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経営課題:「売場坪当り年間売上高100万円」

売場坪当り年間売上高100万円は「超えねばならないハードル」

小型量販衣料品店チェーンの全店計平均「売場坪当り年間売上高」は80万円以下が多く、100万円を超える店は意外に少ないものです。ですから、「売場坪当り年間売上高100万円」を超えているか、それ以下かで、その店の実力が分かります。小型量販衣料品店チェーン最大・最強と言われる「ファッションセンターしまむら(単体)」の売場坪当り年間売上高の推移を調べてみると、やはり、業界ナンバーワンの実力であることが分かります。

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■右表は、ファッションセンターしまむら(単体)の売場坪当り年間売上高実績数値、1999年2月期から2007年2月期まで、9ヵ年の推移を調べて数表化したものです。

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■上表から、「売場坪当り年間売上高」9ヵ年の推移をグラフ化したものです。見てお分かりの通り、過去9年間の数字では、ファッションセンターしまむらには売場坪当り年間売上高100万円以下はありません。とりわけ、2007年2月期、店舗数1019店舗で、平均売場坪当り年間売上高107.1万円という高い数値ですから驚きです。

■これらの実績データをもとに、現在の「ファッションセンターしまむら」の標準店舗を数値で表現しますと、次のようになるのでないでしょうか。

店舗売場坪数350坪、初年度・売場坪当り年間売上高100万円、初年度年間売上高3億5000万円、粗利益率30%、初期出店開発設備投資枠1億円~1億3000万円、これが標準店舗・初年度の経営数値の目安ではないかと考えても「それほどハズレていない」のではないかと思われます。

■いま、先ににあげた売場坪当り年間売上高107.1万円という数値は、先述しましたが、「ファッションセンターしまむら(単体)」・1019店舗・全店計平均の売場坪当り年間売上高です。したがって、107.1万円以上の売場効率を上げている店が沢山あります。詳しく調べてみますと、売場坪当り年間売上高200万円以上の店が二桁の店舗数ありました。

また、売場坪当り年間売上高が250万円を超えている高効率店、野上店(東京都青梅市)、御殿場店(静岡県御殿場店)、平塚横内店(神奈川県平塚市)、みたけ店(岩手県盛岡市)、これらの店があることも分かりました。これは、売場坪数250坪以上の小型量販衣料品店における売場坪当り年間売上高としては最高レベルにランクされる数値ではないかと思います。

「ファッションセンターしまむら」が、どうしてこのように高い売場坪当り年間売上高をだせるのか、その理由、そして、その背景にあるものを、徹底的に調査・分析・研究する必要がありそうです。「しまむらの秘密」が見えてくるかもしれません。出来うる限りデータを収集し、じっくり研究されることをお薦めします。きっと、得るものがあると思います。

「ファッションセンターしまむら」の売場坪当り年間売上高について、かなり詳しく調べて見て、以上のようなことを考えました。なんかのお役に立てばいいのですが・・・・・。

      完

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新店舗情報:「ファッション市場サンキ・さくら店」が開店

2007年10月25日、「サンキ・さくら店」がプレオープン

株式会社サンキは、栃木県さくら市に、「ファッション市場サンキ・さくら店」を出店しました。「サンキ・さくら店」の概要は以下のとおり。

売場面積・届出面積3652㎡(≒1077坪)・調査した結果では売場坪数は約900坪、駐車場台数180台、所在地・栃木県さくら市桜野447。サンキ氏家店を閉鎖し、現立地に、移転・増床・新築。

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■10月25日、プレオープンした「サンキ・さくら店」の外観。売場坪数約1000坪の大型店舗です。サンキはこの大きさの店を最近いくつか出店しています。千葉ニュータウン店、七光台店(千葉・ロックタウン野田七光台SC内)、宇都宮店(カトレアガーデンSC内)、多摩ニュータウン店などがこの規模の店です。建物デザインはサンキの標準型です。

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■「サンキ・さくら店」の所在地略図です。「サンキ氏家店」(図の緑色部分)を閉鎖し、道路を挟んだその向かい側に移転・増床・新築されました。さくら市には、「イオンスーパーセンターさくら店(商業施設面積17748㎡)」、「ベイシアスーパーセンターさくら氏家店(売場面積7810㎡)」の大型店、そして、「ファッションセンターしまむら・氏家店」などがあり、競争激戦地でもあります。

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■サンキさくら店、店入口、入った正面の売場。天井、照明はサンキ標準店舗仕様。床は大理石。売場レイアウトもサンキ1000坪タイプの大型店標準タイプ。ワンフロア1000坪をこなせる力を持っているサンキならではの店づくり、売場づくりです。

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■店入口、入ってすぐの売場のビジュアルプレゼンテーション。この形も、最近のサンキの売場づくりでは「定型・標準形」になってきています。サンキのビジュアルプレゼンテーションは、ここ数年で著しくレベルアップしていますが、この「サンキさくら店」では、さらに一段と磨きがかかり、「なかなか見せる売場」になっていると思います。おそらく、「さくら店」はサンキの店のなかでも「一番の出来」の店ではないでしょうか。一見の価値ある店です。

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■紳士衣料売場、壁面のビジュアルプレゼンテーション。写真タペストリー、陳列パネルボードなどの仕掛けもつくり、視覚的効果の大きな売場をつくっています。

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■子供衣料売場、壁面における商品の陳列・演出。なかなかよく出来ています。いままで、サンキの売場づくり、ビジュアルプレゼンテーションは、同業の、「しまむら」、「パシオス」と比べて、ちょっと見劣りがするという話もありましたが、この「サンキさくら店」を見れば、その見方は間違っていると言えるでしょう。

小型量販衣料品店チェーン大手小売企業の標準店舗規模は、300坪から500坪が多く、1000坪規模の店を出店展開するのは、サンキ1社だけです。「パシオス」もこの大きさの店をまわせる力を持っていると考えられますが、1000坪の店を出店はしていないように思います。したがって、1000坪の店を展開していることは「サンキの強み」と言ってもいいかもしれません。ファッションセンターしまむらの標準店舗規模は300坪~360坪、パシオスは350坪~500坪、サミットコルモのそれは300坪、これら3社の標準店舗規模と比べて、サンキの1000坪タイプの店の競争力には相当の強み、優位性があると考えねばなりません。

問題は、1000坪の売場をまわせる力、品揃え力、商品力、店舗運営力、商店経営力ですが、サンキはその力を十分に持っているのではないでしょうか。ローコスト経営も徹底していますし、1000坪タイプの店の損益分岐点、採算点も、一般的な考え方では推し量れないものがありそうです。売場坪数1000坪、売場坪当り年間売上高80万円、年間売上高8億円、粗利益率31~32%、この設定で「損をださない店舗経営」、これが、サンキの商店経営の基本的考え方なのではないかと思うのですが、果たして、本当のところはどうなのか分かりません。しかし、サンキが1000坪タイプの店の経営に絶対の自信と安定性を持つようになったら、「しまむら」をはじめ同業他社にとって、サンキは「あまり喧嘩相手になりたくない店」になるでしよう。思ったより早く「その日」が来るかもしれません。「サンキさくら店」を見てそんな「勢い」を感じたのですが・・・・・・。

ともかく、「一見の価値ある店」です。サンキさんには迷惑なことかもしれませんが、是非、見に行かれることをお薦めします。  完

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競争激戦地:インターパーク宇都宮南エリア

しまむら、「宇都宮インターパークファッションモール」を出店

2007年10月24日、しまむらの「宇都宮インターパークファッションモール」が開店しました。その概要は、①所在地→栃木県宇都宮市砂田町238-2、②店舗面積2367㎡(≒716坪)、③駐車場106台、④モール構成→ファッションセンターしまむら・約360坪+アベイル・約350坪、⑤開店日→10月24日・アベイル、10月25日・ファッションセンターしまむら。

しまむら「宇都宮インターパークファッションモール」が出店した場所は、宇都宮市南部にある、宇都宮テクノポリス計画の一環として開発された新市街地で、多くの大規模商業施設が進出し、競争大激戦地の一つとなっているエリアです。

地元有力百貨店・福田屋百貨店・FKDショッピングモール、最強のホームセンターと言われる「ジョイフル本田」、大型ドラッグストア「カワチ薬品」、大型家電専門店「ケーズデンキ」、メンズ専門店「洋服の青山」、そして、カトレアガーデンSCの大型総合衣料品店「サンキ」、大型ベビー専門店「ベビーザらス」、100円ショップ「ザ・ダイソー」などがすでに出店しています。また、さらに、いくつかの大型店の進出が言われています。

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■右図は、しまむら「宇都宮インターパークファッションモール」(緑色の②③)の出店場所と競争相手である「サンキ宇都宮店」(赤色①)、そして、その他、周辺にある大規模商業施設の概略図です。(しまむら→サンキ間は約600m)

しまむらはこのエリアへの出店を以前から狙っていたものと思われます。しかし、手強い競争相手である「サンキ」の店があること、そして、多くの大規模商業施設が存在するこ1025_015

とを重々、承知の上で、出店場所探し、立地選定をしたと考えられます。そして、選んだのが、この立地、この店舗形態、すなわち、「ファッションモール」という形であったろうと思います。

■写真は、「宇都宮インターパークファッションモール」の外観です。左奥に、しまむらグループのヤングレディス&メンズ専門店「アベイル」、手前に、「ファッションセンターしまむら」という構成のファッションモールです。1024_006

■10月24日に開店した「アベイル」の開店セール第一弾チラシです。ファッションセンターしまむらと組んだ出店ですが、載っている商品と売価は、しまむらとあまり変わらない低価格、そして、超目玉品設定になっているようです。自社グループ競合とはなりますが、一方では、この商業施設の集客力を高める結果になっています。競争相手の店に与えるプレッシャーは大きいと思われます。

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■「ファッションセンターしまむら」の競争相手、「サンキ宇都宮店」です。店舗面積1000坪(売場坪数約900坪)の大型総合衣料品店です。しまむらの「宇都宮インターパークファッションモール」の売場坪数約716坪よりも広く、また、「ファッションセンターしまむらインターパーク店」約360坪の約2.5倍の広さの大型総合衣料品店です。これは、しまむらにとって、手強い競争相手、油断できない競争相手です。なおかつ、こ

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の「サンキ宇都宮店」は、複合型大規模商業施設である「カトレアガーデン」SC内にあります。このSCは、店舗面積12662㎡(≒3830坪)のオープンモールで、「サンキ」、「ベビーザらス」、「ザ・ダイソー」、「ハードオフハウス」、「ペットフォレスト」、そして、複数の飲食店で構成されたかなり高い商業集積力を持った強力な商業施設です。「宇都宮インターパークファッションモール」の売場面積、商業集積力より、はるかに大きく、この商業施設との戦いには苦労しそうです。逆に言うと、「サンキ宇都宮店」には有利になります。

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■「サンキ宇都宮店」の売場案内図です。店舗面積1000坪(約売場坪数900坪)の店ですので、主要部門、そして、サンキの強い得意部門は、かなり広い売場坪数が確保されています。婦人、紳士、子供などのアウターウェア部門をはじめ、寝具インテリア部門など、すべて、「しまむらより広い坪数」になっています。しまむらにとって「サンキの商品力、品揃え力」は侮れないものがあると思われます。

しまむら「宇都宮インターパークファッションモール」の初年度売上高は?

