« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

業界動向:しまむら 2月度既存店売上高前年比伸び率94.7%

ファッションセンターしまむら 「やはり、悪天候(雪、寒さ)には勝てない?」

ファッションセンターしまむら(単体)の「既存店・2月度売上高前年比伸び率」は94.7%であったことが発表されました。この数値は、今期(2007年度・07/3~08/2)の中で悪い数値のひとつです。1月はチラシ販促回数も前年同月より増やし、頑張って前年比102.5%を確保していましたが、2ヶ月連続前年比100%クリァーとはいかなかったようです。今期は既存店の月別売上高前年比伸び率が「前年割れ」している月数が前期に比べ増えています。推測ですが、しまむらは「危機感を持った」のではないでしょうか。株価の動きも低迷しているように思われますが、このせいなのでしょうか。

■別表は、しまむらの2007年度と2006年度の既存店・月別売上高前年比伸び率実績表です。2006年度に比べ、2007年度は「前年割れ」の月数が3.5倍にもなっています。店舗数が1077店舗にもなると「既存店・月別売上高前年比100%」クリァーはそう簡単にできることではないようです。天候の良し悪しもありますが、今期の「既存店月別売上高前年比伸び率」は、ちょっと気になる実績数値であるかもしれません。

011_4

■2月度の既存店・月別売上高前年比伸び率が94.7%と、かなりの「前年割れ」となった要因の一つに、2月度のチラシ販促回数が前年同月と比べ1回少なかったことがあるかもしれません。また、前月・1月度と比べてもチラシ販促回数が少ないので、それもまた、「前年割れ」の要因と言えるかもしれません。しかし、まだ、その他にも別の要因もあるのではないかと思われます。(後述)

016_5■ 今年の2月度のチラシ販促回数は、前年同月より1回少ないのですが、その1回は前年の2月上旬のB3サイズの「春いちばん感謝セール」です。これの裏番組チラシが今年は無かったので、上旬の売上確保ができなかったのではないかと考えられます。しまむらでは、2月度の既存店・売上高前年比伸び率が「前年割れ」した大きな要因は、雪、寒さなどの悪天候であると言っています。もちろん、それも大きな要因ではあると思います。

001_2

■なんとか売上の「前年割れ」を避けたいと考えたのでしょうか、1月度に撒いた「低価格訴求型チラシ」と同じタイプのチラシも2回ほど打っています。しかし、その努力も実を結ばず、残念ながら2月度の既存店売上は「前年割れ」になっています。しまむらは、このタイプのチラシを「とにかく売上が欲しい」という時に打ってくるように思います。激しい表現のチラシですが、集客力が高いという実績があるチラシなのでしょうか。掲載品目と価格を見ると確かに「安い」と思います。

既存店・月別売上高「前年割れ」の要因として「ちょっと気になること」 

それは、しまむらが、ここ、2、3年の間に出した店で、パシオスや、サンキ、サミットコルモ等の店と至近距離で競争・競合しているところが思ったより数多くあり、そこで、「相打ち」、ところによっては「返り討ち」にあっていると見られる店があることです。相手の店の売上高も伸び悩むことでしょうが、しまむらの店も同様、売上低迷、そして、「前年割れ」していることが十分考えられます。当然のことながら、そういう店の数が多ければ、売上伸び率の「足を引っ張り」ます。これは「勝手な推測」ですが、それも、既存店・月別売上高前年比伸び率を「前年割れ」、または、低くしている大きな要因の一つではないかと考えられるのです。ディリーファッションストア最大手・最強の「ファッションセンターしまむら」相手にこんなことを言うと「うるさい。生意気言うな」と叱られそうですが、首都圏、そして、関東地区では、このようなことが起きているように思えてしかたありません。はたして、その実態はどうなでしょう。とても興味のあるところです。(なんとか手を尽くして調べてはいるのですが・・・・・)

 「しまむら 既存店・月別売上高前年比伸び率94.7%」 完

|

商品部動向:「商品展開計画表」を作っていますか?

■「ディリーファッションストアの商品展開計画書」 (08年2月衣料スーパーストア研究会より)

「ディリーファッションストアの商品展開計画書(商品展開カレンダー)」が、衣料スーパーストア研究会・2月月例会の研究テーマでした。 (1)商品仕入担当者に必要な商品展開計画書とその作成、 (2)商品展開カレンダーと仕入れと品揃え、売場展開との連動、の二つに分けて詳しくお話しました。それをダイジェスト版的に簡略にまとめたものがこの「研究会報告」です。なにかのヒントなればと思います。

