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競争激戦地:戸田市・戸田公園②

■「しまむら戸田南店」と競争するにあたって、「サミットコルモ・コルモピア」、「パシオス」はどんな対応策を考えているのだろう。どんな手を打ってくるのだろう。

「ファッションセンターしまむら」、「パシオス」、「サミットコルモ・コルモピア」、3社ともに共通している点は、基本コンセプトは「ディリーファッションストア」、商品政策は、低価格・良い品質、「多アイテム+1型少量投入型品揃え」、ファッショントレンド商品の早期積極的投入・品揃え、20歳代後半から30歳代の女性をメインターゲットとし、それに焦点を合わせた品揃え、強力なチラシ販促企画力とチラシ表現力、商品コーディネイト品揃え力とその提案力、ビジュアルプレゼンテーション技術、この8つではないかと思います。

この8項目の3社の力には、項目によってもちろん「差」があることは当然ですが、かといって、3社の力に、それほど大きな開きはないと考えてもいいのではないかと思います。でも、「一番上はしまむらだよね」という評価が多いことは言っておかねばなりません。そして、「パシオス」も、「サミットコルモ・コルモピア」も、「しまむらをモデルとして、それを追いかけてきた」ことも頭に入れておかねばなりません。「しまむらのやっていることを真似し、その後追いをしてきた」というわけです。その結果、「しまむら似」、「しまむらもどき」になってしまったことも否定できません。これは、「しまむらの店と真正面からぶつかる」時、大きな問題点となるといいますか、弱点になると考えられます。「しまむらには無いなにかを、こちらが持っていないと競争には絶対に勝てない」からです。とても難しい課題ではありますが、このことをよくよく考えて、「しまむら対策」を組み立てていく必要があると思います。

■「しまむら対策」を考えるときの、いくつかの「切り口」、「ヒント」。

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■「しまむらとの差異化」を真剣に考えていかねばならないのではないでしょうか。それを強力に押し進めなければならないのではないでしょうか。「しまむら似」、「しまむらもどき」では、しまむらには絶対勝てないと思います。

戸田市・戸田公園エリアにある、「ファッションセンターしまむら」、「パシオス」、「コルモピア」の店で、今年の12月末に打たれたチラシ販促

3社の特徴といいますか、考え方、スタイルがよく出ているのではないでしょうか。じっくり比較分析してみるといろいろ面白いことが分かるのではないかと思うのですが・・・・・・。

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■しまむら、12月27日のチラシ。今年は、この「FINAL SALE」を続けて追い込み・2度打ちしました。12月の既存店売上伸び率・前年比が96.5%と苦戦したことが背景にあって、「売上を獲りにきた」のかもしれません。「びっくりするほどの安さ」ではありませんが、このチラシセールとは別に、店現場では、「タイムサービス」もかなりやっていたように思います。1月のチラシ販促も、相当強力なものを打ち出してくることでしょう。

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■2007年のディリーファッションストア大手3社、しまむら、パシオス、コルモピア、のセールチラシを見てきて感じたことは、「パシオスのセールチラシが最も洗練されている」のではないかということです。「しまむら」のセールチラシが悪いというわけではないのですが、2社のセールチラシを並べて見て見ると、そう思うのです。色づかい、デザイン・レイアウト、盛り込まれている企画など、とてもいい感じのセールチラシが多かったのではないかと思います。(それらのチラシで、売上がどれだけ上がったか、裏づけデータはありません)

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■「コルモピア」のセールチラシは、先の2社とちがい、徹底して低価格訴求型です。色使い、デザイン・レイアウトも激しいものになっています。しかし、いかにも「コルモピアらしい」といいますか、一目で、「あっ! コルモピアのチラシだ」と分かります。チラシの役目は「集客アップと売上アップ」ですから、これくらい割り切ったやり方もいいのではないかと思います。「要は、そのセールチラシで売上が確実に上がったか、買上客数が一段と増えたか」です。見た目よりも、効き目があると思ったほうがいいですよ。

     競争激戦地*戸田市・戸田公園②  完

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競争激戦地:戸田市・戸田公園①

戸田市で、Fセンターしまむら、パシオス、サミットコルモが至近距離で激突

戸田市・戸田公園駅(埼玉県戸田市)を中心とした半径約1kmのエリアで、ディリーファッションストア大手3社の店、「ファッションセンターしまむら・戸田南店」、「サミットコルモ・コルモピア戸田公園駅店」、「パシオス戸田店」、が激烈な生存競争を展開しています。

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■3店の店舗位置は(地図写真)のとおりです。半径500mの円をそれぞれの店を中心に記していますので距離関係は見てとれると思います。赤丸②「しまむら戸田南店」と、緑丸③「コルモピア戸田公園駅店」の店間距離は約400m、そして、「コルモピア」と、赤丸①「パシオス戸田店」との距離が約700mというところです。戸田公園駅にある「コルモピア」を中心に見ると、半径約1kmのエリアに3店のディリーファッションストアがあることになります。

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■写真は戸田公園駅ビル1階にある「コルモピア戸田公園駅店」の店入口部分です。この向かい側に、サミットコルモ・コルモピアの親会社、食品スーパー・「サミット」があります。「コルモピア」から「食品スーパー・サミット」へ行くには、一度、外に出なければ行くことができない建物構造になっています。「あまり使い勝手の良くない構造」の駅ビルと言えるかもしれません。しかし、「コルモピア戸田公園駅店」は、駅ビル1階という有利な立地条件を確保しています。また、戸田公園駅周辺では一番最初に、「食品スーパー・サミット(約450坪)」と「サミットコルモ・コルモピア戸田公園駅店(売場坪数約300坪)」が出店しました。