前述のとおり、しまむら「宇都宮インターパークファッションモール」は、競争激戦地に後発出店したわけですが、果たして、初年度売上高はどのくらいの数字を確保するのでしょうか。「しまむら+アベイル」の2店で構成したファッションモール、このかたちなら「サンキに負けることはない」、そして、他の競争相手である商業施設にもヒケをとることもない、自信を持って競争に立ち向かえると考えたのかもしれません。

しまむらの「高い知名度」、「品揃え力、商品力」、そして、「優れた商店経営力、商品経営力」、「しまむらの力の凄さ」は、誰もが認めるところです。しかし、この競争激戦地においては、「そうは言っても、インターパークファッションモールの売場面積規模、商業集積力で、サンキ宇都宮店や、カトレアガーデンSC、他の大規模商業施設との戦いに勝てるのか」という疑問を感じるのですが、これは「余計な心配」というものでしょうか・・・・・。

しまむらの過去実績データを調べますと、平成19年2月期の、①ファッションセンターしまむら・全店平均売場坪当り年間売上高は107.1万円、②アベイルは70.3万円、③栃木県における「ファッションセンターしまむら」・32店舗の全店舗計平均売場坪当り年間売上高は110.9万円、④栃木県におけるアベイル全店舗平均では105.7万円です。

この、①~④の営業実績数値データをもとに、「宇都宮インターパークファッションモール」の初年度売上高を推計してみたのが、以下の数値です。

(A)ここまでは獲得できる力は持っている

  店   名   売場坪数  年間坪当り売上高   年間売上高

           坪        万円              ・・・

しまむら     360坪    110.9万円      3億9920万円

アベイル     350坪    105.7万円      3億6990万円

Fモール計         710坪    108.3 万円    7億6910万円 

(B)下限値でもこれは確保するだろう

しまむら     360坪    107.1万円    3億8550万円 

アベイル     350坪     70.3万円     2億4600万円 

Fモール計   710坪     88.9万円     6億3150万円

以上、しまむら「宇都宮インターパークファッショモール」は、約6億3000万円~7億7000万円くらいの年間売上高を確保するのではないかと考えられます。どちらの数字がより近いだろうかを考えますと、以下の理由から、前者の数字、6億3000万円前後になるのではないだろうかと思います。(しまむらさんには怒られそうですが・・・・・・・。ご容赦!)

しまむらのファッションモールにいる「ファッションセンターしまむら」と複合型大規模商業施設内にある「サンキ」の店の競争・競合を見てみますと、「しまむらが常勝軍」になっているわけではありません。千葉県野田市にある複合型大規模商業施設「ロックタウン野田七光台SC」内にある「サンキ野田七光台店」対「しまむら川間店」の戦い、千葉県印西市・「サンキ千葉ニュータウン店」対「しまむら牧の原モール店」の戦い、これらを思い起こしますと、強力な専門店で構成され、高い商業集積力を持つ、複合型大規模商業施設の中にある競争相手の店、例えば、「サンキ宇都宮店」との競争は、「しまむら、強し」とは言えども、決して楽ではないと考えるからです。「そう簡単に打ち負かすことは出来ない」だろうと思っているわけです。この考えは間違っているでしょうか・・・・・・・。

ともかく、ここでの競争・競合も、「その後」を追い続けようと思います。  完

       

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業界動向:株式会社フジが展開する「ピーエフ」の概要

株式会社フジがカジュアルファッションストアを単独展開

株式会社フジ(愛媛県松山市)は、「Fuji News Release」(平成19年7月17日)において、小商圏に対応するカジュアルファッションストア・「ピーエフ」の単独展開に関する政策発表をしました。そのなかで、「ピーエフ」についてかなり詳細な内容を発表しています。其の中から、「ピーエフ」の概要を知るポイントになると考えられるものを、以下に、いくつか抜粋させてもらいました。(①~⑥)

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フジが展開している近隣購買型SC「パルティ・フジ」の核である、くらしの衣料ストア「ザ・カジュアル」を、カジュアルファッションストア「ピーエ」として進化させ、多店舗化を図る

店舗名称、「ピーエフ」の「ピー」はパーソナル、「エフ」はファッションを表し、「旬のファッションも、ふだんのベーシックも、私だけのオシャレが見つかる店」という意味の造語であると述べています。

「ピーエフ」はトレンドやオシャレに商品コンセプトの軸足を移した品揃えを行い、よりファッショナブルなカジュアルファッションストアとして新たに店舗展開を進める。

「ピーエフ」の標準店舗スタイルは、小商圏対応で、高感度で低価格なカジュアルファッションを扱い、売場面積は990㎡。1023_008

今後は、既存の「ザ・カジュアル」も含め、100店舗体制に向けての多店舗化を図る計画。

「ピーエフ」の基本コンセプトは、地元の生活圏にもっと近づき、「誰もが、いつでも必要とするオシャレなディリーカジュアルウェアを安く提供すること」。

ターゲットは、30歳から45歳の主婦とそのファミリー。

⑥「ピーエフ」の事業概要

(a)商圏人口→約2万人~2万5千人、(b)立地→市街地より半径3km、郡部では半径5kmで、フリースタンディング、(c)敷地面積700坪、売場面積300坪、駐車場35台

(d)年商予定・初年度約2億5000万円、(e)総投資額・約1億2000万円

今後の開発計画は、中四国エリアでドミナント展開を予定。当面は四国の東部を中心に開発を進め、「ザ・カジュアル」とあわせて、100店舗、年商200億円体制を目指す。(「ザ・カジュアル」→平成18年度・31店舗・年商約70億円)

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■株式会社フジが発表した「ピーエフ」の概要をよく読みますと、文言は多少、異なりますが、「ファッションセンターしまむら」の考えている戦略、政策と、ほとんど同じ考えと言っていいのではないかと思います。

「しまむらの戦略、政策」を徹底的に調査・分析・研究したあとが随所にうかがえます。「ファッションセンターしまむら」は、すでに、1000店を超える店舗数を展開しているディリーファッションストア業界最大・最強の小売企業です。この「強者・しまむら」に対

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し、「ピーエフ」は中四国エリアで果敢に戦いを挑んでいく、そういう「強い意志」といいますか、「本気・やる気」を感じます。

■「ピーエフ」の店舗とその概要

1号店「ピーエフ丸亀三条店

所在地・香川県丸亀市、平成19年7月25日開店、初年度年商予定・2億3000万円、総投資額・1億2000万円、店舗面積301坪、駐車場260台(共用)

2号店「ピーエフ池田店

徳島県三好市池田町(フレスポ阿波池田SC内)、平成19年7月31日開店、初年度年商予定・2億3000万円、総投資額・1億円、店舗面積・314坪、SC全体駐車場515台

以上が、株式会社フジが発表している「ピーエフ」の概要です。

■ところで、四国エリア、徳島県、香川県、愛媛県における「ファッションセンターしまむら」の平成19年2月期の営業実績は以下のとおりです。

県 名  売場面積  年間売上高   年坪売     店 数

徳島県  8142㎡  2126百万円  86.2万円  8店舗

香川県 13936㎡  3497百万円  82.8万円  14店舗

愛媛県 16760㎡  4610百万円  90.8万円  16店舗

四国3件における「ファッションセンターしまむら」の売場坪当り年間売上高(年坪売)は、上記のとおり、100万円以下で、それほど高くありません。とはいえ、県別に年商の大きい店を調べてみますと、香川県では、年商4億円を超える店が1店(国分寺店)、愛媛県では、3店(谷町店、別府店、今治店)、がありました。これらの店は、「ピーエフ」にとって、手強い競争相手となることでしょう。

今後、「ピーエフ」は、これら四国各県にある「ファッションセンターしまむら」の店々と、どのような戦いを展開するのでしょうか。1年後、2年後、どうなっているのか、「その後」を追いかけていこうと思います。株式会社フジが発表したカジュアルファッションストア「ピーエフ」の戦略、政策を読んで、こんなことを考えました。  完

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新店舖情報:実験店舗「IFQ・アイエフキュー」調査メモ

■大手流通小売企業が小型量販衣料品店の開発に着手

大手流通小売企業が小型量販衣料品店の開発に取り組みはじめました。一つは、イオングループが開発に着手した・店名「IFQ・アイエフキュー」、もう一つは、地方有力大手小売企業の株式会社フジ(愛媛県)の手がける小型量販衣料品店・店名「ピーエフ」です。

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■繊研新聞(2007年6月6日号)に掲載された記事によりますと、イオングループが開発に着手した「IFQアイエフキュー」は、売場面積1000㎡から1300㎡で、30歳から45歳の女性をメインターゲットに、その家族をサブターゲットとする、小商圏対応の実用衣料専門店と書かれています。