■商品仕入担当者(以下、バイヤーと略)は、自ら作成した商品展開計画書、商品展開カレンダーに基づいて、仕入活動を行い、品揃えを進めていくのが「当たり前のことだ」と考えていました。しかし、実態はどうなのだろうと考えまして、念のために、数十人のバイヤーに、「商品展開計画書」、「商品展開カレンダー」を作成し、それに基づいて、仕入と品揃えをすすめているかどうかを聞いてまわりました。すると、意外なことに、商品展開計画書や、商品展開カレンダーを全く作成せず、「その場、その時の”成り行き型仕入れと品揃え」をやっているバイヤーがかなり沢山いることが分かりました。「これでは、仕入も品揃えも、アタリよりもハズレの方が多く、商品回転数悪化、値下げ増大など、リスクいっぱいの商品経営になっても仕方がないな」と思いました。ディリーファッションストアの全てのバイヤーがそうだと言うわけではありませんが、ディリーファッションストアの将来は大丈夫かと、ちょっと不安を感じました。商品展開計画書と商品展開カレンダー無しで、仕入れと品揃えを「その場、その場の成り行き」でやっていける時代ではないことを早く気付く必要があるのではと考えます。

■ディリーファッションストアの品揃えと商品計画をつくるにあたって決して忘れてはならないことがあります。それは、 低価格、 ファッション性(ファッショントレンド最先端の商品を積極的に投入すること)、 多アイテム1型少量投入型品揃え、 高速回転(短サイクル、例えば、商品回転日数30日以内でまわす商品経営)、 視覚に効果的に訴えるビジュアルプレゼンテーション(商品の陳列演出)、この5つです。そして、これらのことをきちんとやっていくために、「商品展開計画書」、「商品展開カレンダー」は絶対必要不可欠なものです。この二つを作らず、仕入れと品揃えをするのは、それこそ、「羅針盤を持たない船」とおじです。その行くつく先にはきっと惨憺たる悲劇が待ち受けていることでしょう。

■商品展開計画書、商品展開カレンダーで大切なものは、「過去情報」ではなく、最も必要とされるものは「先行情報」です。もちろん、過去情報としての、前年の各種実績数値は必要ですが、それ以上に、「先読み」としての先行情報が重要なのです。「今の時代」の衣料品商品経営、MDでは、過去情報30%、先行情報70%くらいのウェイトで進めていかないとダメだと言う人もいるくらいです。的確な先行情報を、どこよりも誰よりも早く、手に入れることができるかどうかが勝敗のカギとなるわけです。ところで、先行情報でこれだけは絶対必要というものは3つあります。それは、

(1)季節の変化、気象・気候の変化、気温の変化に関する精度の高い先行き予測情報

「衣料品商売は天気の影響を大きく受ける商売」ですから、明日の天気・気温、1ヶ月先、3ヶ月先までの天気・気温が正確に予測できればどれほど助かるかわかりません。

(2)ファッショントレンドの変化、その先行き予測情報

これも先行情報ですが、トレンドの変化していく先を的確に読み取れれば、仕入れと品揃えに大いに役立ちます。「当る仕入れ、売れる品揃え」ができるようになるというわけです。

ファッショントレンド情報収集のための仕組みづくりとネットワークづくりが必要です。ディリーファッションストアの中でそれが一番進んでいるのは「ファッションセンターしまむら」だと思います。彼らのバイヤーが、年4~6回と言われていますが、パリをはじめ世界各地を回って、定期的に継続して、ファッショントレンド情報を収集し、分析していることはご存知だと思います。また、しまむらは、その取引先・仕入先からも精度の高いファッショントレンド予測情報の提供を沢山受けています。同時に、その商品化計画も数多く提案されており、まさに「よりどりみどり」の状況だといわれています。しまむらは、その中から、「いいとこどり」ができるというわけです。おそらく、このファッショントレンド情報収集力の高さとその「読み取り能力」は、しまむらが同業他社の何倍もの力を持っていると思います。そしてこの情報力格差はこれから先も長期間にわたって続くものと考えられます。

(3) 「シーズンレス」、「シーズンレスアイテム」

「シーズンレス」とは、文字通り、季節が無い、季節感が無い、ということです。いままでは、四季、春夏秋冬という季節の変化、それにともなう寒暖の変化に対応した商品展開や、MDを中心に衣料品ではやっきたわけですが、地球温暖化、気象異変、異常気象などで、季節の変化、天候の変化の先行き予測がとても難しくなってきています。季節の変化に合わせることを考えただけの商品計画やMDではやっていけない時代になっています。さらに、「消費者の衣服着用スタイルの変化」があります。冬は寒いから防寒コートだ、夏は暑いから半袖だと、簡単に言い切れなくなってきたというわけです。ファッション業界では、「全天候型MD」、そういった考えをもとにして、仕入れや品揃えをやっていかないと、大きな「売れ残りの山、値下げの山」をつくることになると言われはじめまりました。ちょっと古い話ですが、女性ファッション雑誌「アンアン」では、すでに、2000年に、「賢いファッション計画 一年中着られる服を探せ」という特集号を出しています。それが、今、ディリーファッションの世界でも起きているということです。「シーズンレスアイテムを探せ」、そしてそれを商品展開計画書にも盛り込め、そのように時代は変化しているということです。

「衣料スーパーストア研究会」2月・月例会でとりあげた「ディリーファッションストアの商品展開計画」で話したことを簡略にまとめてみました。なんかのお役に立てれば幸いです。

|

業界動向:しまむら、またも、大丸ピーコックの2階に出店!