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■「ファッションセンターしまむら・戸田南店(売場坪数約350坪)」は2007年7月に開店しました。敷地面積が狭かったためでしょうか、建物は2階建てで、1階部分に駐車場をつくり、店舗部分は2階という、しまむらで数少ない形の店舗建物形態になっています。そして、その分、初期設備投資額が大きくなり、損益面における投資コスト負担は確実に大きくなっているはずです。それらの負担を軽く吸収できる売上と利益を見込んでいるのかもしれません。

1227_043 ■「パシオス戸田店」は、旧ダイエー戸田店撤退跡の永芳ビル2階にあります。2000年2月に開店、売場坪数は約500坪。永芳ビルの1階には、食品スーパー・ベルクス、3階には「100円・ダイソー」などが出店しています。「パシオス戸田店」は2階という不利な立地ですが、売場坪数が約500坪と、「コルモピア戸田公園駅店」、「しまむら戸田南店」より大きいところが競争面で有利な条件と言えます。パシオスには「しまむら」が12.7%の株を譲り受け、資本参加していますから、「コルモピア戸田公園駅店」を「しまむら戸田南店」とともに「挟み撃ち」する形になっています。

■「しまむら戸田南店」は、出店初年度にいくら売上るだろう?

先述していますが、戸田公園駅を中心として半径約1kmの狭いエリアに、「しまむら戸田南店・売場坪数約350坪」、「コルモピア戸田公園駅店・売場坪数約300坪」、「パシオス戸田店・売場坪数約500坪」、この3店があります。これはとても厳しい競争状況にあると言えますが、果たして、「しまむら戸田南店」は、出店初年度にどのくらいの年間売上高を見込んでいるのでしょうか。1階に駐車場をつくり、店舗を2階とする「2階建・店舗建物」をつくったわけですから、初期建物設備投資額は平屋1層・路面店に比べて確実に増えるというか、大きなものになっているはずです。それでも、ここに出店してきたのは、「その投資コスト負担を、らくらく吸収できる大きな売上高、粗利益高を確保できるという自信がある」からだろうと推測されますが、一方で、「かなり強気な考えを持っているな」という気がしないでもありません。

対象商圏エリア想定、想定商圏エリア内年間需要額推計から考える

3店の真ん中にある「コルモピア戸田公園駅店」の対象商圏エリアを想定し、そこの商圏人口、年間需要額を推計してみますと、(a)店を中心に半径約500mのエリアの商圏人口は7077世帯、(b)501mから1kmのエリアの商圏人口は9645世帯(H19/12時点)、(a)、(b)合計、すなわち、「コルモピア戸田公園駅店」の半径約1km以内のエリアの対象商圏人口は16722世帯です。そして、「しまむら戸田南店」の商圏人口も、その店舗立地から見て、これとほぼ同じと考えてよいと思います。(「パシオス戸田店」の対象商圏人口は、この2店と立地条件が違いますので多少異なります)

仮説(1) 「しまむら戸田南店」の対象商圏人口を16722世帯とする。

仮説(2) 想定商圏エリア内の年間需要額推計は、

   (16722世帯)×(1世帯当り・衣料及び衣料関連・年間消費支出額20万円)

    ≒33億4440万円

仮説(3) 「しまむら」は、店から半径約1km以内のエリアに、「コルモピア」、「パシオス」の競合店があっても、想定商圏エリア内・売上シェア15%は確実に奪取できる力を持っている。この場合の「しまむら戸田南店」の年間売上高は、

     33億4440万円×奪取できる売上シェア15%≒売上高5億0166万円

     すなわち、開店初年度年間売上高5億円を確保できる

ちよっとあらっぽい計算ですが、埼玉県における「ファッションセンターしまむらの実力」から言えば、以上のような推測計算が出来るのですが、戸田南では、この初年度売上高5億円がそれほど簡単に奪取できるとは考えていません。というのは、「しまむら戸田南店」から約400mという至近距離にある「コルモピア戸田公園駅店」の力を考慮する必要があるからです。「ファッションセンターしまむら」はの実力は、「パシオス」、「コルモピア」よりも上であることは間違いありませんが、かといって、この2店の実力にも軽視できないものがあります。それを読み誤ると「大きな計算違い」をする羽目になるかもしれないからです。埼玉県戸田市・戸田公園駅周辺、半径約1kmという狭いエリアでの、「しまむら」、「パシオス」、「コルモピア」の激しい戦いを見て、こんなことを考えました。開店1年後の「しまむら戸田南店」の売上高がいくらになっているのか、「はやく見てみたいものだ」と思っています。    競争激戦地:戸田市・戸田公園① → ②に続く

 

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業界動向:「良く売れている店」の研究

■「良く売れている店」かどうかの判断基準

「良く売れている店」かどうかの判断基準を何に求めるかは、なかなか難しいことです。見方、考え方によって、いろいろのモノサシ(=判断基準)が考えられるかもしれません。ここでは、その店舗数が1000店舗を超える標準店舗を全国展開している「ファッションセンターしまむら」の都道府県別・売場坪当り年間売上高実績数値(2007年2月期実績)を、「良く売れている店」かどうかの判断基準とすることにします。(店舗の売場面積が250坪以上で、売場坪当り年間売上高が、その数値より上であれば、「良く売れている店」とし、それ以下の数値であれば「売上不振店」と判定します)