すでに、静岡県磐田市にあるイオンタウン磐田SCのメガマート棟内に売場面積1300㎡の1号店を開店しています。

002 さらに、2号店(1000㎡)をイオン徳川明倫SC(名古屋市)に、3号店をイオンタウン太閤SC(名古屋市)へ出店しています。また、同記事に、「今後の事業展開については未定としているが、経過を見て多店化に乗り出すとみられる」とも書かれています。

「IFQ」とは、イフク(衣服)、イ(I)、フ(F)、ク(Q)、この3つの文字をとって「IFQアイエフキュー」という店名にしたということです。1022_008

■「IFQアイエフキュー」の1号店、イオンタウン磐田SC、メガマート棟内に出店した店を調査しましたので、その概要を簡潔にまとめてたものを載せておきます。

「IFQアイエフキュー」の店づくり、品揃え、売価政策、そして、売場づくりなどを調べてみますと、「ファッションセンターしまむら」とかなり酷似しているところが多々あります。相当、しまむらを研究したあとが伺われます。ちょっと悪い表現になりますが、大手GMSがつくった「ファッションセンターしまむらもどきの店」と言えなくもありません。売場レイアウトの流し方、などもほとんど同じ形と言っていいと思います。

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■「IFQアイエフキュー」イオンタウン磐田店の正面入口。天井照明は、しまむらと異なりますが、入口の左側にショーウインドーを設置したところなどは、しまむらの店づくりを取り入れた感じがします。通路設定、レジ位置など、本当に、しまむらによく似ています。1号店を見ての全体的印象は以上ですが、多少、大手GMSとしての「こだわりと面子」も感じられます。「イオン流の店づくりなら、こうなる」というところもあります。

87_036 店正面入口左側、ガラス仕切り壁です。この奥には、大型家電専門店「ベスト電器」があります。ガラス仕切り壁ですので、外からも店内がよく見え、開放感と入りやすさを感じます。

■「ファッションセンターしまむら」、平成19年2月期の「全店計・平均売場坪当り年間売上高」は107.2万円です。「IFQアイエフキュー・1号店イオンタウン磐田店」はこれと同じくらいの坪効率を確保できるでしょうか。もし、できたとしますと、(売場坪数約393坪×売場坪当り年間売上高107万円)≒4億2000万円となります。この数字を初年度にクリァできるかどうかが一つの目安になると考えてもいいかもしれません。

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また、「ファッションセンターしまむら」は、平成19年2月期、静岡県では、①年間売上高約132億2600万円、②売場面積29432㎡、③32店舗、④県内売上シェア7.53%、という営業実績数値を確保しています。これから計算しますと、しまむらの静岡県内の平均売場坪当り年間売上高は約148.3万円です。しまむらの中でも、かなり高効率をあげている県でもあります。

大手流通小売企業、イオングループの力をもってすれば、1号店「IFQアイエフキュー・イオンタウン磐田店」も、しまむらが静岡県であげている坪効率ぐらいはやれるとなれば、1号店の年間売上高はさらにアップ、約5億8160万円となります。この数値を初年度から獲得するのは、それほど容易なことではないと思われますが、もし、この数値を超えたということになれば、それはもう、「小型量販衣料品店の開発大成功」と言っていいのではないかと思います。

イオングループ、ジャスコ、彼らが全力投入で小型量販衣料品店の開発に取り組んだとすれば、決して不可能ではない数値であるとは思うのですが、果たして、開店1年後、どんな営業実績数値を出すでしょうか。たいへん興味のあるところです。大いに頑張っていただいて、「さすが、大手GMSの力は凄い!」というところを見せてもらえることを期待しています。以上、実験店舗「IFQアイエフキュー・1号店・イオンタウン磐田店」を調査して感じたことをまとめとみました。   完

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新店舗情報:「グリーンマークシティ松戸新田SC」に「衣料館コルモピア」が出店

■サミットコルモは、10月20日、「衣料館コルモピア松戸新田店」を出店

サミットコルモは、2007年10月20日、首都圏の大手食品スーパーマーケットチェーン・サミット株式会社が、千葉県松戸市松戸新田245-1に出店した近隣型商業施設(NSC)「グリーンマークシティ松戸新田」内に「衣料館コルモピア松戸新田店」を出店しました。

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■「グリーンマークシティ松戸新田」SCの所在地マップ。新京成線「松戸新田駅」の北西0.3kmのところにある。総敷地面積4026坪、延べ床面積2172坪、鉄骨造り、駐車台数260台、の近隣型商業施設です。(以上は、サミット株式会社のニュースリリースパンフより抜粋したものです)

■核店舗は、①食品スーパー・サミットストア松戸新田店」(売場面積611坪、初年度年商目標23.7億円)、②サミットコルモ・衣料館コルモピア松戸新田店」(売場面積300坪)の2店。他に、書籍・ブックスゴロー、メガネストアなど複数の専門店。

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右図が「グリーンマークシティ松戸新田SC」のテナント構成及び建物配置図です。

サミット株式会社の発表によれば、このNSCの対象商圏別の商圏人口は、

①1次商圏(店より0.5kmのエリア) で3410世帯。

②2次商圏(1km)では13095世帯、

③3次商圏(1.5km)28836世帯、となっています。

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■「衣料館コルモピア松戸新田店」は、食品スーパー「サミットストア」の隣に配置されています。両店は建物一体型で店内の行き来ができるようになっています。

売場坪数は300坪ですが、初年度売上高目標は、推測計算になりますが、下限値で約3億9300万円、うまくいけば、5億2400万円を確保できるのではないかと思われます。計算根拠は以下のとおりです。

初年度売上高の推測計算は、先の「2次商圏人口、13095世帯」をベースとして以下の計算式で、下限値初年度売上高及び「うまくいけば」の二つを出しています。

(2次商圏・商圏人口数・13095世帯)×(1世帯当り衣料及び衣料関連消費支出20万円)×対象商圏エリア内獲得売上シェア(下限値は15%、うまくいけば→20%)

「衣料館コルモピア松戸新田店」の周辺、半径約2km以内には、小型量販衣料品店は存在しないと言えますし、当然ながら、「これは強敵という競争相手」はいませんから、初年度売上高、下限値3億9300万円の確保はそれほど難しい数値ではないのではないかと思われます。013

■「衣料館コルモピア松戸新田店 」開店セール第一弾チラシです。サミットコルモの開店セールチラシはこのタイプが定番・標準形と言ってもいいと思います。かなり強烈な低価格訴求を打ち出しますが、たいへん集客力のあるチラシです。

■サミットコルモの「衣料館コルモピア松戸新田店」の開店視察結果を簡単にまとめてみました。10月20日、開店当日は、とても天気が良く、絶好の「開店日・秋晴れ」で、多くのお客が来店し、おすなおすなの大混雑という状態でした。

こんな言い方をすると、サミットコルモの皆さんに怒られるかもしれませんが、「衣料館コルモピア松戸新田店」は「当り」のような気がします。当方の勝手な思いと期待で恐縮ですが、繁盛店の一つになるような予感があります。ぜひ、「大繁盛店」に仕上げられることを期待しています。頑張ってください。

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新店舗情報:「パシオス都町店」が開店

■10月27日、「パシオス都町店」が開店

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■パシオス・田原屋は10月17日、千葉市中央区都町1-11-9に「パシオス都町店」を出店しました。売場面積は1564㎡・約473坪、2階建ての店舗です。(右図が店舗所在地マップです)

1階は、婦人・紳士・服飾雑貨、2階は、子供・ベビー、寝具インテリア、肌着靴下・ランファン・ナイテイ、というフロア構成です。

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■「パシオス都町店」の外観です。駐車場(44台収容)はパシオスの店看板の右側にあります。店の正面入口は、ブルーラインのある庇の下のところです。単独路面店という形の出店で、周辺には食品スーパーも、同業の衣料品店もありません。

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■もっと近くで見た「パシオス都町店」です。店入口は左側・ブルーラインの庇の下。

その入口脇、道路側にショーウインドーがあります。また、2階へのエスカレーターと階段が見えています。2階への誘導には無理がなく、抵抗感なく上がれます。

パシオスがここ1、2年の間に出した店で2階建ての店舗は無かったと思いますが、この、都町店を2階建てにしたのは、「敷地面積は狭いが、売場面積は500坪は確保したい。商圏人口も十分に確保できる。それに、めぼしい競争相手もいない。ここは売れる立地だ」という自信がパシオス側にあったのかもしれません。

1019_027 もし、そうだとすれば、2階建ての店舗であっても、売場効率は悪くないと考えているはずです。パシオスの力であれば、下限値でも初年度売上高は4億7000万円~5億円は見込んでいるものと思われます。

■「パシオス都町店」開店セールのチラシ。

この、「パシオス都町店」開店前のことですが、10月6日に、「しまむらがパシオスの株を12.7%取得、資本参加」の記事が新聞紙上に載りました。しかし、そのはるか以前にこの店の出店、店づくりなどは決まっていたことと思います。したがって、発表記事にあった「しまむらの持っている店づくりや、品揃えに関する優れたノウハウの具体的な提供」と、パシオス側のそれら「しまむらから提供されるノウハウ」の活用は、この店には、まだやられていないと考えられます。あくまでも、「パシオス・オリジナル」での店づくり、品揃えであったと思います。もしかしたら、「パシオス・オリジナル」の店づくり、品揃えは、この店が最後ということになるのでしょうか・・・・・・。

それはそれとして、「ファッションセンターしまむら+パシオス」超巨大・強者連合軍が両社の持てる力、ノウハウを集約した店づくり、品揃えが、いつ具体化されるのか大変興味のあるところです。そして、それは小型量販衣料品店業界に革命的な変革をもたらすでしょうか。いずれにしても、早く見たいものです。開店したばかりの「パシオス都町店」を見ながら、そんなことを考えました。

            完

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売場構成:婦人衣料部門を地域一番に!

婦人衣料部門を地域一番に!