しまむら、高田馬場店に続き、またも、食品スーパー・大丸ピーコックに出店

2月20日の繊研新聞に、「ファッションセンターしまむらが、高田馬場店につづき、またも、食品スーパー・大丸ピーコックに出店(大丸ピーコック井荻店2階へ)」という記事が載りました。しまむらの「東京都心部侵攻作戦」は、やはり、着々と進められているようです。2008年2月現在、ファッションセンターしまむらは、東京都内に18店舗の店を展開していますが、いわゆる、都心部と言われるエリア内の店舗の数はそんなに多くありません。そこで、東京都・都心部、山手線の内側に、積極的な出店攻勢をかけようという「都心部侵攻作戦」が2年ほど前だったでしょうか、発表された記憶があります。そのために、しまむらは、東京都都心部出店開発特別プロジェクトチームを編成したとも言われました。

そして、①ホームズ葛西店、②サニーモール西葛西店、③高田馬場店(食品スーパー・大丸ピーコック高田馬場店2階)と、東京都心部に矢継ぎ早に出店をおこないました。しかし、その後、都心部への出店の話はあまり聞かれませんでしたので、「なかなかいい出店物件が見つけられず、ちょっと足踏み状態なのかな?」と思っていたのですが、この見方は間違っていたようです。「東京都心部侵攻作戦」は、一時の休みもなく、確実に進められているのだと、あらためて、しまむらの都心部進出への強い執念を再確認した次第です。

■食品スーパー・大丸ピーコック井荻店は、ちょっとデータを調べて見ましたが、昭和58年9月開店、地上3階建て、駐車場収容台数20台、売場面積2296㎡(≒694坪)という店です。また、大丸ピーコック井荻店のホームページには、「現在、2階は改装工事のため閉鎖中」とあります。そしてまた、今の3層のフロア別構成は、1階・食品スーパー・大丸ピーコック井荻店、2階は、今、改装工事中、(ここにファッションセンターしまむら・井荻店が入居するのでしょう)、3階・100円ショップ・ダイソーとなっています。1フロアの売場面積を単純計算しますと、(694坪÷3フロア≒)231坪となります。そうしますと、しまむら高田馬場店の売場面積は約180坪ですから、しまむら井荻店は、それとほぼ同じ規模か、大きくとも200坪(倉庫と共有面積部分を差し引いて)くらいかなと推測されます。

004■ ファッションセンターしまむら井荻店が出店する大丸ピーコック井荻店とその周辺概略。赤・□D が「大丸ピーコック」です。しまむらはこの2階に出店するわけです。また、見てお分かりのとおり、そこから約150m前後のところに、緑・S「サミットストア井荻店」があります。そしてその2階には「サミットコルモ・コルモピア井荻店」があります。またまた、ここでも、東京都心部における「しまむら対サミットコルモ」の熾烈な戦いが開始されることになります。果たして、両者はどんな戦いを展開するのでしょう。今後、注意深く見つめていきたいと考えています。

■ここ数年の、ファッションセンターしまむらの標準店舗規模は350坪~390坪です。しかし、東京都心部の出店に際しては、この標準店舗規模に拘らない出店開発も進めていくようです。実際、高田馬場店の売場面積規模が約180坪ですから、井荻店の売場面積が(推定ですが)200坪でも出店ゴーサインが出たのも納得できます。これで、しまむらは、その立地、その物件に出店しても「損益リスクは低い、むしろ、短時間で利益店舗にできる」と判断すれば、標準店舗規模350坪にこだわらないということがよく分かりました。「しまむらは、今後とも、東京都心部侵攻作戦を真剣に進めていく」ということを決して忘れてはならないと思いました。

■ところで、ファッションセンターしまむらは、東京都心部に出店する時、果たして、どのくらいまでの支払家賃を覚悟しているのでしょうか。とても、興味があります。ご存知とは思いますが、しまむらには、「支払い家賃は売上比で5%以内」というルールというか、「掟」みたいなものがあると言われています。一方、しまむらの経営トップの一人が、「都心部出店では8%までは覚悟した」などと言ったという噂話も聞いています。また、高田馬場店の「月坪当り家賃は9500円」らしいという業界通のウラ話も聞いたことがあります。本当のところはまったく分かりませんが、ここで、推測計算を試みてみたいと思います。(当るも八卦、当らぬも八卦くらいの軽い気持ちで聞き流してください)

(仮説) 「しまむらは、井荻店では、どう低くみても、年間売場坪当り150万円は間違いなく確保できると考えている」、そして、「坪当り支払い家賃売上比5%はなんといっても厳守する」ものとします。

そうしますと、売場坪当り月家賃は、(年間坪当り売上高150万円×5%÷12ヶ月)≒6250円となります。しかし、これでは、大丸ピーコック側もイエスとは答えないでしょう。

そこで、次に妥協案として、家賃を売上比8%まで覚悟したとしますと、同じ計算方式で、(150万円×8%÷12ヶ月)で、売場坪当り月家賃は10000円となります。この金額だと、大丸ピーコック側も、迷うでしょうが、イエスと言うかもしれません。全くの推測ですが、両者がこのへんで手を握ったことも考えられないではありません。果たして、本当のところはどうだったのでしょう? (残念ながらそれを知るすべもありませんが・・・・・)

ところで、売場坪当り月家賃が10000円で決まり、その後、しまむらが初年度、年間坪当り売上高200万円を売上げたとしますと、売上比家賃費率は(売場坪当り年間支払い家賃12万円÷年間売場坪当り200万円)=6%となります。(もしかしたら、これが当り?、なんてということはないしょうけれどね・・・・・・)

 「しまむら、またも、大丸ピーコックに出店」 完

|

業界動向:北海道・ディリーファッションストア業界の注目すべき出来事

「コープ衣料(株)」を三喜協同衣料(株)へ全面事業譲渡!