「ファッションセンターしまむら」の、2007年2月期末の都道府県別・売場坪当り年間売上高実績は別表のとおりです。

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■しまむらで「とても良く売れている店」

ファッションセンターしまむらの店の中で、「とても良く売れている店」(=都道府県別・売場坪当り年間売上高実績をはるかに超えた高効率店)、それも、店舗売場坪数が250坪以上で、年間売上高が7億円超、の店を探し出し(2004年度実績数値)、その背景に何があるのかを考えてみました。

いろいろ調べてみますと、この条件、②、をクリァーする店は7~11店舗くらいあることが分かりました。調査の結果、「ほぼ確実に、この店がそうだと推測できた店」は、宮原店(1977年出店・埼玉県さいたま市)、八潮店(1981年出店・埼玉県八潮市)、青梅新町店(2003年出店・東京都青梅市)、野上店(1987年出店・東京都青梅市)、平塚横内店(1986年出店・神奈川県平塚市横内)、御殿場店(1995年出店・静岡県御殿場市)、西葛西店(2007年出店・東京都)、この7店舗です。

■「とても良く売れている店」に見られる共通項と絶対必要条件

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詳しく研究・分析してみると、「とても良く売れる店」には、共通項目がいくつかあり、それが絶対必要条件であることも分かりました。

その店を中心に半径約2km以内に、「競争店が存在しない、または、とても弱い競争店があるだけ)、

商圏人口が確実に1万世帯以上見込まれる立地であること、

立地・交通アクセスが良いこと、

 「安く売っても利益が出せる収益構造」をつくりあげていること(これがないと、低価格競争に打ち勝てない、継続することもできない)、

人的要素(店のスタッフの情熱、やる気、競争心、勉強・研究熱心さ)、

ストアマネージャーの徹底した教育訓練、商品力、品揃え力、商品部の力量、経営情報&データの高度レベルの活用システム、物流システム、ストアオペレーションの標準化、

この①から⑩が、「とても良く売れている店」に共通しています。また同時に、それらが絶対必要条件でもあると言うことができます。中でも、とくに、①、②、③の3点が最も重要です。そして、「しまむら」は、この有利な条件を活かせる④~⑩の力を持っていたということです。こう言うと、「なぁーんだ。そんなこと当たり前じゃないか。いまさら言われなくとも分かっているよ」と言う人がほとんどだと思います。しかし、「ファッションセンターしまむらの凄さ」は、いまあげた①~③の条件にある立地を、他の誰もが気付いていない時、少なくとも8年~10年前に見つけ出していたこと、そして、そこに店を出していたということです。この、「立地選定眼の凄さ、先を読む力の凄さ」は、しまむらの力の中でも、見逃してはならない最も注目すべき力の一つではないでしょうか。

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■この地図は、「ファッションセンターしまむら・平塚横内店」とその周辺図です。パシオス平塚四之宮店が出店したのは、今年、2007年の11月ですが、それまで、とても長い間、「しまむら平塚横内店」から半径約2km以内には、これといった競争店は存在していませんでした。平塚横内店が出店したのは、1986年ですから、約11年間にわたって、この2km以内のエリアから独占的衣料品売上シェアを奪取していた、そして、年商7億円超という凄い数字をあげていたということです。先にあげた①~⑩のこと、そして、「しまむらの立地選定眼の凄さ、先を読む力の凄さ」が見えてくるのではないでしょうか。

  「良く売れている店」をあれこれ調べてみて、以上のようなことを考えました。 完

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チラシ販促:「インパクトのある販促チラシ」

■小型量販衣料品店チェーン大手、「ファッションセンターしまむら」、「パシオス」、「サミットコルモ・衣料館コルモピア」、3社の過去の販促チラシの中から「インパクトのある販促チラシ」をピックアップしてみました。2007年のもの、2006年のものが混在していますが、どれも、力が入った、とても「効き目」が大きかった販促チラシであったろうと思われます。

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■一番目のチラシは「ファッションセンターしまむら」の販促チラシです。しまむらグループで1400店舗になったときの「大感謝祭」というタイトル名のチラシです。超目玉価格50円、そして、300円を打ち出し、さらに、もう一つの超目玉「半額」も組み入れた強力な販促チラシになっています。チラシサイズもB2と大きく迫力があります。

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■二番目のチラシも「しまむら」のものですが、このチラシは「ファッションセンター単体」で1000店舗を達成した時の感謝セールです。全店あげての強力なチラシです。50円、190円、300円の超目玉価格品と、「さらにレジにて半額」という強烈な打ち出しをも組み入れています。このチラシもサイズはB2と大きなものです。「効き目」があったことでしょう。

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■三番目のチラシは「パシオス」の販促チラシです。パシオスが端境期によく打つ販促ラシです。ここで大きな売上を獲りたいという時に必ず打ってくる「パシオス必勝の販促チラシ」のようです。年に数回、このタイプを打っていますから、よほど集客と売上確保に自信がある販促チラシなのでしょう。

014■ 四番目のチラシも「パシオス」の販促チラシですが、このタイプのチラシを端境期には、処分セールストーリーをつくって打ち出します。例えば、最初に、「冬物完全処分」、そしてこの「冬物終了宣言」という流し方です。これを「夏」にも打ちます。毎年、季節の端境期、ほぼ同じ時期に、このタイトルで打ってくるところをみると、このチラシも効き目があるチラシなのでしょう。