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婦人衣料部門が強いか、弱いかで、その店の集客力、そして競争力も決まります。小型量販衣料品店にとって婦人衣料部門は最重要主力部門です。この部門の商品力、品揃え力、売場づくりを徹底的に強化改善することが、即、店を強くすることにつながります。「婦人部門の弱い店は衰退し、強い店が競争に打ち勝って生き残る」、これが小型量販衣料品店の生き残りの「絶対法則」です。

■「良く売る店」の婦人衣料部門の売場展開は、こんな形。

小型量販衣料品・大手有力企業の店の中から、「良く売る店・A店」の婦人衣料売場を詳しく調べて売場展開図を作成してみました。(A店、店舗面積約350坪、年商推計6億円超、婦人衣料売場実売場坪数約80坪、調査時点 春)

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この店の婦人衣料売場は、①ヤング・ティーンズ、②婦人トップス、③婦人ボトムス、④婦人服、⑤婦人服、⑥L.LLサイズ、⑦シルバーコーナー、この7つで構成されています。婦人衣料部門の年間売上構成比は、店全体合計売上に対して推定・約30%前後と考えられます。店全体計の売場面積が約350坪ですので、婦人衣料部門の中分類売場坪数構成比は、(実売場坪数80坪×1.4÷350坪)≒32%になります。婦人部門の売上構成比と売場面積構成比が接近した数値になっています。(注①実売場坪数に1.4を掛けているのは、実売場の約1.4倍が中分類坪数、という経験則からです)

■婦人衣料部門における「勝ち残るための商品経営鉄則」

店舗売場坪数350坪前後、店計年商6億円以上、婦人衣料部門の売上構成比30%前後、婦人部門の実売場坪数約80坪前後、こういった条件に当てはまる店を、小型量販衣料品店の数多くの店の中から探し出し、そのいくつかを詳しく調べてみました結果、いくつかのことが分かりました。それを図にしてみたものです。これが、全てというわけではありませんが、「良く売る店の、良く売る婦人衣料部門」がどんな取り組みをしているのか、その姿がすこしは見えてくのではないかと考えています。

010小型量販衣料品店の大手企業、有力企業のなかで「よく売る店」の婦人衣料部門の商品経営を詳しく調べて、その商品経営のポイントと考えられることを簡潔にまとめてみますと、右図のようになるのではないでしょうか。すこし、抽象的な表現が多いかもしれませんが、かなりのことはお分かりいただけるものと思います。あなたのお店の婦人衣料部門の商品経営と比べてみていただけば、両者の違い、また、取り組まねばならないことなどが見えてくるかもしれません。

小型量販衣料品店にとって「婦人衣料部門」は、最も重要な主力部門ですので、ちょつとくどいとは思ったのですが、ついつい3本も書いてしまいました。「くどい」と思った方にはお詫びいたします。それほど、婦人衣料部門が大事だと考えているということをお汲み取りいただければ幸いです。  完

 

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売場構成:婦人衣料部門の組み立て

919_035 ■売場坪数300坪から350坪の小型量販衣料品店で、最も重要な部門は、あらためて言うまでもないことですが、「婦人衣料部門」です。小型量販衣料品店の来店客は、その90%超が婦人客ですから、当然のことだと思います。「婦人衣料の強い店が勝つ」と言われる所以です。このことは、このブログでも繰り返し書いておりますが、なかなか「婦人衣料部門の強化がはかどらない」ところが多いようです。そこで、小型量販衣料品店大手・有力企業数社の婦人衣料部門をいろいろ調べてみました。その調査データを分析した結果、次のようなことが分かりました。婦人部門強化のポイントといいますか、「押さえどころ」が見えるかもしれませんので、簡潔にまとめたものを以下に載せておきたいと思います。

小型量販衣料品店の品揃えと仕組みづくり

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小型量販衣料品店の「これから先の品揃え方向と、それを支える仕組みづくり」のポイントといいますか、「押さえどころ」と考えられるものを、簡潔にまとめてみたものが右図です。小型量販衣料品店大手企業のやっていることを調べた結果のまとめです。

右図に書いてあることは、全ての商品部門に言えることですが、とくに、婦人部門を強く意識した「まとめ」にしています。ここに書かれていることだけでも、一つ一つモノにしていくには相当の時間と真剣な努力の積み重ねが必要だと思います。

これらのことを前提として、売場坪数300坪から350坪の婦人部門の売場構成の一つのモデルを考えてみました。前述したとおり、小型量販衣料品店チェーン大手、有力企業数社の調査データをもとにして考えたものです。自信があるわけではありませんが、小型量販衣料品店における婦人衣料部門の売場構成はこんなかたちではないか、ぐらいは見えてくるのではないかと思っています。

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■必要と考えられる項目について、それぞれ数字を入れています。あなたのお店の婦人衣料部門と比較してみて下さい。繰り返しますが、これは一つの考えにすぎません。「こうしなさい」というものでもありません。ただ、いろいろ調べた結果、このような婦人部門のかたちが考えられたというものです。

売場坪数300坪から350坪の小型量販衣料品店は「婦人衣料の強い店が勝つ」、これは、競争に打ち勝ち、生き抜いていくための「絶対法則」であると断言できます。婦人衣料部門強化のためには、①バイヤー数増員(少なくとも3人、できれば5人のバイヤーがほしい)、②売場坪数の拡大(実売場で少なくとも70坪は確保したい)、③売場レイアウト変更(婦人衣料部門を店内で最も良い立地・場所へ)、などが、即刻、必要になろうかと思います。まず、この「壁」を乗り越えることから、婦人衣料部門の強化に取り組んでいかなくてはならないかもしれません。いずれにしても、容易なことではありませんが、めげずに頑張って、ぜひとも、婦人衣料部門の強化を押し進めていかれることを期待します。

    完

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売場構成:子供・ベビー部門の現状と課題

子供の数、26年連続の減少。1920年以来の過去最少を更新

以下は、①~④は、2007年5月5日・読売新聞に掲載された記事からの抜粋です。

総務省が発表した推計人口(4月1日現在の概算値)によると、子供(15歳未満)の数は昨年より14万人減って1738万人となった。

26年連続の減少で、国勢調査が始まった1920年以降の過去最少を更新。

子供の数は、ピーク時の54年には2989万人に上っていた。

総人口に占める割合(子供の割合)も13.6%と、33年連続で低下し、最低記録を更新した。74年は24.4%。最高は沖縄県の18.4%、最低は東京都で11.6%。

少子化が進み、子供、ベビーマーケットの縮小が依然として続いていることが分かります。一方、小型量販衣料品店業界における競争はますます激化しています。この厳しい状況下で、これから先の子供・ベビー部門の戦略、政策をどう方向付けるか、これは、小型量販衣料品店が真剣に取り組まねばならない課題の一つではないかと思います。

ファッションセンターしまむらの子供・ベビー部門、ベビー・トドラー専門店チェーン「バースデイ」、同じく「西松屋チェーン」の売上実績の推移

しまむら・子供・ベビー部門

   項 目/年度  2001/2   02/2   03/2  04/2  05/2  06/2  07/2

年度別売上伸び率         102.0  100.4  105.0  102.1 102.5  105.6

子供ベビー売上構成比 10.1%  9.4%  8.9%  8.8%  8.5% 7.9%  7.9%

売場面積増加率                108.3  107.8  106.4 106.0  105.6

注①売場面積増加率・前年比は、ファッションセンターしまむら全店合計の数値です。

ファッションセンターしまむらの「子供・ベビー部門」の年度別売上伸び率(前年比)、部門売上構成比(しまむら全店計の売上高に占める子供・ベビー部門の売上高構成比)、売場面積増加率しまむら(全店合計)、この3つの数値を時系列で見て行きますと、以下のことが読み取れます。

(イ)年間出店数が多いので、売場面積増加→売上増加というかたちになってはいるが、売場面積増加率(伸び率・前年比)よりも売上伸び率の方が低い。すなわち、売場坪当り生産性は低下していると考えられます。

(ロ)売場面積が増え、売上高も伸びているが、子供・ベビー部門の売上構成比は年々、低下している。政策的なものかどうかを別にすると、子供・ベビー部門が縮小傾向に向かっていることが考えられます。

バースディの売場坪当り年間売上高  

ファッションセンターしまむらグループのベビー・トドラー専門店チェーン「バースディ」の売場坪当り年間売上高の推移を時系列にみると、

   項 目/年 度      2002/2   03/2  04/2  05/2  06/2  07/2

売場坪当り年間売上高    42.9万円   45.7  46.4  44.4   46.4  51.5万円

「バースディ」の売場坪当り年間売上高を時系列で見てみますと、過去6年間のそれは、52万円以下と、とても低い売場坪当り年間売上高であることが分かります。この数値では、ローコスト経営を進めているとはいっても、なかなか損益分岐点売上を超えられないのではないかと考えられます。かなり苦戦している状況が読み取れます。

3年前になりますか、バースディの店別・売場坪当り年間売上高をかなり突っ込んで調べたことがあります。確か、その時点で、売場坪当り年間売上高が90万円を超えていた店は、神栖店、八日市場店、富士吉田店、この3店舗しかなかったと思います。いずれにせよ、子供・ベビー人口数の減少、少子化の進行という状況下で、「バースディ」も苦しんでいることが分かります。

西松屋チェーンの既存店増収率  

  項目/年度    H14/2  H15/2  H16/2 H17/2 H18/2  H19/2

既存店売上前年比  94.9%  96.5   96.9   97.9   97.8  98.6%

西松屋チェーンの既存店増収率(売上伸び率・前年比)を時系列でみますと、前年比100%を超えた年は、過去6年間に一度も無かったことが分かります。ベビー・トドラー専門店チェーンとして最大・最強の「西松屋チェーン」の力を持ってしてもこの数値実績ですから、今、子供・ベビー小売店がとても厳しい状況下にあることが分かります。

■以上、3社の売上伸び率などの実績数値を時系列に見てきますと、ベビー・子供部門は「縮小均衡」に向かっているような気がしてなりません。子供・ベビーの仕入担当者はもちろんのこと、売場担当者にいたるまで、大いに「落ち込んでいる」状態で、「やる気喪失」という事態になっていないか気になるところです。しかし、何もせず、「ただ、落ちていく」ことは絶対に避けねばなりません。ここは、ひとつ、グッと踏ん張って、これから先、子供・ベビー部門の戦略方向、政策をどう持っていくかを真剣に考える時ではないかと思います。

