますが、はたして、出店契約は、そのような数字で了としたのか、野次馬根性と言われても、とても知りたいところです。

009 ちなみに、ファッションセンターしまむらの神奈川県における平成22年2月期の、①期末店舗数は36店舗、②売場面積合計38647㎡、③1店平均売場面積・約1074㎡≒325坪、④期間売上高・約151億3200万円、⑤平均売場坪当り年間売上高・約129万円、となっています。しまむら港北東急AC店は、売場面積約1500㎡≒455坪ですから、神奈川県地区の1店舗平均売場面積・約325坪と比べると、約130坪も広いことになります。

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しまむら港北東急SC店の初年度売上高は、単純計算でも、(a)売場坪数約455坪×神奈川県地区の平均売場坪当り年間売上高約129万円≒初年度売上高・約5億8700万円、が見込まれます。

また、港北東急SCの商業集積力、売場面積規模、そして、立地条件を考えますと、しまむらの実力を考えれば、初年度から、売場坪当り年間売上高150万円の確保は難しくないように思いますから、(b)売場坪数約455坪×売場坪当り年間売上高150万円≒初年度売上高・約6億8300万円という数字の組み立ても考えられます。これは、しまむらの品揃え力、商品力、競争力を考えますと、かなり消極的な見方だと思いますが、しまむら港北東急SC店は、初年度売上高を、低く見積もっても、約6億円~7億円は売上げるだろうと推測しています。

003 しまむらの神奈川県地区における出店場所と出店数を分析しますと、横浜市など大都市部に重点を置いていることが見てとれます。ちなみに、ファッションセンターしまむらの横浜市の店舗数は9店舗(平成22年2月期)。①ハーモス荏田店、②港北東急SC店、③中田店(Aコープ内)、④西が岡店、⑤費日向山店(相鉄ローゼンSC内)、⑥ビアレ横浜店、⑦本郷台店、⑧ホームズ新川崎店(島忠ホームセンター内)、⑨ホームズ新山下店、この9店舗です。東京都の出店店舗と同じタイプ、ビルイン型の出店形態が多く見られます。

ここに載せた何点かの写真は、ファッションセンターしまむら・港北東急SC店の店舗概観です。店の入り口は2箇所、店頭ショーウインドー設置。売場面積は約455坪と、しまむらの最大店舗になりましたが、売場構成、部門別売場坪数設定などを見てみますと、婦人衣料部門と、子供ベビー部門の売場面積の広さが目立ちます。しかし、婦人衣料売場に、新たに、対象を絞ったトータルコーディネイトショップを組み入れるなどのことはやっていないようです。従来の標準店舗の部門別売場坪数を、それぞれ拡げただけ(ただし、婦人衣料部門の売場面積拡充を最優先で)と見えないこともありません。ユニクロ、ハニーズ、赤ちゃん本舗などの有力専門店がテナントとして入っていることを考慮した結果でしょうか。悪口になるかもしれませんが、しまむら最大店舗とはいえ、当方の見た限りでは、ここが大きく変わった、斬新だというところは、あまり見あたりませんでした。よく言えば「無難な店づくり」だと思った次第です。

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しまむら 2010年3月~9月の既存店月別売上高前年比の推移

001 ファッションセンターしまむら、2010年上期(2010/3-8)の既存店月別売上高前年比は99.9%。しかし、既存店月別売上高前年比2カ年比較グラフを見ると、下期の苦戦が予想されるような足取り。9月の既存店月別売上高前年比90.1%という「大幅・前年割れ」の数字も、下期の苦戦、既存店月別売上高の前年割れをイメージさせる。はたして、どんな数字になるかちょっと気になります。一方、前年、2009年の10月以降の既存店売上高前年比実績は「前年割れ月が多い」ので、しまむらは全力挙げて、下期を「前年超の数字」にもってくるだろうと思わなくもない。10月度に入っても、まだまだ「暖かいい日」が続いているのが、やや気にはなりますけれど・・・・・・。

004ユニクロ国内の既存店月別売上高前年比の推移 (表-2)をみると、さすがのユニクロも、7月、8月、9月と続いた記録的猛暑、異常気象には打ち勝てず、「大苦戦」をしていることが見てとれます。さらに、前年・2009年の下期、9月以降の既存店月別売上高前年比の数字をみると、10月、11月、12月と「大幅、前年超」しており、本年度、これを上回る数字を達成することはとても難しいのではと思ってしまいます。ユニクロがどこまで頑張るか、とても興味のあるところです。ファーストリテイリングの2010年8月期は「好決算」でしたが、下期の既存店月別売上高前年比も、上期の「前年割れ」を打ち消して、「大幅、前年超」と劇的に変わるでしょうか。

006(表-3)は、日本チェーンストア協会が出している「チェーンストア販売統計・月次一覧」をもとに作成した「チェーンストアの衣料品 月別売上高前年比(店舗調整後)の推移」です。前年、2009年度(2009年3月~2010年2月)は、全ての月が「前年割れ」、そして、2010年度もその傾向が続いており、前年比100%超したのは、わずか、2010年6月度だけ、「前年割れ」の泥沼から抜け出せないでいます。2010年度・下期も「前年割れが続く」のではないかと大いに心配しています。杞憂に終わればいいのですが・・・。

以上、ファッションセンターしまむら、ユニクロ(国内)、2社の2010年3月から9月までの「既存店月別売上高前年比の推移」と、「チェーンストア衣料品の月別売上高前年比の推移」を見てきましたが、2010年度下期の衣料品売上前年比は「大苦戦」、「前年割れ月が続出」するだろうと、極めて悲観的な見方をしています。各社の衣料品担当スタッフが全力投入、一生懸命頑張って、「既存店月別売上高前年超」を達成されることを期待してはいるのですが・・・・・。

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