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■五番目のチラシは「サミットコルモ・衣料館コルモピア」の全店あげての力の入った販促チラシです。衣料館コルモピアの販促チラシは「半額」を大きく打ち出した「かなり激しい低価格訴求」のものが多くみられます。東京都心の量販総合衣料品店でこのような激しい表現のチラシを打つところはあまりありませんから、その効き目は大きいと思われます。

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■六番目のチラシも「衣料館コルモピア」のものです。タイトル名が30店舗達成記念セールとなっていますが、全面に「半額」を打ち出しています。このチラシも「かなり大きな効き目」があったのではないでしょうか。衣料館コルモピア」の販促チラシは、「そこまでやるか」と言ってもいいような、激烈な販促チラシを打ってきます。

「ファッションセンターしまむら」、「パシオス」、「サミットコルモ・衣料館コルモピア」、3社の販促チラシには、ここで取り上げたチラシのほかにも、まだいくつかの「効き目のあるチラシ」を持っています。売上低迷時、売上がどうしてもほしい時、それらのチラシ、これを打てば必ず売上が取れるという「必勝の販促チラシ」です。また、いつか、これら各社の「必勝販促チラシ」を再度とりあげてみたいと思います。販促チラシには「お金」がかかっています。真剣に詰めて販促チラシをつくらないと、「お金」を無駄に捨てていることになります。「効き目の無いチラシは、お金をドブに捨てたも同じ」とも言われます。販促チラシをつくる時は、絶対に「手抜き工事」をしてはならない、これが常識ですよね。

   「インパクトのある販促チラシ」 完

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業界動向:「その動向をマークしている小型量販衣料品店チェーン」(都道府県別)

都道府県別に「その動向をマークしている小型量販衣料品店チェーン」

それは以下の店々です。大手資本が展開している店、地方独立小規模資本の店などが混在していますが、現時点で、小型量販衣料品店チェーンの動向をしっかり把握するためには「欠かすことの出来ない」店々だと考えています。(注:それぞれ本社所在地の県に記載していますが、企業によっては複数県に店舗展開しているところが何社かあります)

まず、必ず、継続して、定期的にその動向をチェックしている小型量販衣料品店チェーンは、大きな順からあげていきますと、「ファッションセンターしまむら」、「パシオス・タワラヤ」、「ファッション市場サンキ」、「サミットコルモ・衣料館コルモピア」、「あかのれん(名古屋市)」、そして、まだ小規模ですが、新規参入組の「アイエフキュー・IFQ(イオングループ)」、「ピーエフ(株式会社フジ・愛媛県の子会社)、この7社です。(これらは、都道府県別にも記載していますので重複します)

■都道府県別のマーク店一覧

北海道COOP衣料(さっぽろ生協の子会社)、暮らしの衣料「げんたろう」

青森県トマト衣料館、

秋田県株式会社いとく・直営衣料部門、日敷・スーパーセンター、アマノ・スーパーセンター、

岩手県株式会社ジョイス・直営衣料部門、ホーマスキリンヤ・直営衣料部門、みかわや(盛岡)、

山形県株式会社ニューライフカネタ、

宮城県みやぎ生協・直営衣料部門、フジヤ

福島県食品スーパー・ヨークベニマル・直営衣料部門、

千葉県ファッション市場サンキ、

神奈川県パシオス・タワラヤ、株式会社タカハシ&セクシーマイザー、株式会社ヌマヤ、

東京都サミットコルモ・衣料館コルモピア、アイエフキューIFQ(イオングループ)、

山梨県株式会社オギノ・オギノ衣料館、

静岡県→(21)株式会社トラヤ、

愛知県→(22)あかのれん、(23)ミツワヤ事業部(株式会社アロー)、(24)エビスヤ株式会社、

岐阜県→(25)株式会社オンセンド、

和歌山県→(26)パーティハウス(株式会社オークワの衣料部門)、

愛媛県→(27)「ピーエフ」&「ザ・カジュアル」(株式会社フジグループ)、

徳島県→(28)株式会社キョーエイ・直営衣料部門、(29)株式会社マルナカ・直営衣料部門、

福岡県→(30)株式会社やまだい、(31)株式会社トライアルカンパニー・衣料部門、

宮崎県→(32)株式会社ハゼヤマ、

以上、現時点では、これら32社の動向をしっかり把握していれば、全国的視野で、小型量販衣料品店チェーンの現状と、短期的ではあっても、これから先がかなり捉えられると考えています。

ここに記されていない県においては、マークしなければならないような小型量販衣料品店チェーンは見当たりません(ファッションセンターしまむら等、全国展開しているところの店は別として)。これから先、地方独立資本系の小型量販衣料品店チェーンが新たに現われるかどうかは分かりません。しかし、今のところ、その気配はまったくありません。したがって、先にあげた32社の動向をしっかり把握していればいいのではないかと思っています。それを前提にして、このブログを書けるとこまで書き続けていこうと考えています。

   「その動向をマークしている小型量販衣料品店チェーン」  完 

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新店舗情報:「ピーエフ丸亀三条店&池田店」

■「ピーエフ丸亀三条店」はピーエフ・第1号店

株式会社フジ(愛媛県松山市)が展開する小型量販衣料品店・「ピーエフ丸亀三条店」(フジではこれを「小商圏対応のカジュアルファッションストア」と言う)は、平成19年7月25日に開店しました。