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■右図の、(A)、(B)、(C)、(D)、4つの象限が考えられます。しかし、小型量販衣料品店の子供・ベビー部門として考えられる選択肢は、(A)(B)、(D)、この3つでしょう。いずれの象限方向に行くとしても、その道は決して容易ではありません。

今、小型量販衣料品店の子供・ベビー部門がとっている政策は、(A)、(B)の組み合わせ型が多いようですが、(A)は、しまむらだけが取り得るポジションです。いろいろ考えると、どう進むか本当に難しいところですが、ここはひとつ、しっかり、じっくり考えてみたらいかがでしょうか。(答えらしい答えを出せなくて申し訳ありません・・・・・。)

 小型量販衣料品店の子供・ベビー部門の苦境を見て感じたことをまとめてみました。

     完

 

 

 

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競争激戦地:千葉県野田市での戦い

■千葉県野田市では、小型量販衣料品店チェーン大手、ファッションセンターしまむら対ファッション市場サンキ、「ファッションセンターしまむら+パシオス」連合軍対サミットコルモ・コルモピア、この4社の店がそれぞれ至近距離で激突しています。野田市も小型量販衣料品店チェーンの激戦地です。

005_2 ■千葉県野田市における小型量販衣料品店チェーン大手、しまむら(右図・赤丸)、サンキ(黄色丸)、サミットコルモ・コルモピア(黄緑丸)、パシオス(赤丸④)、各社の店の所在地を示した地図です。それぞれの店を中心に半径1kmの円を描いています。店と店の間の距離がおおよそ分かると思います。

しまむらがパシオスに資本参加しましたので、「ファッションセンターしまむら+パシオス」超巨大・強力連合軍4店対サンキ、サミットコルモ・コルモピアという競争構図になります。

各社の店舗の概要は以下にまとめています。競争関係データをよく読んでいただくと、この野田市の競争の厳しさがご理解いただけると思います。

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サンキ・ロックタウン野田店は、複合型大規模商業施設「ロックタウン野田・七光台SCに、総合衣料品店の核店として出店しています。

サンキ・ロックタウン野田店は、売場坪数1000坪、2004年4月23日開店。(ロックタウン野田SCは、商業施設面積23861㎡、駐車場1500台、核店は、食品スーパーがマックスバリュー、ホームセンターがロイヤルホームセンター)

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サミットコルモ・コルモピア野田店は、有力食品スーパー・ヤオコーを核店舗として構成されたNSCに出店しています。

コルモピア・ウニスク野田店は、平成16年8月26日開店、売場面積1222㎡、初年度売上目標3億7千万円。

コルモピア・ウニクス野田店の至近距離約250mのところに「しまむら・つつみ野店・1269㎡」とアベイル+バースデイの組み合わせで「つつみ野ファッションモール・3店計3310㎡」が出店しています。

■千葉県野田市における小型量販衣料品店チェーン・大手4社、ファッションセンターしまむら、パシオス(田原屋)、サンキ、サミットコルモ・コルモピア、の出店を時系列に並べると以下の順になります。

しまむら川間店(1980年10月開店、売場坪数約304坪、年商2004年度推計約4億2900万円前後)

しまむら梅郷店(1986年6月開店、売場坪数約412坪、年商2004年度推計約4億7400万円前後)

パシオス野田店(2002年開店、売場坪数約450坪、食品スーパー・いなげやが核店舗のNSCに出店)

サンキ・ロックタウン野田店(2004年4月、売場面積約1000坪、ロックタウン野田SC内に総合衣料品店の核店舗として出店)

サミットコルモ・コルモピア・ウニクス野田店(2004年8月開店、売場面積1222㎡、初年度年商目標3億7000万円)

ファッションセンターしまむら・つつみ野店(2005年11月開店、売場坪数982㎡、バースディ、アベイルの3店で「つつみ野ファッションモール」を構成している)

このように各社の店舗の出店を時系列に並べて見ますと、ファッションセンターしまむらは、その牙城といいますか、「一人勝ち」しているドミナントエリアに競争相手が攻めてきた(出店してきた)場合は、すかさず、反撃するということが分かります。⑥ファッションセンターしまむら、そして、「つつみ野ファッションモール」を2005年にコルモピア・ウニクス野田店の至近距離約250mに出店したのは「反撃開始の狼煙」であったでしょう。

パシオス(田原屋)は、しまむらの資本参加によって、これから先は「しまむらグループ」という見方をしてもよいのではないかと思います。この2社間で、今後、出店調整や、ストアポジショニング、商品ポジショニングなどの「すり合わせと調整」が行われるものと思いますが、この、千葉県野田市地区では、2社は、どのような調整をするのでしょうか。大変興味のあるところです。

また、「ファッションセンターしまむら+パシオス(田原屋)」超巨大・強者連合軍に、ファッション市場サンキ、サミットコルモ・コルモピア、この2店はどのような競争対策を考えているのでしょうか。そのことにも大いに関心があります。

この、千葉県野田市における小型量販衣料品店チェーン大手4社の戦い、今後、打ち出されるであろう競争対策をじっくり見ていけば、明日を生き抜く手立てと道が見えてくるかもしれません。是非、この、千葉県野田市地区の定点観測をやっていくことをおすすめいたします。

千葉県野田市における小型量販衣料品店チェーン大手・4社の競争を見て、以上のようなことを感じました。各社、各店、スタッフの皆さん、頑張ってください。

     完

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業界動向:複合型大規模商業施設への出店

小型量販衣料品店チェーン大手の複合型大規模商業施設への出店が増加

最近の商業施設開発で増加傾向にある「複合型大規模商業施設」とは、個性的で強烈なオリジナリティのある有力専門店、成長トレンドにある新業態、強力な集客力を持ったローカル大手有力食品スーパーマーケット、成熟期に入った大型専門店(例えば、家電、書籍、100円ショップなど)、広域から顧客を呼べる力のある巨大ホームセンター、などを一同に集めた強力な大規模商業施設のことです。かつて、数多くつくられてきた、百貨店やGMS大型店が核店舗の商業施設とは大いに異なった大規模商業施設でもあります。

いままでの、小型量販衣料品店チェーンの出店形態で多くみられたのは、大きく分けると、単独路面店、ローカル有力食品スーパーが核となり開発した近隣型商業施設(NSC)への出店、この二つでした。また、小型量販衣料品店チェーン大手・有力企業は、①単独路面店での出店が多く、②のかたちでの出店は意外に少ないものでした。それは、出店コストそして、支払家賃、共益費等を含めたオペレーションコストのより低い方への出店に傾斜していたからでもあります。その背景には、低価格、低粗利、ローコスト経営が小型量販衣料品店経営に絶対必要条件として求められたというがあります。

この、①、②のかたちでの出店は現在でも続いていますし、出店された店舗数の内訳を見ればまだまだ高い比率になっています。しかし、4、5年前からと言っていいでしょうか、小型量販衣料品店チェーン・大手企業の「複合型大規模商業施設」への出店が目立つようになってきています。この「かたち」での出店は、まだ、全体を100としますとその割合は少ないのですが、今後、もっと増えていくのではないかという「兆し」が見えます。

以下に、最近、小型量販衣料品店チェーン・大手有力企業が前述の「複合型大規模商業施設」へ出店した店舗名をリストアップしてみましょう。(注:思いつくままあげています。出店順、時系列に並べたものではありません

■ファッションセンターしまむら

マーケットシティ古河店、ビバモール加須店、ホームズ葛西店、サニーモール西葛西店、ビアレ横浜店、シャンピアポート店

■パシオス(田原屋)

アルカキット錦糸町店、上尾愛宕バリュープラザ店、湘南フィル店、アクロスモール新鎌ヶ谷、ホームズ蘇我店、印西牧の原BIG-HOP店

ファッション市場サンキ

フレスポ稲毛店、PAT稲毛店、ロックタウン七光台店、千葉ニュータウン店、宇都宮カトレアガーデン店

■サミットコルモ・衣料館コルモピア

ワカバウォーク店、アクロスモール八王子みなみ野店、コルモピア・コピオ北野店、フレスポ若葉台店

以上、それぞれ企業別に、思いつくままあげてみましたが、こうやってあらためて見てみますと、なんとなく(というと自信の無い言い方だなと思われると困りますが)、今後、この形での出店が増えていくのではないかと強く感じるのです。果たして、この予感は当るでしょうか・・・・・。ところで、皆さんはどうお考えになりますか?