■生活協同組合コープさっぽろは、その子会社で、小型量販衣料品店チェーンを展開していたコープ衣料(株)を、同じく、関連会社で共同出資会社の三喜協同衣料(株)に事業の全面譲渡をおこなうと発表しました。コープ衣料(株)は、ここ数年、日常生活衣料を中心に取り扱うディリーファッションストアづくりを目指し、道内では、「ファッションセンターしまむら」に次ぐ店舗数と売上高規模を持っていたようです。店舗数は40店前後、年商推定50億円前後の規模であったと推測されます。三喜協同衣料(株)の企業規模は、店舗数、年商規模ともに、コープ衣料(株)の数分の1の規模と聞いていますので、「小が大を飲み込む」形になりました。三喜協同衣料(株)の今後の動向が大いに注目されます。

北海道のディリーファッションストア業界に大きな変化が起きる?

■ファッションセンターしまむらは、北海道地区で、2008年2月現在、50店舗を展開しています。そして、2008年2月期(2007.3-2008.2)には、売場面積51795㎡、年間売上高152億3700万円、店舗数46店舗、道内衣料品売上シェア5.26%を確保しています。これは言うまでもなく、北海道内最大のディリーファッションストアです。売上規模はコープ衣料(株)の約3倍ですから、第二位についていたコープ衣料(株)を断然、引き離していますが、生協という強い組織を背景に持っていますから、要注意の競争相手としてマークしていたのではないかと思います。しかし、また、一方、「コープ衣料(株)」との競争・競合があっても、それほどの脅威にはならないと考えていたような気がします。

ところが、コープ衣料(株)が三喜協同衣料(株)に全面事業譲渡され、今後、サンキが、その戦略、政策、商品経営に全面的、積極的に深く関わるということになりますと話が変わってきます。というのも、サンキは関東地区で、「ファッションセンターしまむら」と互角に戦える力を持っている店であり、そして、場所・店によっては「しまむらに打ち勝って」いる店もある、「しまむらにとっては強敵の店」と考えられるからです。これは推測ですが、このニュースを聞いた道内の「しまむら」には、「サンキが全面的に出てくるのか」と、かなりの緊張感が走ったのではないかと思われます。

519_002

■写真は「サンキ千葉ニュータウン店」です。売場坪数約1000坪、年商推計16億円前後と推測されます。サンキの店の中でも「とても良く売れている店」ですが、この店から約2kmのところにある「牧の原ファッションモール」内の「しまむら」の店は厳しい戦いを強いられているようです。もし、サンキが北海道でもこのような戦略を打ち出すならば、道内の「しまむら」にもかなりの打撃と大きなマイナス影響を及ぼすことと思われます。どうなるかは分かりませんが、三喜協同衣料(株)の今後の動きを注意深く見ていこうと思っています。

食品スーパーチェーンの直営衣料品店が、また一つ消えた。

「生活協同組合コープさっぽろ」を食品スーパーマーケットチェーンと呼ぶのが適確かどうか分かりません。しかし、コープさっぽろの事業高2160億円(07/3)から見れば、コープ衣料(株)・年商推計約50億円という規模は、なんとわずか2.3%ですから、言い方は悪いですが、「わずかな誤差の範囲」と言ってもいい数値でしょう。子会社とは言っても、このくらいのウェイトに過ぎないならば「切り捨てても影響は極めて軽微」と考えることもあるかもしれません。また、コープ衣料(株)の収益性、損益にあまり芳しくないところがあったりすればなおのことと思われます。コープ衣料(株)が、三喜協同衣料(株)の中で形を変えて生き残っているのだとは言っても、なんとなく納得できない気がします。、やはり、「コープ衣料という小型量販衣料品店チェーンが消えたのだ」と表現した方がピッタリくるように思います。情緒的な言い方でずが、「ちょっと寂しいなぁ。食品スーパーチェーンの直営衣料部門が、また一つ消えた」と考えているからです。しかし、この傾向(収益性・損益が芳しくない直営衣料部門の閉鎖・撤退・切捨て)は増えることはあっても、減ることは無いでしょう。事業経営とはそういうものですから・・・・・・・。