004_3 ■「ピーエフ丸亀三条店」の外観。この店は鉄骨造平屋の店舗の「単独路面店」ですが、店舗外装、店前面のつくり等、「ファッションセンターしまむら」ととてもよく似ていることが分かります。「しまむら」を徹底的に研究した跡がうかがえる「店のつくり」になっているように思います。建物設備投資額はローコストになっていると思われます。「ピーエフ」の出店形態は、この店のタイプ、①単独路面店と、②ビルイン型(建物一体型)、の2タイプがあります。

002_3■株式会社フジが発表しました「Fuji News Release (平成19年7月17日号)」によれば、「ピーエフ丸亀三条店」の概要は図表のとおりです。店舗は「単独路面店」の形ですが、図で示したように、左隣りには、ディスカウント食品スーパー・「新鮮市場きむら」、右隣りには、酒ディスカウントストア・「ダイレックス」があり、3店で小商圏対応型NSCを構築しています。「ピーエフ丸亀三条店」が「一人ぼっち」(スタンドアローン)でいるわけではありません。なかなか賢い立地選定です。

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■売場壁面の展開ですが、これについて「ピーエフ」では(Fuji News  Release)で、次のように言っています。「壁一面には3mの高さを持つ天井に届くほどの什器を設置し、それぞれのコーナーの商品をディスプレイしています。・・・中略・・・。ディスプレイにボリュームが増し、壁面でのビジュアルプレゼンテーションの展開をより可能にしています」。確かに、この表現通りの効果があります。売場全体の見た目は、一見、「サンキ」に似ています。商品量も多く、ボリューム感はかなりあります。

045フレスポ阿波池田SC内に出店した「ピーエフ池田店」の外観。 出店形態は「ビルイン型・建物一体型」ですが、商業集積力の高く、大きな集客力を持った大規模複合型商業施設に出店する場合は、この形の店舗形態になるケースが多く見られます。集客面と売上確保面、この二つを考えると、安全、かつ、確実性のある立地選定です。「ピーエフ」は、「集客」という面を重視した「なかなか手堅い」やり方をしているなと思います。。残念ながら、「ファッションセンターしまむら」と比べれば、「ピーエフ単独」での集客力はまだまだ低いと考えられるからです。

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■フレスポ阿波池田SCのテナント店舗配置図。「ピーエフ池田店」はメインエントランスの隣り、高い集客力を持つ「食品スーパー」のすぐ近くという好立地です。このSCは三好市池田町で最大・町一番の商業施設ですし、また、それぞれ、有力な専門店、大型店が入っていますので、その複合的な強い競争力と集客力を「ピーエフ池田店」も享受できます。これはとても有利な条件です。ここにも、「ピーエフの手堅いやり方」を感じます。賢明な進め方であると思います。

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■「ピーエフ池田店」の概要です。「ピーエフ」は、標準店舗の売場面積規模を990㎡(300坪)としていますので、丸亀三条店、池田店ともに300坪(ちょっとした差はありますが)タイプです。標準化を考えればこれは「守るべきこと」ですが、これから先、必ずあるだろうと思われる「ファッションセンターしまむらとの競争・競合」を考えると、40坪~50坪ぐらい「狭いかな」という気がします。というのも、最近のファッションセンターしまむらの標準店舗規模は350坪前後と、従来より大きくなっているからです。

株式会社フジが、小商圏対応型のカジュアルファッションストア・「ピーエフ」の開発を発表してから、その後の店の出し方を見ていますと、先述しましたが、「なかなか手堅く、用心深い」進め方をする企業のようです。(例えば、イオングループの小型量販衣料品店、「アイエフキュー・IFQ」は、その開発に着手してから、わずか、七ヶ月でもうすでに6店舗を出しています)。「ピーエフ」も、イオングループの「アイエフキュー・IFQ」と同じ100店舗構想を持っていますが、四国攻略、徳島県からの着手ということを考えると、全国展開という「広い面」で考えている「アイエフキュー」とはその進め方が自ずから異なるものになることは当然のことと思います。「じっくり、手堅く、確実に」という戦略の進め方、そして、「力を貯めてから、一挙に」という考えなのでしょうか。そこのところは分かりませんが、いずれにせよ、小型量販衣料品店チェーンでは、最大・最強の「ファッションセンターしまむら」との戦いは避けられないわけですから、「あせり、無理、背伸びすぎ、実力不相応の進め方」は絶対禁物ではあると思います。これから先、「ピーエフの徳島県攻略、そして、香川県、愛媛県攻略」をどのように進めていくのか、とても興味をひかれます。「ピーエフ丸亀三条店」、「池田店」を現地視察してそんなことを考えました。「ピーエフ、頑張れ」の大エールを送りたいと思います。  完

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新店舗情報:アイエフキュー・富士南店」② 店づくりと売場づくり

2007年12月1日開店の「アイエフキュー富士南店」は売場面積800㎡

「アイエフキュー・IFQ」の標準店舗規模は、1300㎡型と、1000㎡型、この二つがあることは先述しました。ところが、「アイエフキュー・富士南店」の売場面積は800㎡と、標準店舗規模より小さくなっています。フロア立地に物理的制約があったためかもしれませんが(店は2階にあり、その前には「円形の吹き抜け」の空間があるため、店前面部分も円形にせざるをえないなどの物理的制約があったためと推測しますが)、やはり800㎡では狭すぎると言えそうです。この店舗規模では、「ファッションセンターしまむら」の標準店舗との競争に勝つことはまず難しいと言っていいと思います。