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競争激戦地:埼玉県鶴ヶ島市富士見地区

埼玉県鶴ヶ島市富士見地区で、しまむら、パシオス、コルモピア、3強が激突

埼玉県鶴ヶ島市富士見、若葉駅(東武東上線)周辺で、ファッションセンターしまむら、パシオス、サミットコルモ・コルモピア、この小型量販衣料品店チェーン大手3社の店が半径1kmという狭い範囲で激突しています。いままでなら、ここも「3強の激突」と言うところですが、10月6日に「しまむらが(田原屋パシオス)に資本参加」を発表しましたので盤面が変わりました。あらためて言いなおしますと、「ファッションセンターしまむら+田原屋(パシオス)超巨大・強力連合軍」対「サミットコルモ・コルモピア」の戦い、ということになります。

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■右図が鶴ヶ島市富士見、若葉駅(東武東上線)周辺の小型量販衣料品店大手3社の店舗位置図です。図①~④の店名は、以下のとおり。図の円は半径1kmです。

①しまむら鶴ヶ島店、②サミット衣料館コルモピア・ワカバウォーク店、③パシオス坂戸千代田店、④しまむら坂戸店です。サミット衣料館コルモピア・ワカバウォーク店を中心にしますと、半径約1kmに、しまむら鶴ヶ島店とパシオス坂戸千代田店、この強力な競争相手があるということになります。それぞれの店の概要は以下に。

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■パシオス坂戸千代田店、売場坪数約282坪、地元有力食品スーパーチェーン・ヤオコーの店舗に併設されています。(店内を歩いて行き来できます) 写真、パシオスの左手にヤオコーがあります。パシオスでは旧いタイプの店になります。

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■若葉駅前に開発された大規模商業施設・ワカバウォークSCの2階にあるサミット衣料館コルモピア・ワカバウォーク店。店舗概要は、平成16年6月30日開店、売場面積約302坪、初年度売上目標4億円。所在地・埼玉県鶴ヶ島市富士見1-2-1。

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■ファッションセンターしまむら鶴ヶ島店。店舗概要は、①1991年9月開店、②売場面積約325坪、③年商推計4億2000万円(2004年度)。ただし、この年にコルモピアが出店していますので、この年商推計値を現在も維持しているかどうかは不明です。

■サミット衣料館コルモピアは、「ファッションセンターしまむら鶴ヶ島店」と「パシオス坂戸千代田店」に挟撃された「かたち」になっています。前述のとおり、この2社は超巨大・強者連合軍となっていますので、これから先、サミット衣料館コルモピア・ワカバウォーク店は相当厳しい戦いを強いられることになります。しかも、ファッションセンターしまむら、そして、パシオス、この2社の商品力、品揃え力、MD力は、サミットコルモよりも上と考えられますから、その厳しさは「恐怖を覚えるほど」厳しいものかもしれません。

ここまでですと、サミットコルモ・コルモピアがおそらく完敗するだろうと言うことになります。しかし、ここで考えねばならないのは、サミット衣料館コルモピア・ワカバウォーク店の立地といいますか、入居してといるワカバウォークSCが持っている巨大な商業集積力、すなわち、その数、57店舗といわれるテナント専門店集団、駐車場1200台、営業面積約6960坪、年商規模約140億円、このSCパワー、強力な顧客集客力です。

これはサミット衣料館コルモピア・ワカバウォーク店にとっては「かなり心強い」応援軍になります。この「ワカバウォークSC」のパワー、強力な顧客集客力には、「しまむら+パシオス」超巨大強力連合軍といえども、これを弱体化することはできません。ですから、この立地が持つ有利な条件をサミット・コルモピアが十二分に活かすことができれば、ファッションセンターしまむら、パシオスに比べはるかに企業規模が小さい、力も劣るとはいえ、そう簡単に競争に負けるということは無いのではないでしょうか。

しかし、サミットコルモ・コルモピアは、ファッションセンターしまむら、パシオスを「後追いする形の品揃え」、すなわち、同質競争を出来る限り避けねばなりません。とりわけ、婦人衣料部門の品揃えの差異化、差別化(しまむら、パシオス、2社との)に取り組まねばならないのではないかと思われます。ちょつと大げさな言い方になりますが、ウォルマート対ターゲットの戦いをじっくり研究してはどうでしょうか。価格には価格で対抗するしかありませんが、その戦いをおし進めると、最後は何も残らないことになります。価格には品質、すなわち、品質とファッション感性の良さで対抗するという路線を見出さねば、明日を生き抜くことが難しいのではとも思います。この業界では前人未到の世界かもしれませんが、厳しい道のりとはいえ、大いに挑戦する価値のあることだと考えるのですが・・・・・。

競争激戦地、「埼玉県鶴ヶ島市富士見地区」における、「ファッションセンターしまむら+パシオス」超巨大・強力連合軍と「サミット衣料館コルモピア・ワカバウォーク店」の戦いを見て、以上のことを考えました。厳しい競争を生き抜く「タフな神経」が必要だなと、ちょっと「ため息」がでるような気もしますが・・・・・・・。

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売場構成:主力部門である婦人衣料の売場構成を調べてみる

小型量販衣料品店で最重要主力部門は婦人衣料部門

小型量販衣料品店で最重要主力部門は婦人衣料部門です。この部門の商品力、品揃え力、売場構成力、これらの強弱、如何で店の競争力が決まると言ってもいいくらいです。「婦人衣料が強い店が勝つ」と言われていますが、これは、小型量販衣料品店が、競争に打ち勝ち、生き残るための絶対法則と考えてもいいのではないでしょうか。

小型量販衣料品店の店舗規模(1店舗の売場坪数)は、各社によってそれぞれ考えがあり、これが決め手という標準的店舗売場坪数というのはありません。しかし、調べて見ると、大きくは4つのタイプに分けられるように思います。①300坪タイプ、②350坪タイプ、③450~500坪タイプ、そして最大では④1000坪タイプ、この4つです。各社には、それぞれ数値的計算根拠があるわけですが、ここでは、最も数が多いと思われる②350坪タイプの店の婦人衣料売場の構成について調査してみました。

注)婦人衣料売場の、売場分類別に、その使用陳列什器台数を調べ、売場構成がどうなっているかを調査しました。(なお、システム什器90cmを1本と換算しています)

小型量販衣料品店 売場坪数350坪タイプの婦人衣料売場構成

売場分類  使用台数(本)  構成比(%)

ヤング     43本      21.2%

トップス     63本      31.0%

ボトムス    30本      14.8%

婦人服      20本              9.9%      

Lサイズ     30本      14.8%

シルバー     17本               8.4%

婦人合計    203本               100%

■婦人衣料売場の売場分類別構成は以上のとおりでした。これから言える事は、①婦人トップス、②ヤングコーナー、③ボトムス、Lサイズ、この4つの売場が重要であることがわかります。とりわけ、婦人トップス売場が最も重要であることも言えます。

さらに、それぞれの売場分類別、商品分類別に使用陳列什器台数を調べてみました。以下に、前述した①婦人トップス、②ヤングコーナー、この2つの売場構成の調査結果をあげておきます。ぜひ、みなさんの店の婦人衣料の売場構成と比較してみてください。

ヤングコーナー売場

商品分類名      使用台数(本) 構成比(%)

カットアンサンブル      4       9.3%

キャミソールアンサンブル  9      20.9%

タンクトップ           5      11.6%

Tシャツ             5      11.6%

シャツ&アンサンブル    2       4.7%

カットカーディガン       2        4.7%

カットワンピース       4       9.3%

チュニックワンピース    3       7.0%

ボトムカットレングス     6      14.0%

スカート            3        7.0%

  ヤングコーナー合計   43            100%

■ヤングコーナーでは、アンサンブルが合計で15本と最も多く、この商品が最も重要であることが分かります。次いで、ボトムカットレングス、それから、タンクトップ、Tシャツ、この4つの商品群の品揃えが重要であること言えます。

婦人トップス売場 

商品分類名   使用台数(本)  構成比(%)

デザインカットアンサンブル 3      4.8%

コーディネイト         3      4.8%

Tシャツ            17     27.0%

キャラクターTシャツ     11      17.5%

シャツ&アンサンブル    13     20.6%

パーカー             2     3.2%

カーディガン           3     4.8%

スポーツコーディネイト     6     9.5%

ジャケット            3      4.8%

ワンピース           1      1.6%

ボトム              1      1.6%

 婦人トップス合計      63本    100%

■婦人トップス売場では、Tシャツが17本、27%と最も多くこの商品が極めて重要な商品群であることが分かります。次いで、シャツ&アンサンブル、キャラクターTシャツ、この3つの商品が3本柱の主力商品群であることも分かります。

まことに申し訳ありませんが、全ての売場分類別、商品別、使用陳列什器台数の調査結果データを掲載しますとページ数が多くなりますので、この2部門のデータだけにさせてもらいました。

■言うまでもないこととは思いますが、婦人衣料売場の売場分類別、商品分類別の使用什器台数は、季節(シーズン)、月によって変化します。ここにあげたものも、ある店の、ある季節の、ある月の調査データです。したがって、これが、売場坪数350坪タイプの標準的な婦人衣料売場というわけではありません。ただ、有力小型量販衣料品店で売場面積350坪タイプのある月の婦人衣料売場構成を、売場分類別、商品分類別に、その使用陳列什器台数を調査したらこうなっていたということです。

この調査を、少なくとも3ヵ月おきに、定店観測、定期的調査を行い、それと自店の婦人衣料売場構成を比較分析して、商品政策をどう持っていくかを常に考えていく必要があると思います。

そして、売場分類別、商品分類別の使用陳列什器台数(すなわち、これが売場構成ですが)調査データをもとに、商品分類別の品揃えを詰めていくというのが品揃えの手順だと思います。例えば、婦人トップス売場の、Tシャツは使用陳列什器台数17本で展開するが、その商品構成の中身は、何型、何アイテムにするか、そして、デザイン、カラー、素材、サイズ、価格をどうするか、というように品揃えを進めていくということです。季節ごと、月ごとに、この繰り返しをおこなう。こういうことになるのではないかと思います。

小型量販衣料品店で「強い、良く売る店」は、どこをみても「婦人衣料が強い店」です。このことを忘れてはなりません。ファッションセンターしまむら、パシオス、サンキなど、これら有力大手・小型量販衣料品店チェーンの婦人衣料売場を徹底的に調査分析することをおすすめいたします。きっと、婦人衣料部門の商品政策、品揃えに大いに役立つことと思います。ちょっと長くなりました。しかし、まだ書き足りないので、この続きは後日、また書きたいと思います。よろしくお願いいたします。

     

  

 

         

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新店舗情報:「オギノ上野原店・衣料館」が開店

株式会社オギノは、10月6日、オギノ上野原店・衣料館を開店

その概要は以下のようになっています。

 ①所在地  山梨県上野原市上野原1842番外

 ②開店年月  10月3日 オギノ上野原店・食品館開店(売場約472坪)

           10月6日 オギノ上野原店・衣料館開店(売場約307坪)

 ③初年度年商目標 食品館+衣料館・合計で20億円    駐車場119台

 ④商圏及び商圏人口→上野原市、相模原市藤野町で、11672世帯

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■オギノ上野原店の外観。手前が衣料館、左奥に見えているのが食品館です。2館は分棟で2館の店内の行き来は一度、店外に出ないとできません。衣料館を食品館と同じ1つの建物内に併設せずに、わさわざ分棟にしていますがなにかワケがあったのかもしれません。