   「北海道・ディリーファッションストア業界の注目すべき出来事」 完

|

新店舗情報:「しまむら・愛子ファッションモール」

高年齢店舗を、もっと良い立地に移転・増床・新築する「引越し作戦」

ファッションセンターしまむらは、既存店の中で店舗年齢が高年齢(古くなった)の店を、、もっと良い立地に移転・増床・新築し、既存店を全く新しい店に生まれ変わらせるというやり方をよくやります。そして、最近の傾向として、移転先につくる店は、ファッションセンターしまむら、ただ1店でなく、グループのアベイル、バースディ、シヤンブル、ディバロなどの専門店と一緒にした「ファッションモール」という形で出ることが多くなっているように思います。しまむら1店舗ただ一人よりもファッションモールの方が売場面積も大きく、商業集積力もはるかに強力であることは言うまでもありません。その一つの事例が、新・ファッションセンターしまむら愛子店ですが、移転・増床・新築、なおかつ、商業集積力の高いフ愛子ァッションモール内に入るというやり方です。

004 ■ファッショセンターしまむら・愛子店の「引越し作戦」の概略図です。図のグリーン色①が、現・しまむら愛子店ですが、これが、赤色②にできる愛子ファッションモール内に移転・増床・新築となります。その移動距離は約800m~900mですが、こういう芸当を同業他社でやれるところはあまり見当たりません。現しまむら愛子店は、売場坪数約320坪、年商推計約3億8000万円。平成20年4月にできる「愛子ファッションモール」は、店舗面積2285㎡(約691坪)で、しまむらとアベイル、2店構成のモール。駐車場台数は86台。

現在の「しまむら愛子店」がある場所は、「しまむら一人ぼっち」といっていいような商業環境です。現店舗の売上や坪効率は決して悪いというものではありません。しかし、移転先を良く見れば、そこには、みやぎ生協愛子店、ジョイスーパーセンター愛子店、ドラッグストア・ダルマ薬局愛子店、カワチ薬品愛子店などが至近距離で展開されており、オープンモールのNSCと言ってもいいような商集団ができています。しまむら愛子店が、より良い立地を求めてそこへ移転していくのが納得できます。こういうやり方で、店舗年齢が高年齢となになっている既存店の店舗寿命を新しくして延ばしていくわけです。とりわけ、旧店舗のあったマーケットに捨てがたい魅力があればあるほど、この手を使うようです。

006

■これも、千葉県印西市・千葉ニュータウン・牧の原でおこなわれた「しまむらの店」の移転・増床・新築、そして、ファッションモール内への出店という事例です。しまむら千葉ニュータウン店(緑色・旧)を、新たにつくった牧の原ファッションモール(赤丸・新)内へ移転・増床・新築しました。牧の原ファッションモールは、しまむら、バースディ、シャンブルの3店構成です。また、図にある青色①~③は近くにある大規模商業施設です。青色(サ)は、サンキ千葉ニュータウン店(売場坪数1000坪)です。

■しまむらの「引越し作戦」は、前述しましたように、移転・増床・新築、そして、ファッションモール内への出店という形をとるケースが最近多く見られるのですが、競争相手の店にとっては間違いなく大きな脅威になることでしょう。より大きくなって、よりパワーアップして出てくるからです。

 「しまむら・愛子ファッションモール」の出店と、同時におこなわれる「引越し作戦」 完

追記

このブログを読んで下さっている方々に心からお礼を申しあげます。それを励みにし、勇気を出してなんとか書き続けています。大変、大それた目標ですが1000ページまで頑張ってやろうと思っています今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ところで、最近、私のプロフィールへのアクセスが多くなっていますが、今のプロフィールでは欠けているものが多すぎるのかなと勝手に理解しまして、少し手直しいたしました。よろしければご照覧ください。(恐縮ですが、ブログである関係上、住所、電話番号などは載せていません。また、このブログでの電子メールのやりとりもやっていません。ご容赦ください)

003

まだ若かりし頃(と、言いましても40歳代かな?)、株式会社商業界さまから右のような本を出版してもらっています。もう、書店には置いていないでしょうが、もし、見つかったら、ご一読していただければ幸いです。

|

新店舗情報:「サンキ南増尾店」開店

■「ファッション市場サンキ・南増尾店」、2月8日オープン

所在地は、千葉県柏市南増尾7丁目3-3(旧マツモトキヨシ南増尾店・売場面積1609㎡撤退跡)、売場坪数は約500坪。至近距離に競争店はありませんが、やや離れた場所、約2.5kmのところに「ファッションセンターしまむら・増尾台店」(1995年4月開店・売場坪数約325坪・年商推計約5億6500万円)があります。

010サンキ増尾店(左上・赤丸)と、「しまむら増尾台店」の店間距離をみた地図です。円は店を中心に半径1kmですので、2店間の距離は約2.3kmというところでしょうか。しまむらでは、自社競合でも、2店間の距離が3km離れていれば、売上の増減にそれほど大きな影響はでないと言っていますが、そのことから考えると「微妙な店間距離」であると言えるかもしれません。しかし、「サンキ南増尾店」の出店で「しまむら増尾台店」の売上に影響が出るのは必至でしょう。

002 ■サンキ南増尾店の外観。店舗建物は「L字型」です。食品スーパー・マツモトキヨシ南増尾店が撤退した跡の建物をほぼそのまま使っているようですので、初期設備投資額はかなり低かったのではないかと思われます。また、サンキが出す出店・入居賃借条件の提示額はかなり厳しいといわれています。月坪当り家賃3000円以下からの交渉らしいという噂も聞きます。ここでも相当頑張ったのではないかと思います。損益分岐点売上はかなり低めになっているかもしれません。サンキの強さの一つです。