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■2階・円形吹き抜け空間の向かい側から見た「アイエフキュー富士南店」の外観。店前面が円形カーブ線になっていて、一見、カッコよく見えますが、「使い勝手」は決してよくありません。しかし、この店で最も気になるところは、繰り返しになりますが、800㎡という売場面積の狭さです。そのため、商品部門別売場配分のやりくりに無理が出ています。この面積では「しまむらに勝つ」ことはできないでしょう。

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■ただ、有利なことは、「アイエフキュー富士南」が、極めて大きな商業集積力と強力な集客力を持った「大規模複合型商業施設・イオン富士南SC」の中、その2階に店あることです。800㎡という売場面積で、「しまむらと真となりで戦ったら、まず勝ち目は無い」と思いますが、巨大SC内にいることで、その弱点がカバーされ、しまむらの直撃を受けずにすむことです。これはとても有利なことです。

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■店づくり、売場レイアウト、ヒジュアルプレゼンテーションとその仕掛けなどは、さすがGMSだけあって、良く出来ています。照明、床・壁・天井、売場内装・什器なども「手馴れたつくり」と言っていいと思います。売場面積800㎡という狭さをカバーできるものはありませんが、ディリーファッションストアの商品ポジショニングと、低価格政策は、きっちり守られています。

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■「アイエフキュー」のレギュラーチラシサイズは、どうも、「B4サイズ・カラー・両面」のようです。しかし、これでは、チラシサイズが小さすぎ、またさらに、掲載本数も少なすぎることもあって、極めて迫力、インパクトに欠ける販促チラシになっています。しまむらのチラシと比べれば、その弱さは一目瞭然です。宣伝広告費を沢山使えということではありませんが(ちなみに、しまむらの宣伝広告費は売上比約2%)、これから先、「しまむらとの戦い」を進める上でネックとなるのではないかと思います。

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■「アイエフキュー・富士南店」から約1kmという至近距離に出てきた「しまむら・富士南ファッションモール(売場面積約745坪)」は、(しまむら+アベイル)の2店構成のモールですが、これは、今の、しまむらグループで「最も強い組み合わせ」です。単純計算ですが、このタイプのファッションモールは、少なくとも年間6億2300万円、競争相手が無いか、あっても弱ければ、年商約7億7000万円ぐらいは売上げます。この売上ができるかどうかのカギをにぎっているのは「ファッションセンターしまむら・富士南店」の売上ですが、果たして、「アイエフキュー・南富士店」は、しまむらの売上をどこまで押さえつけることができるでしょうか。1年後、どんな結果になるか、強い関心を持っています。「ウォッチング」をしていきます。

      「アイエフキュー・富士南店」②  完

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新店舗情報:「アイエフキュー・富士南店」はIFQ・6号店

■「アイエフキューIFQ・富士南店」は、早くも、IFQの6号店

2007年12月1日、イオンは、静岡県富士市鮫島118-10に、「イオン富士南ショッピングセンター」(商業施設面積・30754㎡、物販面積・15231㎡、駐車場・1100台、核店舗・食品SMマックスバリュー、テナント専門店数100店)の大規模複合型商業施設を開店しました。このSCの2階に「アイエフキューIFQ・富士南店」は出店しています。

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■イオングループが、小商圏対応型の小型量販衣料品店、いわゆる、ディリーファッションストアを開発するというニュースが報じられたのは、2007年6月6日の繊研新聞でした。

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■その時の記事に載っていた「アイエフキュー」の出店計画は、イオンタウン磐田SC店(メガマート棟内・売場面積1300㎡)、イオン徳川明倫SC店(1000㎡、名古屋市)、イオンタウン太閤SC店(名古屋市)、この3店舗でした。それからまだ約七ケ月しか経っていませんが、「アイエフキュー・IFQ」の店舗数はすでに6店舗になっています。100店舗構想という話も聞きましたが、かなりの急速出店です。

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■「アイエフキュー富士南店」は、この、イオン富士南SCの2階、左側奥に出店しています。この店舗で、アイエフキューは、先にあげた①~の3店と、静岡南店、西焼津店、富士南店、を加え、すでに6店舗になっています。「アイエフキュー」の店舗規模は、1300㎡と1000㎡、この2タイプと発表されています。また、出店形態は、(a)ビルイン型、(b)単独路面店・分棟型、この二つです。「アイエフキュー富士南店」は、ビルイン型で、売場面積は標準店舗規模よりやや小さい800㎡となっています。

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■「アイエフキュー」の店舗展開で興味深いのは、まず、静岡県から着手しているところです。というのも、静岡県において「ファッションセンターしまむら」は、大きな売上高と高効率をあげており、全国・都道府県の中でも、しまむらの「ドル箱県の一つ」と言っていいところで、ここに、強力な競争相手が出てくれば、必ず「全力で競争店叩き」をすると考えられるからです。