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■オギノ上野原店・衣料館の正面。店舗建物投資コストはかなり抑えられていることが一目見て分かるような建物です。小型量販衣料品店チェーン大手の店で言うと、つくりが、ファッション市場サンキの店舗建物に似ているかなと思います。一応、ショーウインドー風の展開もしています。初期投資コストが低いということは、店の損益分岐点を引き下げます。建物投資は「割り切って」、これでもいいのではないかとも思われます。

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■オギノ上野原店・衣料館の売場ゾーニング。衣料館の店舗建物は写真のとおり、奥行きの浅い、横長のとても使い勝手の悪い建物形状です。売場レイアウト設計に相当苦労されたことでしょう。売場レイアウトの流し方は、概ね、小型量販衣料品店大手のそれと同じで、婦人衣料売場をセンターゾーンに置いています。そしてその脇の壁面に靴下、婦人インナーウェア、肌着、ナイテイを配置しているのも、また、同じ展開です。

■株式会社オギノ(山梨県甲府市徳行1-2-18)の会社概要はそのホームページによると、①年商750億円(2007/2)、②店舗数37店舗、③商品部門別売上構成比は、食品66.8%、衣料15.8%、住関7.4%、その他10%、④山梨県内の売上シェア、食品30.6%、衣料24.8%、となっています。

この公表データで考えれば、オギノの衣料部門の年間売上高は、(750億円×15.8%)で、約118億5000万円ということになります。また、衣料品の県内売上シェアが24.8%ということですので、おそらく、山梨県でトップシェアを獲っているものと思われます。その実力あるオギノが、オギノ上野原店・衣料館(約307坪)を、食品館の隣に、わざわざ分棟式でつくったということになりますと、これから先、単独衣料品館というものを展開するのかな、小型量販衣料品店を一つの政策として考えているのかななどと勘繰りたくなります。本当のところは分かりませんが、なにかそんな「匂い」がないでもありません。

オギノ上野原店・衣料館の品揃えについて

まだ開店したばかりの店ですので、今の品揃えを見て、あれこれ言うのもなんですが、オギノ上野原店・衣料館の品揃えと商品ポジショニングは「ミニGMS」、もうちょっと言わせてもらいますと「ミニGMSくずれ」ではないかなと思います。売価政策(商品についている売価)を見ても、小型量販衣料品店チェーン大手、しまむら、パシオス、サンキ、サミットコルモなどとはかなり違いがありそうです。彼ら大手は、ファミリー・ディリーカジュアルウェア(造語。いわゆる、普段着、家庭着のこと)に焦点を合わせた品揃え、商品政策、売価政策をとっていますが、オギノ上野原店・衣料館の品揃えは、まだ、そこまで「割り切った」展開はしていないようです。これから先、品揃えや売価政策の手直し、微調整が行われるとは思いますが、現段階の品揃えでは、しまむら、パシオス、サンキなどと競争・競合した場合、かなりの打撃を受ける可能性が高いような気がしてなりません。もう少し、店のコンセプト、商品政策などを明確に設定(なに屋なのか、なに屋をつくるのかを)した方がベターではないかと思われます。

オギノ上野原店・衣料館の開店を見て、感じたことをまとめてみました。お店のスタッフの皆さんに「余計なお世話だ」と怒られるでしょうか・・・・・。もし、気に障ったら、ご容赦。

    

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業界動向:しまむらが田原屋(パシオス)に資本参加。この業界にもM&Aの波?

繊研新聞の10月6日号、そして、日本経済新聞の同日号(朝刊)の、「しまむらが5日、田原屋に資本参加」の記事を読む

すでにご存知のこととは思いますが、以下の①~③はその二紙の記事から骨子を抜粋したものです。

しまむらは、田原屋の発行済み株式の12.7%を取得、資本参加し、店舗運営などのノウハウを供与する。(日本経済新聞、繊研新聞)

田原屋の社長は田熊社長が継続し、従来の経営方針に沿って事業を進める。(繊研新聞)

来期定期株主総会で、しまむらの藤原秀次郎会長が社外取締役に就任する予定。(繊研新聞、日本経済新聞)

この二紙、繊研新聞、日本経済新聞の10月6日号の記事を読みますと、「いよいよ小型量販衣料品店チェーンの世界にもM&Aの波がやってきた」と強く感じます。また、「この波は大波になるのだろうか」などと、分かるはずもない「やがてやって来る未来のこと」をあれこれ考えたりもしました。

小型量販衣料品店チェーン大手の勢力図が大きく変わる

いままでの勢力図は、まず、最大・最強の「ファッションセンターしまむら」があり、、次いでパシオス(田原屋)、サンキ、サミットコルモ、あかのれんの第1グループ、そして、オンセンド、タカハシ&セクシーマイザーなどの第2グループ、第3グループとして、イオンの「アイ・エフ・キュー」と、株式会社フジの「ピーエフ」、というものでした。その勢力図が、今度は、「ファッションセンターしまむら+田原屋(パシオス)の超巨大連合軍」、そして、前述の第1グループ(パシオスを除く)、第2グループ、第3グループというように変わるわけです。

大型家電専門店業界で繰り広げられている企業買収、吸収合併、M&Aに比べれば、それほど大騒ぎするほどのことでもないと考える方もいるかもしれませんが、この勢力図の変化は小型量販衣料品店チェーン業界にとっては、かなり衝撃的な出来事と言っていいかもしれません。超巨大連合軍となるしまむら、田原屋(パシオス)の2社は別として、それ以外の小型量販衣料品店各社は今後、この変化に対してどのような対応策をとるべきか、パニックに陥るとまではいかないにしても、しばらくの間、混乱状態になるでしょう。

今後の対応策として考えねばならないこと

各社の事情、置かれている状況によって、各社各様、いろいろの対応策が考えられることとは思いますが、次のものは各社共通して考えねばならないことではないかと思います。

(1)今後、ファッションセンターしまむらとパシオス、この2社の既存店がある町(区分単位レベルは市町村レベル)への出店は慎重にも慎重をきすこと。この立地なら、2社連合にも絶対に勝てるという自信があるという場所にのみ出店すること。

(2)ファッションセンターしまむらの出店形態、単独路面店というかたちの出店は出来る限り避ける事。「スタンドアローン型出店」、「ひとりぼっち型出店」は、2社・超巨大連合軍から狙い撃ち、挟み撃ち、で攻撃される可能性が高い。今後の出店先は次の、(a)、(b)に絞る。

(a)ノン・マーチャンダイジング・リティラーとして、大規模商業施設開発を専門とするデベロッパーが開発する「強力な商業集積力と顧客吸引力のある近隣型商業施設、オープンモール」へ出来る限り出店する。 (b) それが難しい時は、その地域にある強い集客力を有する大手有力食品スーパーが核となって開発する近隣型商業施設」へ出店する。

そして、(a)、(b)、いずれの商業施設に出店するか、その商業施設はどんな力と機能を持った商業施設なのか、その真の姿と実力、それを見分ける分析力と選択眼、これなら出店してもいける、勝てるという判断力、出店先選びの眼力が、成否を分けるのではないかと思います。

(3) ローコスト経営に徹し、低価格政策、低粗利政策を進めても利益が出せる経営収益構造と仕組みをつくりあげる。

これはいまさら、ここであらためて言うまでもありませんが、「今」の小型量販衣料品店チェーンにとって絶対必要不可欠の経営鉄則です。簡単に構築できるとは思いませんが、必死の努力、真剣な取り組みを永久継続しなければなりません。

(4) 「商品品揃えの差異化」を進める。すなわち、ファッションセンターしまむら、パシオス、この2社の品揃えと同質化することを避ける。「わが店オリジナル、わが店のみしかない」というオリジナリティのある品揃えを作り上げることに「持てる力」を集中する。

小型量販衣料品店チェーン大手各社のいままでの品揃えを比較しますと、次のようなことが言えます。

ファッションセンターしまむらの品揃えを (A)タイプ としますと、パシオス、サミットコルモの品揃えは (A’)タイプ =Aダッシュタイプ、でした。ですから、最大・最強の「しまむら」から攻撃をされると、同質・同タイプゆえに、負けることはあっても勝つことはできませんでした。これは絶対に避けねばなりません。

一方、ファッション市場「サンキ」の品揃えは、(A’)タイプではなく、あきらかに (B)タイプ でした。ですから、サンキは、しまむらと競争・競合しても大打撃を受けたことは無いように思います。加えて、サンキは、しまむらより1.5倍~3倍という大きな売場面積の店をつくりましたから、それも、しまむらとの競争・競合による打撃を少なくした要因の一つかもしれません。逆に、しまむらに打ち勝っている店もかなりあります。

抽象的な言い方で恐縮ですが、「ファッションセンターしまむらでもない、パシオスでもない、サンキでもない品揃え」、そういった品揃え、わが店独自、オリジナルな品揃え、というものを作り上げる、これが最も大事なことではないかと思われます。これも簡単にできることではありませんが、かといって、この道へ進むことを拒否すれば、「ファッションセンターしまむら+パシオスの超巨大連合軍」にいずれ飲み込まれることになるのではないでしょうか。戦いはこれからです。「絶対積極」の心で、決して、諦めることなく、挑戦的に生きていきたいものです。

「しまむら、田原屋に資本参加」の記事を読んで、こんなことを思い、考えたのですが、考えすぎでしょうか。ならいいのですが・・・・・・。

  

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競争激戦地:千葉県印西市牧の原②

何故、千葉県印西市牧の原エリアを競争激戦地と言うのか

千葉県印西市は、人口約61700人、21494世帯(2007年7月時点)という都市です。それほど大きいとは言えない都市だと思いますが、しかし、この4、5年の間に、次々と大規模商業施設がつくられ、現状はまさに「乱立状態」、「店舗過剰」と考えてもよいような状況になっています。進出した各社各店は、印西市のこれから先の大いなる発展拡大を「先読み」したのか、それとも、「過大に期待した結果」なのかどうか分かりませんが、ともかく、半径約1kmの範囲に大規模商業施設がひしめきあう結果になりました。めぼしいものをあげますと以下のような大規模商業施設です。