001

■サンキ南増尾店の売場レイアウト概略。店舗建物が「L字型」で、なおかつ、奥行きが狭いという欠点を持った建物ですので、売場レイアウト設定ではそうとう苦労したのではないかと考えられます。婦人衣料売場を三箇所に分散させているあたりにも苦労のほどがうかがえます。ちょっと悪口を言わせてもらえば、「なんとなくまとまりのない売場レイアウト」ではないかと思います。使い勝手の悪い建物であることを考慮すれば、この売場レイアウトがベターなのかなとも思います。

016 ■店の正面入口外から見た店内です。サンキは「とにかく明るい店が好き」なようですから、照明設備はいじったかもしれません。しかし、床、壁、天井、他の設備などは、撤退した旧マツモトキヨシ南増尾店のものをそのまま使っているのではないかと考えられます。これも、サンキの店舗・損益分岐点売上を低くしています。誰かが撤退した跡の店舗を「居抜き」で、「安く仮借りる」、そして、追加設備投資額を極力押さえる、サンキはこのやり方がとてもうまいと思います。

■ディリーファッションストア最大手・最強の「ファッションセンターしまむら」とやり合って(競争競合して)、互角以上、場所によっては「勝てる」という力を持っている店は、いまのところ、「パシオス・タワラヤ」と、「ファッション市場サンキ」、この2社ではないかと思います。そして、「パシオス」は、しまむらの資本参加・提携によって「しまむらグループ連合軍」の一角になってしまいましたから、今、残っているのは「ファッション市場サンキ」だけと言っていいでしょう。

サンキ南増尾店の売場坪数は約500坪と思われますが、この坪数なら、サンキは、①低めでみても、売場坪当り年間売上高80万円として、500坪×80万円=年商4億円、そして、②ここまではそう難しくない、やれるという力は、売場坪当り年間売上高100万円で、500坪×100万円=年商5億円、この店では②年商5億円は売るのではないかと思います。サンキの大型店舗1000坪タイプで繁盛店「サンキ千葉ニュータウン店・牧の原」の効率数値を入れれば、南増尾店の年商はもっと高いものになります。

この仮説売上計算、①、もしくは②を、サンキ南増尾店が初年度売上げるとしますと、店間距離が多少離れているとはいっても、「しまむら増尾台店」の売上に大きな打撃を与えるのではないかと考えられます。いままで、「無店地帯、競争なし」というとても恵まれた環境で売上を稼いでいた「しまむら増尾台店」も、真剣に「サンキ対策」を考えているものと思います。2店にはとても失礼な話ですが、これから先、この2店がどのような戦いを繰り広げるのか、興味津々というところです。

  「サンキ南増尾店」開店   完

    

|

経営課題:「品揃えの良し悪しの判断基準」は何か?

■「売れているのは品揃えが良いからだ」と言われます。また、逆に、「品揃えが悪いから売れないのだ」とも言います。しかし、一体、どういう判断基準をもとに、品揃えが良いとか、悪いとか言うのでしょうか。経営幹部に、「この店が売れないのは品揃えが悪いからだよ」と言われ、「ハイ、分かりました。手直しします」などとは答えてはみたものの、「では、品揃えの良し悪しの具体的評価判断のモノサシは?」と聞かれれば答えに窮する。情緒的、感覚的には「なんとなく分かったつもり」でも、数値的モノサシをもって、品揃えの良し悪しを評価判断し、その理由を明確に答えられる人は案外、少ないのではないかと思います。そんなことを考えまして、ともかく、「品揃えの良し悪しの判断基準」を自分なりに明確にしておく必要があるなと思いまして、あれこれ考えてみました。

「品揃えの良し悪し」の判断基準

(その1)商品回転日数

商品数値効率を表すものには、売上高、売場坪当り年間売上高、粗利益率、商品回転日数、などがあります。この中で、品揃えの良し悪しの判断基準として最適と考えられるものは「商品回転日数」だけではないかと思います。売上高、坪当り売上高、粗利益率も、品揃えの良し悪しに大きな影響を受けますが、これらの数値の高さだけをもって「品揃えが良い」とは言いきれません。在庫過剰で、低速回転でも、この3つの数値が高いということがあるからです。一方、商品回転日数の「速い、遅い」は、売上高、粗利益率、値下げ率、これらすべてに関係し、影響を与え、その結果を大きく左右します。商品回転日数が速ければ、値下げ率は減り、粗利益率はあがり、売上高も上がるからです。また、「良く売れる店は、商品の売れ足が速く、商品回転日数も速い」ことはご存知のとおりです。したがって、まず、品揃えの良し悪しの第一の判断基準は「商品回転日数」とするのがベターであろうと考えました。

17_004

■入店客数、買上打率、買上客数、これらも「品揃えの良し悪し」に大きな影響を受けます。お客にとって、その店の品揃えが悪く、かつ、「魅力の無いもの」であれば、店には来てくれません。また、よしんば、来たとしても、買ってくれません。しかし、お客様は、商品回転日数とか、商品の売れ足の速さを「品揃えの良し悪しの判断基準」として、その店の品揃えを評価しているわけではありません。品揃えを「直感的に判断する」と言った方がいいかもしれません。「商品回転日数」は、あくまでも、小売店サイドの判断基準となるものです。