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■「アイエフキュー富士南店」は、12月1日開店ですが、その3日前、11月29日に、この店から約1km以内という至近距離、それも、イオングループの食品SM「マックスバリュー・富士川成新町店」のまん前に、「富士南ファッションモール」(しまむら+アベイル、2店構成。売場面積2463㎡≒745坪)を出店してきたところ一つをみても、そのことが証明できるのではないかと思います。「しまむらの競争相手店叩き」はとても厳しいものです。先の地図を見れば分かるとおり、「アイエフキュー富士南店」から約2.2kmのところに、もう一つのしまむらの店、「しまむら蓼原」(売場坪数約257坪。年商推計約6億2700万)という高効率店がありますが、しまむらは、この店と、新たに出店した「富士南ファッションモール」、この2店で、「アイエフキュー富士南店・迎撃作戦」を展開しているのをみてもその徹底した厳しさが見てとれます。

   「アイエフキュー・富士南店」 ①完  続く

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業界動向:しまむらの「ファッションモール」

しまむらグループ・「4店構成のファッションモール」は脅威。

しまむらグループには,①ファッションセンターしまむら、②アベイル、③バースディ、④シャンブル、⑤ディバロ、この5つの店があります。しまむらは、これらを複数店・組み合わせた「ファッションモール」という呼称の小規模複合型商業施設をいくつか出店しています。その数は、まだ少なく、全国でも13ぐらいしかありませんが、小都市や、町村では圧倒的な強さをみせています。120_030

■写真は、千葉県館山市にある「山ファッションモール(以下、FMと略)です。(しまむら+アベイル+バースディ+シャンブル)の4店で構成されたファッションモールです。この4店で構成されたファッションモールの年間売上高を、それぞれの店の年間坪当り売上高実績をベースに推測計算してみますと、少なくとも、年商8億円、好調なところでは10億円近い大きな数字になります。小都市、町村に、この商業施設が出店してきた場合、地元勢にとって、それは、まさに、「ファッションモールの脅威」と言えるほどの、大なる影響と打撃を及ぼすものと考えられます。

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■「館山FM」の外観です。「ファッションセンターしまむら」単体だけの出店と違って、駐車場スペースも広く、小都市、町村などの場合は、衣料品店としては地域最大の複合型商業施設となることもあります。2つのタイプ、(A)建物一体型と、(B)分棟・分散型、があります。この「館山FM」は、見ての通り、建物一体型です。

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■この数表は、しまむらグループ各店、①ファッションセンターしまむら、②アベイル、③バースディ、④シャンブル、4店の過去何年かの「年間坪当り売上高実績の推移」をグラフ化したものです。2007年2月期末の各店の実績をベースに単純計算してみますと、「4店構成FM」の年間売上高は、次のようになります。

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■「4店構成FM」の売場面積は1300坪(約4300㎡)とし、各店の売場坪数をそれぞれ、①しまむら・350坪、②アベイル・350坪、③バースディ・300坪、④シャンブル・300坪、という仮設定でそのFMの年間合計売上高を推測計算してみましょう。

■最初に、ファッションセンターしまむらの年間売上高は、(売場坪数350坪×年間坪当り売上高107.1万円)≒3億7500万円となります。次いで、アベイルは、(350坪×70.3万円)≒2億4600万円、そして、バースディ、(300坪×51.5万円)≒1億5500万円、最後に、シャンブル、(300坪×38.8万円)≒1億1600万円、①~④合計年間売上高・8億9200万円となります。「4店構成のFM」をどこに出店してもこの年商が確保できると言うわけではありませんが、年間で9億円前後は売上げる可能性はとても高いと言うことは出来るかと思います。参考までに、今、しまむらが展開している「4店構成のFM」・13店、そして、そのなかの一部のFMの推計年商を表にしてみました。

小都市、町村で、商圏人口を15000世帯とした場合、商圏名・衣料及び衣料関連の年間需要額は、(15000世帯×1世帯当り・衣料関連年間消費支出額20万円)≒30億円です。ここに、先ほど仮設定した「4店構成のFM」が出店し、年商8億9200万円を確保したとなりますと、想定商圏エリア内・売上シェアは約29.73%にもなります。これは極めて高い売上シェアです。「しまむら独走態勢」と言ってもいい状況になります。これは、「相当な脅威」と言っていいのではないでしょうか・・・・・。しまむらの「4店構成FM」を調べて見てこんなことを考えましたが、あなたはどう思いますか・・・・・。  完

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チラシ販促:「開店チラシ」

小型量販衣料品店チェーン大手の「チラシ販促」を見る

小型量販衣料品店チェーン大手、「ファッションセンターしまむら」、「パシオス」、「サミットコルモ・衣料館コルモピア」、3社の新規開店店舗・「開店セールチラシ」を比較分析してみました。3社3様ですが、それぞれの個性、生き方が出ているように思います。

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■一番目のチラシは、ファッションセンターしまむらの東京都心部進出店舗として、「ホームズ葛西店」とともに話題になった「西葛西店の開店セール・第一弾チラシ」です。この店は撤退した旧ダイエー西葛西店を全面改装して、新しく生まれ変わった「サニーモール西葛西SC」の2階に出店した店舗で、しまむらグループ・(しまむら+バースディ+アベイル)3店構成のビルイン型ファッションモールです。しまむらのファッションモール店舗の「開店チラシ」は、このパターンが定型・標準型になっています。「B2サイズ・見開き型」の大きなチラシですが、かなりの迫力があります。写真は「開店セール第一弾・チラシ」の表面・左側ページですが、出店した「しまむらグループ」3店の店別・超目玉が掲載されています。各店別は別ページにそれぞれB2サイズ・片面・全面使って掲載されています。