ジョイフル本田千葉ニュータウン店・HC(売場面積約13000坪、駐車場6000台、年商目標230億円以上)

牧の原モアSC(売場面積約6000坪、駐車場1400台、核店舗のひとつに「ヤマダ電機・1200坪がある)

ガーデンモール印西・BIG-HOP(売場面積約11200坪、駐車場2800台、年商目標240億円。衣料品及び衣料関連のテナント専門店約57店舗。パシオス印西牧の原店はこのSCの1階に売場坪数約450坪で出店しています)

ファッション市場サンキ(売場坪数約1030坪、年商推計約16億円)

スポーツデポ&ゴルフ5(売場面積約1800坪)、家具アウトレット「メガマックス」(売場面積約2700坪)、ケーズ電機(売場面積約2200坪)

ファッションモール牧の原(売場面積約1000坪、しまむらは約350坪、シャンブル、アベイルもこのなかにあります)

さらに、これに加えて、この大商小集団から約4kmのところに、

イオン千葉ニュータウンSC(SC全体売場面積約21000坪、駐車場3500台、年商目標260億円)

といった状況です。

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■サンキ千葉ニュータウン店。となりにスポーツデポ、ゴルフ5、そして、やや離れてケーズ電機が見えます。サンキの左となりにはカワチ薬品の店があります。パシオス印西牧の原店が出店したガーデンモール印西・BIG-HOPはこの左側、約300mくらいのところにあります。

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■ファッションモール牧の原店です。ファッションセンターしまむら約350坪、そして、シャンブル、バースディで構成されています。サンキからは約1km離れた場所にあり、いわゆる、スタンドアローンといった立地です。

競争激戦地・千葉県印西市牧の原地区の3年後、2010年の姿は?

このような「小売業・超激戦地」で、小型量販衣料品店チェーン、大手3社、ビッグ3と言われる、ファッションセンターしまむら、パシオス、サンキの店は、ともにこのエリアでの厳しい競争に打ち勝ち、3社ともに生き残ることができるのでしょうか。3年後の姿は果たしてどうなっているのでしょうか。大いに興味のあるところです。

この、小型量販衣料品店チェーン、大手3社の商品政策で共通していることは、 (a)低価格、 (b)良い品質→品質>売価=お値打ち品、 (c)ファッション性、 (d)トレンド商品の積極的投入、 (e)1型少量投入多アイテム型品揃え、 (f)視覚的効果あるビジュアルプレゼンテーション、この6つであると思います。また、企業経営面では、 (g)徹底したローコス設備投資、ローコスト経営、 (h)優れた物流システム構築、 (i)リティルテクノロジーを駆使した経営情報、商品情報のリアルタイムでの活用、といつたものがあります。

当方なりの考えで3社比較をすれば、総合得点では「ファッションセンターしまむら」がトップ、No1の実力を持っているでしょう。しかし、ここにあげた(a)から(f)の項目に関しては、パシオス、サンキの2社もファッションセンターしまむらのそれと比べて、遜色ないといいますか、すでに同じレベルに達していると思われます。ただ、(g)~(i)の項目に関しては、ファッションセンターしまむらが、断然、、他の2社を引き離した力を持っていると考えます。結論としては、ファッションセンターしまむらの競争力が2社、すなわち、パシオス、サンキより上ということになります。

しかし、この千葉県印西市牧の原にある3社の店舗を、視点を変えて比較しますと別の見方ができます。小売店の成功には、「1にも立地、2にも立地、3にも立地、4、5はなくて、6にも立地」と言われてきました。それほど、立地が大事だというわけです。この立地条件の良し悪しという視点から、パシオス印西牧の原店、サンキ千葉ニュータウン店、ファッションセンターしまむらの店、この3店を比較したらどうなるでしょうか。どの店の立地条件が良いか、悪いかは人によって見方が異なるかもしれませんので軽々にどことは言えません。しかし、立地条件の不利を、商品力、品揃え力、知名度の高さ、そして、ローコスト経営力でどこまでもカバーすることができるとは思えません。この3店のなかで最も立地条件が不利と考えられる店が苦戦するだろうと考えています。果たして、それはどの店になるのでしょうか。

千葉県印西市牧の原エリアを見て、こんなことを考えました。「百聞は一見にしかず」です。また、「他人からの伝聞情報、二次、三次情報を簡単に信ずるな」とも言います。是非、ご自分の足と目でこのエリアを実際に御覧になることを強くお薦めします。もしかしたら、小型量販衣料品店の「明日が見える」かもしれません。

    以上、完

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競争激戦地:千葉県印西市牧の原①

9月28日、「パシオス印西牧の原店」が開店。3強が激突!

「パシオス印西牧の原店」(ガーデンモール印西・BIG HOPの1階、売場面積約450坪)の出店によって、この、千葉県印西市牧の原エリアで、小型量販衣料品店チェーンの大手・ビッグ3、ファッションセンターしまむら、パシオス、ファッション市場サンキ、この3強の店が、半径約1kmという狭いエリア内で激突することになりました。

千葉県印西市にある3社の店舗概要は以下のとおりです。

パシオス印西牧の原店(売場面積約450坪/9月28日開店/BIG HOP・sc内)

サンキ千葉ニュータウン店(売場面積約1030坪 2007年4月開店)

ファッションモール牧の原(売場面積約999坪 2007年3月開店 しまむら約350坪+シャンブル+バースディ)

注)ファッションセンターしまむらは、千葉ニュータウン店(2004年開店/売場面積283坪/年商推計約2億8100万円)を閉鎖し、新たにつくつたファッションモール牧の原内に移転・増床しています。

この3店の店舗位置と距離関係を地図で示しますと以下のようになります。

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■地図が小さくてちょっと見にくいかもしれませんが、赤丸①がパシオス、赤丸②がサンキ、赤丸③がファッションモール牧の原です。しまむらはこの中に出店しています。①パシオスと②サンキの店間距離は400m、②サンキと③しまむらの店間距離は約1kmです。また、パシオスから左に向かう道路(しまむら方向への道)は一方通行になっています。緑④は閉鎖された旧しまむら千葉ニュータウン店です。

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■パシオス印西牧の原店は、ガーデンモール印西・BIG HOPの1階。この図面の朱色の部分に出店しました。アウトドア専門店「WILD-1」の隣になります。

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■パシオス印西牧の原店の外観。かなり視覚的効果がある店の顔をつくっています。総合衣料品としてはこのSC内で最大規模の店です。小型量販衣料品店はパシオス1店だけで同じタイプの競争相手の店はありません。これはパシオスにとって、とても有利な条件だと思われます。

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■パシオス印西牧の原店の開店セール第一弾チラシ。パシオスの新店舗の開店チラシはこのタイプが標準型です。

まず、最初のページでは、パシオス印西牧の原店の開店とその概略についてです。この続きは次ページ②になります。

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小型量販衣料品店、「復活の兆し」

■小型量販衣料品店の動きが活発になってきているように思います。

売場面積が約300坪~500坪(最大1000坪級もありますが)で、日常生活、普段の生活に必需品とされる衣料品及び衣料関連品を取り扱い、それらを総合フルライン展開し、店から半径約1kmから3kmという比較的狭いエリアを対象商圏とする、基礎となる対象商圏人口は、下限7000世帯~15000世帯の、ローコスト投資、ローコスト経営に徹した「小型量販衣料品店」の動向が各地で注目されるようになってきました。

その背景には、ファッションセンターしまむら、パシオス(田原屋)、ファッション市場サンキ、サミットコルモ・コルモピア、あかのれん、オンセンドなどの大手小型量販衣料品店チェーンの目ざましい成長ぶり、急速拡大発展を見て、全国各地の小型量販衣料品店が大いに刺激をされたということがあるように思います。

彼ら(大手小型量販衣料品店チェーン)の成長、発展ぶりを、「ただ、黙って横目で見ているだけで、なにもしないでいれば全て奪われてしまう。それでは自分たちの明日が無い」ということに気付き、深い危機感を持った一部の小型量販衣料品店が、自分たちの「再生と復活」に真剣に取り組みはじめたことも、さらにその動きを活発化させたのかもしれません。これらの動きを見ていますと、久々に、小型量販衣料品店「復活」の兆しを強く感じるのですが、これは、それを期待する者の「思い込み」にすぎないのでしょうか・・・・・。

■大手GMS、そして、地方大手小売企業も小型量販衣料品店の開発に着手

関東地区、とりわけ、首都圏における大手小型量販衣料品店チェーン各社の動きは活発です。これらの動きに触発されたのか、大手GMS・イオンは「アイ・エフ・キュー(IFQ)」という名称で、また、地方の有力大手小売業、株式会社フジ(愛媛県)は「ピーエフ」という名の、さらに、株式会社オギノ(山梨県)が売場面積300坪の「オギノ衣料館」をと、それぞれが小型量販衣料品店の開発に着手、今後、その拡大に積極的に取り組むかまえを見せています。

これら各社の活発な動きを見ていますと、なにか、「新しい息ぶき」といいますか、「小型量販衣料品店の復活」、「新たなる幕開け」を思わずにはいられません。量販衣料品小売業の低迷期が長い間続き、「もう、衣料部門は衰退の一途をたどる。量販衣料品店の時代は去った」と言われてきましたが、再び、「新たなる成長軌道への発進」を期待していいのではないかと思われます。

しかし、これらの動きが、そのまますぐに、「量販衣料品店の新たなる発展期、成長軌道」になっていくと短絡的に結論を出すわけにはいきません。そこで、「事実はどうなのか、本当の姿はどうなのか」を知るために、全国各地、できるだけ数多くの小型量販衣料品店の「今」の動きを詳細に調べてみようと考えました。結論を得るためには長い時間がかかりそうですが、小型量販衣料品店の再生と復活の過程を大いに期待している者にとっては価値のある課題、作業であると思います。今後、できる限り多くの調査レポートをこのブログに記載していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

   ブログ開始のご挨拶かたがた、当方の考えも述べさせていただきました。 感謝

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