003

■表は、「ファッションセンターしまむら」と、「食品スーパー・ヨークベニマル・直営衣料部門」の在庫回転率、商品回転日数を調べて作成したものです。ディリーファッションストア業界では、「しまむらは良く売れている。良く売れる店だ」と言われますが、その商品回転日数は「業界一、速い」と言ってもいい数値です。(それでも、ポイント、ユニクロ、ハニーズなどの専門店と比べれば、まだまだ「遅い」数値です)。一方、不振と言われる食品スーパーの直営衣料部門の商品回転日数は、食品スーパーマーケットでは日本一とまで言われるヨークベニマルといえども、この表のような「あまり芳しくない数値」です。

(その2)売上シェア

ファッショセンターしまむらは、毎年、その営業成績報告レポートの中に、都道府県別の年間衣料品購買高に占める「しまむらの売上シェア」を独自に計算し、それを掲載しています。対象商圏エリア内の衣料品・品種品目別年間需要額に占める売上シェアの大小で、その店の人気や売上高、そして、「品揃えの良し悪し」が判断できるからだと考えられます。商品経営のベストのかたちは、「売上シェアが高く、なおかつ、商品回転日数も速い」ということではないでしょうか。品揃えが良いから、より多くのお客が来店してくれ、より沢山、買ってもらえる。結果として、より多くの売上高と、より多くの売上シェアを獲得できる。したがって、品種品目別売上シェアが高いモノほど、「良く売れている」と言えるし、そしてそれは、「品揃えが良いからだ」と言うことができます。というわけで、品揃えの良し悪しの二つ目の判断基準として「売上シェア」をあげたいと思います。

■では、一体、どのくいの売上シェアを獲得すればいいのかを、「クープマンの目標値」で言わせてもらいますと、「市場影響シェア26.1%」ではないかと考えます。例えば、婦人カットソーで、その店の対象商圏エリア内の年間需要額に対して26.1%以上の売上シェアが獲れていれば、「その店の婦人カットソーの品揃えは良い」、「良く売れている」と評価判断してもよいというわけです。

以上、品揃えの良し悪しの判断基準は、①商品回転日数と、②売上シェア、この二つだと考えるに至ったわけですが、他の人はどう考えているのでしょうか、とても興味があるとこです。

   「品揃えの良し悪しの判断基準は何か?」  完

|

売場構成:「商品部門別売上構成比の変化」を見て考える

■時代の変化、経済の変化、顧客のライフスタイルの変化、購買意識とその行動の変化、人口構成の変化、気候の変化、ファッションの変化、競争の変化、これら様々の変化に小型量販衣料品店も対応していかねば生き残れません。時流の変化に対応して、店づくりも、売場づくりも、品揃えも変化していく、というより、変化せざるを得ません。そうしないと、顧客から見捨てられてしまうからです。そこで、その変化していく姿をとらえる一つの手がかりとして、「商品部門別売上構成比の変化」をとりあげ、それを時系列で見てみようと思いました。そして、ファッションセンターしまむら(単体)の商品部門別売上構成比を、1993年~2007年にわたって時系列に調べてみました。

■ファッションセンターしまむらの「商品別売上構成比の変化」を時系列で見たものが、以下の表です。

001■この図表グラフはファッションセンターしまむらの過去15年間(1993/2~2007/2)における「商品部門別売上構成比の推移と変化」をグラフ化したものです。この表から、①主力部門は婦人衣料、肌着靴下、そして、寝具インテリア部門、この3部門であったことが分かります。この3部門合計の売上構成比は、2007年2月期では70.3%という極めて高い数値になっています。この形は過去15年間維持されています。この3本建ての姿が、小型量販衣料品店のベストの形なのかもしれません。

006 ■2000年あたりから、寝具インテリア部門の売上構成比が高まっていますが、其の中身を見ると、インテリア部門の売上構成比の伸びが着実に増えていっていることが分かります。これは、寝具インテリア部門の売場坪数配分を考えるとき、今後、どちらを広げていくべきかを示しているように思います。ここ数年間で、しまむらのインテリア部門の品揃えアイテム数がいままで以上に増えているように思いますが、こういう背景があったからでしょうか。

009■主力部門の3本柱のうち、 婦人衣料、肌着、この2部門の売上構成比は、年々、微増しています。寝具インテリア部門は多少の凸凹はありますが、その売上構成比をみれば、やはり主力部門であることは変わりません。一方、これら主力3部門と比べ、年々、売上構成比が低下している部門があります。それは、紳士衣料、子供ベビー部門、この2部門ですが、ここまで落ちてくると、それぞれの売場坪数の再配分と、投入在庫枠の見直しを考えなくてはならなくなってきているように思います。(例えば、この2部門の売場坪数縮小、在庫枠縮小など)

