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2008年9月 6日 (土)

新店舗情報:「IFQ・アイエフキュー上里店」は8号店

■イオングループのディリーファッションストア「IFQ・アイエフキュー」、8号店を出店

流通小売業最大手のイオン・グループは昨年、ディリーファッションストアの開発展開に着手し、「IFQ・アイエフキュー」の店舗呼称で、東海・静岡地区に数店舗出店しました。この新事業は100店舗構想で進めていると言われていますが、発表して約2年後、今の店舗数は、2008年8月2日に開店した「イオン上里ショッピングセンター」に出店した「IFQ・アイエフキュー上里店」で8店になります。

8店の店名をあげますと、IFQイオンタウン磐田SC店(売場面積1300㎡)、IFQイオンタウン徳川明倫SC店(売場面積1000㎡)、IFQイオンタウン太閤SC店、IFQ静岡南店、IFQ西焼津店、IFQイオンタウン富士南SC店(売場面積800㎡)、IFQイオン蕨塚越SC店、そして、8月2日に開店したIFQイオン上里SC店(760㎡)、この8店です。

当初、発表された「IFQ・アイエフキュー」の標準店舗規模は1300㎡と1000㎡の2パターンで展開するという話だったように思います。しかし、IFQ・イオンタウン富士南SCは800㎡、そして、最新店舗のIFQイオン上里SC店で760㎡ということで、標準店舗の適正規模を当初の考えより小さく変更したのかもしれません。(IFQイオン富士南SC店は、開店後、売行き順調との話です。それでこの規模がちょうどいい・適正規模だと考えたのでしょうか)

■IFQイオン上里SC店とその周辺の競争・競合概況

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「IFQアイエフキューイオン上里SC店」が出店した「イオン上里ショッピングセンター」の概要は以下のとおり。

所在地→埼玉県児玉郡上里町大字金久保蓮山359-1、核店舗・食品スーパー・ベルク3471㎡、開店日・2008年8月2日、商業施設面積(別棟オープン時で38470㎡)、SCの商圏人口見込み・約7万世帯(約20.2万人)、競争・競合する商業施設は、別図にある、ウニクスSCと、サンキ上里店がある七本木モール。

■「IFQアイエフキュー・イオン上里SC店」の競争店

(1)半径約2kmのところに「しまむら上里店」(売場面積約360坪)、 (2)半径約3.5kmのところに「サンキ上里店」(売場面積2149㎡)、この2店です。2店とも2km以上離れていますので、IFQイオン上里SC店への影響はそれほど大きくないと考えられます。しかし、しまむら、サンキ、この2社は、ディリーファッションストアではNO.1とNO.2の小売企業ですので油断はできません。IFQイオンタウン上里SC店が出店したショッピングセンターはこの地域最大の商業集積力を有し、専門店数も85店舗と多いので集客力は強力ですが、IFQの店の売場面積は760㎡と、しまむら、サンキ、この2社より小さいので、品揃え幅、商品力で両社には勝てないだろうと考えられるからです。

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■IFQはイオン上里SC店の1階に出店。しかし、店舗のフロア位置は「やや難あり」

IFQアイエフキュー上里店のSC内フロア立地は1階ですが、図を見れば分かるとおり、このSCの核店舗である食品スーパー・ベルクと最も離れた場所にあります。IFQの売場面積760㎡はディリーファッションストアとしても「やや小さく」、また、このSCで量販総合衣料品店としてひとつの核店舗にはなり得ないでしょう。また、売場面積が小さいので、品揃え幅、商品力そして、集客力にも不安があるように思います。

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■IFQアイエフキュー・イオン上里SC店の外観

店の看板サイン、カラー、陳列什器形態、床・壁・天井、照明などは標準化されています。先に出たIFQイオン富士宮SC店と同じと言っていいでしょう。チェーンストアづくりの要は「標準化」ということを熟知しているイオン・グループの企業であるわけですから、そのへんはしっかりしています。売場づくり、売場環境は「いい感じ」にできあがっています。清潔感があり、整然とした、そして、明るい売場環境になっています。

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■ディリーファッションストアとしての売価政策は、8号店ともなると、かなりしっかりしたものになってきたようです。ディリーファッションセンターとして低価格政策を進めていく方向がはっきり見えてきたように思います。また、イオングループという強力な背景を持っていますから、しまむらと対抗できる力も十二分にあるはずです。低価格競争ではそう簡単に負けないでしょう。これは「夏物処分セール・チラシ」ですが、レイアウト、タイトルコピー、売価表現、売価設定など、ファッションセンターしまむらと、ほとんど同じというか、とてもよく似ています。チラシサイズはB4ですが、訴求力はありそうです。

■IFQアイエフキュー・イオン上里SC店を見て感じたこと

(1)IFQ上里店の売場面積760㎡は、ディリーファッションストアとしてはやはり狭すぎると思います。ファッションセンターしまむらの標準店舗規模は約360坪~390坪、パシオス/約450~550坪、ファッション市場サンキで約500坪~600坪(1000坪タイプもありますが)、サミットコルモ/約300坪、これらのことを考えますとと、やはり、IFQアイエフキュー・イオン上里SC店の売場面積は小さすぎると言えます。そして、その狭さが、商品部門別売場面積設定を窮屈なものにしています。競争力に大いに不安があります。

(2)婦人衣料部門の売場面積規模をできるだけ広くとるのは理解できるのですが、前述のとおり、総面積が約230坪しかありませんので、他の商品部門を狭くせざるを得なくなります。上里店を見ると、肌着・靴下などのインナーウェア部門売場と、寝具・インテリア部門売場が狭すぎてあまり存在感がありません。この2部門が弱いとディリーファッションストアとしてやっていけなくなりますし、競争力も失われることになります。この点がとても気になります。

(3)IFQアイエフキューが、その標準店舗の売場面積規模を800㎡と決めたとすれば、しまむらや、サンキ、パシオス、サミットコルモらの店と至近距離で競争した場合、相当厳しい戦いになることを覚悟しなければならないでしょう。まず、彼らとの競争に勝つことはとても難しいだろうと考えられます。品揃え幅、商品部門構成力、この部分の力が売場面積の狭さもあり、彼らの力と比べ、はるかに劣っているからです。

(4)IFQアイエフキューは、イオン・グループという強大な背景を持ってはいますが、はたして、ディリーファッションストアに求められるローコスト経営、例えば、売上比販管費率22%以下での商店経営ができる構造になっているでしようか。コスト構造、収益構造はしっかりしているかどうか分かりませんが、なんとなく気になるところです。

IFQアイエフキュー・イオン上里SC店を見て感じたのはこんなところです。誠に失礼な言い方ですが、残念ながら、まだ、しまむらや、パシオス、サンキ、サミットコルモと互角に戦える力は無いのではないかと思いました。関東地区、首都圏エリアでは、彼らと至近距離で戦うのは、当面、できる限り避けた方が賢明なようです。とはいえ、これから先、IFQアイエフキューはいろいろ経験し、間違いなく、知恵と技術と競争力、経営力を強化していくでしょうから、こんなことを言えるのも「今のうち」だけかもしれません。

  「IFQアイエフキュー・イオン上里SC店は8号店」   完

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