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■二番目のチラシは「パシオス都町店の開店セール・第一弾チラシ」です。パシオスの新規開店店舗の「開店チラシ」は、このパターンが定型・標準型として定着したように思います。写真ではよく見えないかと思いますが、「しまむらの開店チラシ」より、カラー、レイアウト、写真などが、都会的といいますか、センスが「ちょっと上かな」というイメージがあります。パシオスは新規開店があると、全店で、新規開店店舗の「開店セール・第一弾」のメインタイトル(○○○店開店セール)部分を別タイトル名に差し替え、掲載商品は全く同じにした「開店協賛セール」を打つこともします。新規開店としいう大きな出来事を「全店あげてのイベントにして売上を稼ごう」という、なかなかガメついやり方ですが、それはそれで意味のある売上拡大策であると言えます。

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■三番目のチラシは、サミットコルモ・「衣料館コルモピア松戸新田店」の「開店セール・第一弾チラシ」です。このパターンがサミットコルモ・新規開店店舗の開店セール第一弾の定型・標準型です。サミットコルモの店舗は、東京都内と首都圏にありますが、新規店舗の「開店セールチラシ」は、このような、「徹底した低価格訴求型」です。都会的でもなく、かなり激しい表現のチラシと言っていいかもしれません。しかし、東京都心部にある小型量販衣料品店で、このように、「低価格訴求を前面に打ち出した、激しい表現のチラシ」を打つところはあまりありませんから、チラシの効き目は相当大きいと考えられます。「カッコウより実をとる。ちなわち、売上を獲る」という考え方が基本にあるのかもしれません。

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■最後の図表は、2007年度における「しまむら」の、月別・チラシサイズ別打ち込み本数実績まとめたものです。そして、下段には、「パシオス」、「ピーエフ」、2社の月別打ち込み本数を載せておきました。各社が、どの月に力をいれているか、どこで大きなサイズのチラシを打つかなどが読み取れるのではないかと思います。あなたのお店と比べて見て、どこがどう違うかを調べて見ることも意味があるのではと思うのですが・・・・・・。

最後に言い忘れたことをもう一つ。「しまむらの宣伝広告費」は、年度によって、ほんの少しの「出こみ引っ込み」はありますが、「売上比2%」です。あなたのお店は何%ですか?

  「開店チラシ」  完

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業界動向:「四国地区」

四国地区は「ファッションセンターしまむら」の独壇場?

四国地区の各県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、この4県には、店舗数30店以上、年商規模100億円クラスの地元小型量販衣料品店チェーンは見当たりません。地元有力食品スーパーチェーン、例えば、マルナカ、キョーエイなどの直営衣料部門はありますが、その商品ポジショニングは「GMSもどき型」、または、「ミニGMS型」で、ディリーファッションストアの商品ポジショニングにはなっていません。したがって、ここ、四国地区でも「ファッションセンターしまむら」の競争相手と言えるほどの店は無いと言ってよく、「しまむらの一人勝ち、独走態勢」になっています。現時点で、すでに、四国4県で、店舗数47店舗(2007.2)、年間売上高約130億2700万円(2007.2)の規模になっていることを見てもそれが証明できるのではないかと思います。

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■表は「四国におけるファッションセンターしまむら」の現況です。各県別に、2001年2月期末と2007年2月期末を比較して見ましたが、この7年間でどのくらい勢力を拡大したかがお分かりになると思います。果たして、地元有力食品スーパーチェーンの直営衣料部門はこれに立ち向かうことができるでしょうか。戦いに勝てるでしょうか。

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■2004年度の四国地区における「しまむら」の各県別・店別の売場坪数と年商を詳しく調べて、グラフ化した図です。

売場坪数約290坪~310坪前後の店数が多いことが分かります。また、年商約2億5千万円から約3億円あたりの店が多いことも分かります。先の「表」を見ても売場坪当り年間売上高の低さが目立ちます。

■地元有力大手小売企業、愛媛県にある「株式会社フジ」が、「ピーエフ」という名称で、小型量販衣料品店、すなわち、ディリーファッションストアの開発に着手したことは、すでにご存知のことと思います。手始めに、実験店舗を2店舗出していますが、重点的に徳島県から出店をはじめ、100店舗つくる構想を発表しています。「まず、徳島県からはじめる」というところに興味を覚えますが、よほど、いろいろ調べた末のことでしよう。こんなことを言うと叱られそうですが、「ねらい目」はなかなか面白いと思います。徳島県における「しまむらの売上シェア」は、まだ、4.93%と低く、なおかつ、店舗数も8店舗と少ないからです。いずれ、「ピーエフ」と「ファッションセンターしまむら」の店の激突が見られると思われますが、どのような戦いを展開するのでしょうか。大いに関心があります。

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■ちょっと話がそれて恐縮ですが、このグラフは「ファッションセンターしまむら」の既存店の月別売上前年比伸び率実績です。赤色・折線グラフが2007年度の月別実績、黄色・縦棒グラフが前年の実績です。2007年3月以降、店舗数が1000店舗を超えてからの「既存店・月別売上前年比伸び率」の「前年割れ」が目立ちます。これから、四国地区でも、ファッションセンターしまむらの「攻撃的な売上確保策」が展開されるような気がします。地元勢としては「迎撃作戦」を早めに立てておく必要がありそうです。「四国地区」の小型量販衣料品店の現状を考えたついでと言うとなんですが、「頭に入れておきたい情報」ではないかと思った次第です。  完

 

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