011 ■商品部門別売上構成比の推移と変化を時系列で見ていくと、各部門の売場坪数配分、在庫枠設定なども、同時平行で、変化させていかねばならないのではないかと思われます。それをしっかりやっていかないと、時代の変化に的確に対応した店づくり、品揃え、売場づくりが出来あがらないだろうと考えるからです。ファッションセンターしまむらの店づくり、売場づくり、そして、品揃えが、時代の流れとともに、眼に見えるかたちで変化していく姿を見ていますと、彼らの「変化に敏」といいますか、時代対応力の凄さを感じます。

   「商品部門別売上構成比の変化」を見て考える  完

|

競争激戦地:「しまむら 仙台市を攻略中」

■宮城県仙台市は東北地域最大の都市で、平成20年1月1日時点の推計人口は約102.9万人、世帯数・約44.9万世帯です。これは、秋田市33万人、青森市31万人、盛岡市30万人を大きく引き離しています。この、東北地域最大の都市、仙台市における「ファッションセンターしまむらの店舗展開」をよく分析・研究すれば、彼らの「都市制圧の進め方」が見えてくるのではないかと考えまして、ちょっと調べてみました。

■宮城県における「ファッションセンターしまむら(単体)」の2007年度2月期末における概況は、売場面積28531㎡(約8630坪)、年間売上高・約87億1700万円、期末店舗数29店舗(2008年2月3日時点では31店舗)、宮城県における「しまむらの売上シェア」約8.27%(しまむら独自計算)、となっています。

次に、現在、仙台市にある「ファッションセンターしまむら」の店舗は、愛子店、高砂店、岩切店、若林店、中田店、高森店、松森店、泉が丘店、この8店舗です(また、2008年4月に愛子ファッションモールを出店予定)。この8店舗の売場面積合計は約2600坪、そして、年商合計は推計・約31億円です。これは、宮城県における「ファッションセンターしまむら全体計」を100とすると、売場面積で約30%、売上高で約35.5%を占めることになります。この数値を見れば、しまむらが、宮城県では仙台市に重点を置いて店舗展開していること、そして、この大都市攻略を最優先ですすめていることが透けて見えるように思います。

仙台市攻略作戦を着々と進めている「しまむら」の競争相手は?

仙台市地域における「ファッションセンターしまむら」の競争相手として考えられる店は2社ではないかと思います(イオン、イトーヨーカドー等のGMSはディリーファッションストアの直接的な競争相手とは考えていませんので、これらの店は除きます)。一社は、食品スーパー「ヨークベニマル・直営衣料部門」、もう一社は、「みやぎ生協・直営衣料部門」、この2社の店々です。

001 ■まず、食品スーパー・「ヨークベニマルの直営衣料部門がある店」ですが、仙台市には1店舗のみあるだけで、衣料品の年商は、あっても3億円以内ではないかと考えられます。ヨークベニマルの直営衣料部門の年間売上高は、全店合計で約200億円あり、食品スーパーの直営衣料部門としては規模の大きいほうですが、仙台市ではこんな小さな売上規模です。この規模では、「しまむら」にとって、脅威となる競争相手とはなり得ません。それでも、「しまむら」は競争相手としてきちんとマークしていることでしょう。

016

■みやぎ生協の直営衣料部門は、仙台市に11、12店、店舗展開しているようです(その年商、売場坪数等はいくらか分かりません)。しかし、「しまむら」にとって強敵と言えるほどの力、そして、しまむらの売上拡大を阻止する力や、店舗出店を躊躇させるような力はもっていないのではないかと考えられます。生協という組織の強みを持っているかもしれませんが、単純に、それが「しまむらとの競争」で大きな力になるとは言えないだろうと思います。ヨークベニマル・直営衣料部門と同様、しまむらにとって、脅威となる競争相手ではないと言っていいのではないかと思います。

005 ■結論として、仙台市には、「しまむら」が、売上拡大、店舗数拡大を進めるにあたって障害となるもの、すなわち、脅威となる競争相手は無いのではないかと考えられます。したがって、全国各地でもよく見られることですが、この地域、仙台市でも、「しまむらの一人勝ち、独走態勢」状態になるものと思われます。とても大雑把な見方ですが、仙台市約44.9万世帯、ここで、2万世帯に「しまむらの標準店舗・売場約350坪」を1店出していくと考えると、必要店舗数は、44.9÷2≒22店舗となります。しまむらの、仙台市における現在の店舗数は8店舗ですから、22店舗-8店舗で、あと14店舗は出せるという計算が成り立ちます。1年に2店舗づつ店を出していくとすると、しまむらは、7年後には、仙台市に22店舗の店を持つことになります。そうなるかどうかは知る由もありませんが、夢物語という数字でも無いように思われます。

今、しまむらは、「仙台市の辺縁部分」から攻めていますが、いずれ、都市中心部にも攻め込んでくることでしょう。そして、基本戦略である、しまむらドミナントエリア構築、すなわち、「仙台地区ドミナントエリア」をつくりあげるのものと思います。チェーンストアの王道を行く「しまむら」ですから、きっと、チェーンストア理論に忠実に、その戦略、政策をすすめていくことだろうと考えています。

  「しまむら 仙台市を攻略中」   完 

|

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »